- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101184548
感想・レビュー・書評
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阿川さんの本はこれで3冊目かな。
華やかでお嬢様育ちの波。姉とは対照的に物静かで芯の強い碧。
売れっ子デザイナーの真理。専業主婦の優美。真理の秘書で、バツイチの凩。5歳で失明した宙。ぷくぷく体型の花。
それぞれに個性豊かな7人の女たちがリンクしながら見せる人間模様。優等生に見えて案外わがままだったり、ちゃんと短所もあるところが皆憎めない。巻き込まれた当事者だったら「勘弁してよ、もう!」って怒るかもしれませんが。
文太は気の毒だけど、この手の男性はそれも含めて碧みたいな女性を選ぶものだよねぇ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
7人の女性たちの生き方や恋愛観が絡み合う本
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阿川佐和子がインタビュアーではなくて作家だと知ったのはyom yomでだったよな、最初の号かな?
上手くてびっくりしたのだった。
これも安心して買って読んで、安心して読み終える。
あの頃、阿川佐和子が結婚するなんて思ってなかったなぁ。 -
晴れて婚約したのに結婚をためらい始めた波。秘密の恋に大胆に身を任せてゆく碧。男性との関係を仕事のステップアップにつなげる真理。三世帯同居の中の専業主婦、優美。障害があるゆえに自立を求めて結婚に踏み切れない宙・・・・。姉妹、友人、仕事仲間としてリンクする七人。恋愛、結婚、仕事、家庭をめぐって揺れる彼女たちのそれぞれの心情と選択
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婚約のあとで心が揺れ動く波。そして波と関係する女たちの色々な事情。面白く飽きずに読めたけど、波自身に人間としての魅力を感じなかった。仕事も恋愛もそこそこで、落ち着くとこに落ち着いたなという感じ。後でわたしはこれで良かったの?と思いあぐねるタイプ?かな。
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この人の作品初めて読みました
なんかとってもお嬢様というか、
いいとこの家の話って感じ
上流社会を垣間見た気がします
結局問題は解決していないように思うけど、
実際みんなが幸せになるなんて難しい
凩さんが幸せならそれでいいや -
女性が主人公の連作短編で、様々な立場の女性が登場しますが、特別に胸に残るような話はないかな。
最初と最後の主人公である波さんの妹、碧さんが2話目の主人公で、その後、彼女がとんでもない行動に出て、その辺から面白くなってきて、最後、何かどんでん返しがあるのかと、気になって読み進めました。
☆は3に近い感じだけど、日常の些細なエピソードが阿川さんらしくて愉しかったので4つにしました。 -
阿川佐和子さんの語り方が好きです。
個人的には宙(そら)ちゃんの話が素敵だったかな。
波のバリバリできるOLな姿も好きでした。見習いたい。
阿川佐和子ワールドでした。