知ろうとすること。 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101183183

感想・レビュー・書評

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  • とても穏やかに福島の現状が書かれている本

    疑ってしまう自分は相当毒されてるのかも?

  • 15.nov.1

    糸井重里と東大大学院理学系研究科教授が対談形式で福島第一原発の直後から現在までを語った本。

    糸井重里のことばってわかりやすいようでわかりにくいことも多いんだけど、この本は読みやすかった。

    放射線については問題ないという認識だったけど、恥ずかしながらもし外国人に「福島は大丈夫なの?」と聞かれたら、到底自分の口で語れるレベルではなかったからこの本に出会えてよかった。

    この教授のTwitter、震災当時から知っていたらどれだけ不安が取り除かれたことかと思ってしまった…笑

  • 友人のお薦めの本、読んでみました。この本を読んで衝撃的だったのが、東京でも中国の核実験による放射汚染があったというくだり。理論を語る科学者から実体験による裏付けを話されると説得力がある。詳しく調べることにより見えていなかったものまで見えてしまい、余計な心配を与えてしまう事実もなかなか悩ましい(知らなければ幸せだったという)。最後の糸井重里のあとがきは耳が痛い、人が野次馬的見方を好むということ。だからこそ、自分の中での事実をどう判断して、冷静に行動できるかがとても重要だと思う。

  • とても読みやすい本だと思います。
    この本は、放射線のことだけではなく、これから生きていく上で色んな出来事があった時の心得・考え方としても勉強になる本だと感じます。
    たくさんの人に読んでほしいです。

  • ママ友と話していて、今でも「福島産は危険、茨城もやめた方がいい」という意見が出る。
    理由を聞くと「だって、友達のママがお医者さんに言われたから」だったりする。
    自分が言われたんじゃないんだよね、この本を読んでみてと話したけど、読んでくれる人が何人いるかはわからない。

    うちの父は、福島の出身だ。
    「うちにはもう子供もいないし、あえて福島産を選んで食べるよ」と両親は言った。

    「私はちゃんと子供が産めるんですか」という福島の女の子に、早野先生は”自信を持って「はい。ちゃんと産めます」と答えます”(P99)と。

    もう、震災から4年が経っている。
    わからないから、避ける。怖いから、逃げる。その気持ちはわからないでもない。
    闇雲に怖がらず、ちゃんと「知ろうとすること」が大事なんだと思う。
    怖いままでいたくなから、私は自分で調べるし、考えるし、その姿勢を子供に見せていこうと思う。

  • まず事実を知ること、そして選択する。
    当時の状況はネットが使えなかったのでわからないけど大変だったんだなーと別の意味で実感。

  • 150825読了。先日Twitterで見かけたフクイチ沖爆釣レポートを受けて、ずっと放射能についての知識があやふやなままだったこともあり、「知識のアップデート」をしようと購入。

    ネットで浮き足立ったまま拾っては捨てていた当時の情報は知識として身に付かず、渦中で得た強い印象だけが残っていたこと。
    これがこの本の主旨につながる私なりの失敗経験だ。

    自分が安心するためのカンタンな知識とはちがって、
    他人に安心させてあげられるために必要な知識には、基礎が無いとダメだなと実感した。

  • 事実を分析し発信すること。

  • 思ったより読みやすかった。
    そして知りたいことが書いてあった。それも、ヒステリックにではなく「淡々と」。事実を粛々と積み上げる姿勢が信じられると思った。。
    こういう事を震災直後から知りたかった。もっともっと知りたい。
    すぐ騒ぐくせに真実を知ろうとしないというのは耳が痛い話だ。
    子供を授かり、川内原発が再稼働し、色々考えていたのでとても心に入ってきた。

  • 2015/08/16

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