フラグメント (新潮文庫)

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著者 : 古処誠二
  • 新潮社 (2005年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101182315

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フラグメント (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 古処作品。戦争モノでないのははじめて。
    途中でページをなんども戻って確かめながらの読了。
    古処作品は、言葉の説明が少なく一度で理解できないフレーズもありページを戻ることも多いが、それがあっての怒濤の結末に、満足。
    ハズレなし!

  • 『災害の後には、また同じような街が作られる。神戸もそうだし、ここもそうだろう。もう復旧し始めている。

    またこのまま街が発展すれば、百数十年以内にまず確実に起きる震災で、また同じような悲劇が繰り返される

    ーそれがわかっていながら、名古屋のような街に生まれ変わることができない。』

    ソリッドシチュエーションで本格、よく出来ている。

  • 【本の内容】
    あれは事故死なんかじゃない。

    親友の死に同級生・相良優は不審を抱く。

    城戸ら不良グループが関与しているはずだ、と。

    葬儀当日―担任教師の車で、相良・城戸を含む同級生6名が式場へ向う途中、大地震が発生!一行は崩落した地下駐車場に閉じこめられてしまう。

    密室化した暗闇、やがて見つかる城戸の死体…。

    極限状況下の高校生たちに何が起きたのか。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    伊豆の高校生・相良優の親友の宮下敬太が石廊崎から転落して、死亡した。

    警察は自殺も考えに入れながら事故死としたが、優は親友の死に残虐な城戸の率いる不良グループが関わっていると、疑惑を抱く。

    敬太の葬儀の日、担任の塩澤の運転する車で式場に向かった優・城戸も含む6名の生徒は、その途中の地下駐車場でなんと大地震にみまわれ、閉じ込められてしまう。

    水も不足する中、暗闇で敵対するメンバーたち同士の切迫したやりとりが続く。

    そして、頭を割られた城戸の死体が見つかる。

    やがて、また一人…。

    デビューした年に書かれた作品だが、話の骨組みや伏線、文の流れ、全てに安定感があり、上手い作家だと感心した。

    生徒の内面への掘り下げが弱いのが残念だが、前半の行き詰まるミステリーとしての緊迫感、後半の謎解きを通した人間ドラマは共にテンポよく、面白く一気に読めた。

    個性的に光る才能を見出すメフィスト賞2000年受賞作家です。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 子供が子供らしく天才過ぎないところがイイ。
    良質なミステリー。

  • 親友の死の謎を追う高校生・相良優は葬儀の日に発生した東海地震で担任教師、同級生らと共にマンションの地下駐車場に閉じ込められる。同級生の中には親友の死に関与していると思われる城戸もいた。しかし救助を待つ闇のなかで城戸が殺害されてしまう…。
    密室のなかで起こった事件と少年の事故死の謎を追うことになる。ミステリーとしてかなり面白いが、作品の根底に流れるものが重い。10代の頃に読んでたら落ち込んでたかも。作中の記者のように一人の大人としてかける言葉に迷いを持つと思います

  •  相良優(さがらまさる)ら5人のクラスメイトを乗せて、担任教師・塩澤は車を走らせていた。皆で亡くなった同級生・宮下敬太の葬儀へ向かうためである。最後の1人、問題児の城戸直樹を乗せてマンションの地下駐車場を出ようとした時、それは起こった。東海大震災である。マグニチュード8、震度7のその地震により、マンションは倒壊し、優らは地下駐車場に閉じ込められてしまった。いつくるかわからない助け、限られた水。極限状況でありながら、優はこれ以上の機会はないと感じていた。今なら、宮下の死の真相を探ることができる。宮下は自殺ではなく、城戸達によって殺されたに違いないのだ・・・!

     密室のような状況と暗闇の中で、主導権を握ろうとする問題児、これを機会に真相を暴きたい少年、そしてなんとか場を収めたい事なかれ主義の教師。そしてそのやりとりの中でなぜか起こる殺人。いくら暗闇といっても、そんなにうまくいくかなぁというのと、とにかく教師の言動がイライラしてしょうがなかった。突然、過去の話が入ってくるような場面展開も多々あって、「え、いつの話?」となることもしばしば。悪くないけど、ちょっと残念な感じかなぁ。

  • (130810)
    地震によって閉じ込められた高校生達と教員のお話。
    最後の急展開していく感じは好き。

  • 親友の自殺に関与していると思われる不良グループや担任教師とともに大地震に巻き込まれ,ビルの地下に幽閉され,密室化した暗闇で事件の起こる話。
    序盤の時間軸の分かり難さと,人物関係の分かり難さが読みにくく感じたが,終盤はしっかりとミステリだった。

  • う~ん・・・・このパニックな状況下で、こんな冷静(?)に
    殺人が行われるものなのかなぁ・・・・・。
    やたら大人びた高校生たちの描写も何だかリアリティに欠ける気がするし。
    重苦しさや後味の悪さだけが売りの暗澹たるミステリか・・・・

  • 「少年たちの密室」を加筆.修正・改題

  • 古処作品は登場人物を頭に入れるまでにしばらくかかるが、走り出したら一気に読んでしまう。これもそんな一冊。
    個人的に戦モノでない古処さんは初めて読んだが、問題提起とそこへの切り込み方はさすが。2005年の作品だが、震災、日本の“教育”と、2012年を予知していたのでは?と思えて仕方ない。
    面白かったが、つい先日読んだ「ニンジアンエ」を☆3つにしたのでこれは2つ。

  • 特殊なシチュエーションのクローズドサークルもの。
    途中で情景や会話にぴんとこないところもあったが、閉じ込められた担任と生徒達の関係が絶妙で、話が進むにつれ過去の事件の真相も紐解かれていく様がおもしろい。
    そして事件後に見えてくる問題になんともすっきりしない読後感だった。
    ちなみにタイトルは改題前のほうがよかったかも。

  • 色々と居た堪れなくなるような内容だった。
    普通にミステリーとしても面白いが社会の中にある理不尽さに真っ向から挑んでいる作品でもある気がする。
    とても「Rock」な印象を受けました。

  • 記録。

    同級生の死に関係する人たちが、大地震により地下駐車場に閉じ込められて…
    なかなかまとまってて面白いです。

  • よくできたミステリだが、非常に重い作品でもある。どんでんを返すたびにひとつまたひとつと人間の醜さが明らかになっていく。途中で「もう、やめてくれ!」と叫びたくなるくらい。

  • 極限状態で高校生と教師はどうするのか。
    地震が場所作りにしか活かされていない気がする。
    実際閉じ込められたらもっとパニックになってもおかしくない。
    あと状況描写がいまいちわかりにくかった。
    塩沢のキャラ付けと真相は巧み。

  • 真相の裏の真相、「どんでん返し」なんて言葉じゃ
    とても足りないラストはさすが。苦いラスト。

  • 地震で崩れた出口の無いマンションの
    地下駐車場で、人間がこんな行動を行うことが
    果たしてできるのか想像さえできませんが、
    その結末は確かに震災級かも。
    力作だと思います。

  • 090119(n 090206)
    090919(s 100901)
    不明(不明 100915)

  • 2006年12月4日読了

  • あるビルの地下で地震がおき、閉じ込められる話とある少年の自殺の話。

  • なんだかひたすらやるせない。最後が最後だから一概に「よかった」「おもしろかった」とは言えないけど、「心に残った本」という言い方が一番自分にはしっくりきます。

  • 最後まで目を離せない展開だが、全体的に後味の悪さが残る。
    中盤は読んでいてきつく、読後2日でも頭の中から消えない。

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