みんな元気。 (新潮文庫)

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著者 : 舞城王太郎
  • 新潮社 (2007年5月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101186320

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みんな元気。 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  •  好きかと聞かれたら、それほどでも。面白いかと聞かれても、それほどでも。それでも気になるし魅力的な作家であるのは間違いないのが舞城王太郎。タイトル「みんな元気」。とても伸び伸びとした表題が気に入った。

     ただ、まあ内容はよくわからんとしか言いようがない。表題作「みんな元気」はまだましとしても、同収録の「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」に至ってはほとんど支離滅裂としか思えませぬ。

     「みんな元気」は中盤の誘拐事件でのあの勢いと超展開がちょっと面白かった。文章が口語的なのでこういう対話を中心として話が進む部分はナチュラルでよい。特にこの部分はエンターテイメイントあふれていてなおよい。そもそも作風がユーモラスなわけなんだけども、このあたりは特に設定物語ぶっ飛んでて見もの。

     おそらくこの人の小説全般に言えることなんだけど、時たま激しく生理的な嫌悪感を催させるところがあるのがひとつ困りもの。さらっと前触れなく気持ち悪いことを書くから嫌だ。きっと人の気持ち悪いと思うツボを心得てる。嫌だと言いつつもなかなか無い感覚なので悪い気はしてないのだけどもね。

  • 朝ちゃんの頭足人の絵がかわいくてもう・・・・
    パラレルワールドの概念の表現が面白くてすごいよかった。

    選択すること
    選択しないこと

    どちらにも責任があるということ。

  • <元気でいるから心配してね.>

    さっきまで見ていた夢を言葉にしたような,あることのない脈絡のない語り.
    気づけばこれまで,選択の連続.
    きっとこれからも,選択の覚悟.
    夢であろうと現実であろうと.

  • この小説は全部意味が分からない。

  • なんかよくわからなかった覚えがあるのでまた読み返したい。

  • ひとり語りの饒舌な文章
    独特の擬音

    好きな人にはたまらない世界なんだろうと思うけれど
    どうにも読んでてしんどかった!

  • 2016年2月3日読了。
    2016年54冊目。

  • 表題作は、まるでコマ割りのない漫画を読んでいるような文章だった。舞城さんの文章は思考と理屈と情景が感覚的なのが魅力だけど、特にこの作品はその境界線が限りなく曖昧である。
    けれども、読んでいて理屈は理屈とわかる。 

    個人的には、「みんな元気。」は非常に身につまされる話だった。選択しなかったということも、選択に含まれること。
    人生は一度きりで、やり直しはできない。<私>以外の人生を<私>が生きることだって、不可能だ。
    私たちは生きている限り選び続けなくてはならないし、たとえ選ばなかったとしても、否応なしに人生は続く。失敗しても、間違っても……家族が家族でなくなってしまっても。

    平行世界が文字通り同時進行で描かれる場面は圧巻である。それは存在しえたはずの世界であり現実なのだが、<私>の体は一人なのだ。いつだって現実は、経験と感情に振り回される。

    「Dead for Good」もとてもよかった。現実に振り回されながらも、何が自分にとってリアルなのか、何を自分は選択していくのかに向き合っている作品なのではないかと思った。
    でも、「矢を止める五羽の梔鳥」は全然わからなかった(笑)。

  • なんだかぐちゃぐちゃ。破天荒といえば聞こえはいいがよくわからんというのが本音。表題作は途中まではクソかと思ってたけどラストが良かった。みんな元気。

  • 【みんな元気。/Dead for Good/矢を止める五羽の梔鳥】家族もの。超展開ばかりだけど表題作は比較的綺麗にまとまっていた感じ。愛に溢れている!

  • 「みんな元気。」
    「Dead for good」★★★
    「矢を止める五羽の梔鳥」★★

  • 『目を覚ますと、隣で姉の体がベッドからだいたい十五センチくらい浮いている。』

    『また弱さと欠点を人間味ってことにしてる。違うよ。新田君の良さは、顔とポーズだよ』

    『あんたの親の方がそんなの絶対におかしいんだから』
    『んなことは分かってんの!でもそこでやってくしかねーじゃん!』

    『透明魔人、やっつけるー。だー』

    『感謝されるようなことでもないよ。そういうことじゃない。俺を諦めさせようとするなら、もっと本当の理由を持ってこなきゃいけないってこと』

    『さ、選べよ』
    『枇杷の選択なんだよ』『ちゃんと考えて選べばいいだろ』
    『なんで』
    『人生は一つだからだよ』

    『みんな選んでんだよ。こういう選択いくつもいくつもやってって人生生きてんだから。首はいくつも切り落とされてんだよ。このちょっと錆びた植木バサミでちょきんちょきんとさ』

    『家から出ることが裏切りだとは私は思わない』

    『愛されている。』
    『これからいろいろあるだろうし、あるけれど、愛されて起こるいろいろだから、きっと大丈夫。でもそんなふうに言えば、実は全てがそうなのだ。みんな大丈夫。みんな元気。』

    『そうして増やした選択肢の中から私はもっとよく考えて選べるはずだ。もっとよく考えて選んでいかなくてはならないのだ。植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきんと切るような重い決断をしていかなくてはならないのだ。』
    『みんなそうやって生きているんだ。』

    『まっすぐ落ちる私の目の前にまずは三つの選択肢。』『迷うことなく私は手を伸ばす。』

    『言わなくちゃ。』

  • とにかく書くのが好きなんだろうな。言葉だけで生まれる世界。

  • 数年前に読んだので記憶が曖昧だが、面白いという記憶よりも、よくわからないという記憶の方が強い。面白くないわけではないが、舞城ワールド全開というイメージ。

  • 2013.2.24読了。

    予想以上におもしろい。ぐっとくる。

  • パラレルワールドの考え方の一つに、

    「本当は、今まで起こったかもしれないすべての可能性が同時に存在していて、私たちは、たまたまその中の一つを認識しているにすぎない。」

    というのがあって、このお話の終盤では、その「可能性」が全部認識されたとき、いったいどう映るのかを、ものすごく感覚的に描写していると思った。

    量子力学やパラレルワールドの理論の説明を、文系が表したらこういう風になりそう。

  • ぶっ飛び系。
    時々溺れそうになりながら、
    なんとかギリギリ対岸まで辿り着けたパターン。

  • 久しぶりに読んだ舞城王太郎作品。

    ぶっとんだ話なのだが、登場人物のだらだらとした会話のセンスとか、ぶっきらぼうに言葉を置いているのに、どこか主人公が悲しがったりする時本当に悲しそうに思えるところとかわりと印象に残るし、ページをめくらせるのはいったいなんなんだろう。スプラッタな表現もある「Dead for Good」とか、わざとそんな表現にしているとわかっていても「うっ」となってしまう。

    前に『阿修羅ガール』を読んだ時も思ったけど、舞城さんの長いやつは、中盤になってくると攻めが弱くなってきてまとまってくる印象があって、それは今回も感じた。読んでいるうちに慣れてくるからかな?

  • 飛ぶ家族
    入門に読んじゃったミス

  • 前に読んだときはイマイチ感じるものがなかったので
    しばらく温めておいて3年ぶりに読んでも・・・・やはり
    感じるものがなかった・・・・う~む・・

  • 2007年に読んだ本の中でNo.1でした。

  • 単行本『みんな元気。』より、「みんな元気。」「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」の3篇を収録。

    『阿修羅ガール』のアイコもそうだったけど、舞城の書く女子主人公ってどうしてこんなにも身に積まされるんだろう。って云うか舞城本当は女性だったらどうしよう。とあらぬ妄想が始まってしまう位、女の子の描き方とか考え方が生々しい。
    「ぺろっとめくれて表と裏反対に……」ってならねーよ!ならねーけど何か言われてみればあーなるほど納得しちゃいそう。みたいな。

    「Dead…」「梔鳥」では文章のドライブ感を満喫。
    特に「梔鳥」の見立て?こじつけ?とにかくそれをあのスピードでやられてポカーンとするのが好きだ。

    『スクールアタック・シンドローム』に収められた2篇「スクールアタック・シンドローム」「我が家のトトロ」に比べると、こっちの方が遥かに舞城舞城していて、薦める時は相手を選ばないと……。

  • 「目を覚ますと、隣で姉の体がだいたい十五センチくらい浮いている。」という、冒頭から前触れもなくいきなり舞城節炸裂でうごごごごごごごごごごおおおおおー!ってアドレナリン勝手に燃焼。全体のスピード感も相変わらずはやいはやいはやいはやい。個人的に『阿修羅ガール』やら『ビッチマグネット』やらに似た女性一人称スタイルをキープしていて、テーマはやはり「家族愛」に落ち着くんだろう。もちろん読めばわかるけど、そんじょそこらの家族愛の枠にははまらないだろう強烈な家族愛だけど。「にゃ~だ~。はわ~ん枇杷ちゃんにゃだ~、にゃだよ~。もう~にゃ~だ~~」とせがむ朝ちゃんの猫語がめっちゃ可愛い!「Dead for Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の両辺共に異色でGood。総体して鑑みるに至るに「みんな元気。」ってやっぱ、良い言葉。

  • 家族愛。

    表題作は枇杷ちゃんのひとり語り。
    ゆりちゃんも朝ちゃんもさばけてていい。
    お父さんのぐずぐずな感じもいい。

    選択したのは私。
    選ばないことを選んだのも私。

    この世のすべては偶然と必然が同時に作用してるって知ってた?



    本読んでて目に文字しか入ってこないのは自分がどこまで読んだかわからないのでちょっとつらいです。笑

  • テーマは家族愛、選択。残酷表現も多いし、展開が速いけど、最後はほっこりする。

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