あらゆる場所に花束が… (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101184418

感想・レビュー・書評

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  • 一言で言うと、ふぁーびよんどまいあびりてぃー。敗北。
    私には「なんクリ」とかみたいに、表層の意味は分かるんですけどー、それで言わんとしてることが分かんないよー。渡部さん解説で、ふううううん・・・と思おうとしてみたけど、難し過ぎます。ブンガク読む頭持ってないからなあ。テルテル目線によっぽど近いもんなあ。(失敬)トホ。また中原さんもう一冊くらい試してみます。
    文体で、やたらと「…」を多用してるのはなんかそぐわない感じでおもろいとは思う。

  • 異世界へ行って
    もう帰ってこれなくなった人達の話。
    …だと思いきや
    まぁ、その辺にいるかもね。

  • 中原昌也かっこよい

  • 舞城といい、この中原昌也と言い、三島由紀夫賞の選考委員は中々勇気がある。

    この文庫版には渡辺直己による『中原昌也小論』と言う割りとしっかりした批評・解説が載せられている。

    まぁ終始一貫中原を絶賛するわけだが、僕ははっきり言ってこの小説家をそこまで高く評価できない。

    もちろん、渡辺直己の解説にあるように、一種の新文学の片鱗を感じさせる文章・構成であることは否定しないが、同じく日本現代文学を語る上で欠かせない阿部和重、舞城王太郎ほどの文章力、インパクトを感じない。

    単純にわかりやすく言えば、文章が上手くない。

    同じく三島賞を受賞した舞城は、この小説と同じく圧倒的な狂気をはらんだ文章をつむぎだし、圧倒的にぶっ飛んでいるが、彼の文章は決してぶっ壊れない。

    舞城は、ぶっ飛んでいる中にも非常にレベルの高い描写や比喩表現があり、阿部和重の完成されすぎている文章には、もはや崇高さすら感じる。

    中原昌也は(この小説に限って言えば)、そのレベルに達していない。

    でも、小説を書き続けて欲しい。
    その先には何かある気がするから。

  • 2007.1.4

  • PT#18 2001.9

  • うーん。

  • もういいんです、今はこれでいいんです・・・

  • ただただ続く暴力と性欲、殺意の循環。とにかく読んでて不愉快。あとがきには安手で安易な感情移入がまかり通るブンガクに吐き気を覚えると作者は言うが、世の中がそんなもんじゃないってコトを、ただ理不尽を書き連ねるだけで打破できると思うなら、それも安直な物語ではないか。私にはこれを理解出来ないし、したくもない。

  • 大好きです。これ。
    微妙にリンクしてるようでしてないようで…。
    ふわふわしてて、グロテスクで、ブラックで、愉快で…。
    本当になんとも形容しがたい。
    こういう作風に出会ったのは初めてで凄い新鮮。
    あと、あとがきが面白い。

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著者プロフィール

《Hair Stylistics/中原昌也》
1970年6月4日東京都生まれ。
1988年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。
1990年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットLPをリリース、ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、
1995年のアメリカ・ツアーを始め海外公演を重ねるなど、国外での評価も高い。
1997年からユニット名を「Hair Stylistics」に改める。

音楽活動と並行して文筆活動も多数。
1998年に初の短篇小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(河出書房新社)を発表した後、
2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞、
2006年に『名もなき孤児たちの墓』(新潮社)で野間文芸新人賞、
2008年に『中原昌也作業日誌 2004→2007』(boid)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。

「2018年 『"Hair Stylistics CD-R Cover Art Works" BOOK WITH CD "BEST!"』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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