みんな元気。 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101186320

感想・レビュー・書評

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  • 朝ちゃんかわいい 
    にゃ〜んかクールじゃ無いけっども舞城萌え要素が多いのはいい
    『みんな元気。』が当分口癖になってしまいます

  • この人の作品を読むと俺は元気じゃなくなる。

  • 2011/1/22 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
    購入時点で絶版になっていたので買えて良かった。
    2015/1/20〜1/22

    1年ぶりの舞城作品。「みんな元気」、「Dead For Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の三編。いやあ、相変わらずのぶっ飛びぶり。表題作はまだ、ついていけたが、後の2編は理解不能。しかし、すごい才能だ。

  • 空飛ぶ家族!おかしい設定に身構えるも読んでいくと、空飛ぶ家族のほうは気にならなくなってきた。
    愛、愛のはなしですよ!

  • 『みんな元気。』は舞城王太郎の短編小説集。文庫版は、単行本と収録作品が異なるそう。さて、僕は日本現代文学の中で、今一番舞城王太郎に萌えています。村上春樹とか村上龍とか阿部和重とかは売れている(阿部和重は微妙だけど)から教養として読んでいるという感じ。中原昌也は好きだけど、読むと影響で、仕事中すごい体が痛くなるし、精神病的症状、絶望状態が現れるから、正直大好きでもあまり読みたくない(笑)。

    舞城は残酷表現もあるけど、ある種の理想とか正しさとか、理想も正しさも成立しえないこんな時代に志向しているから、読んでいて体が痛くなることはない。だから好き。そんな生理的理由で小説の好き嫌い決めていいのかという問題もあるけど、今日も舞城推します。というわけで、『みんな元気。』文庫版から名言、名文をお届けします。

    <Dead for God>より
    『神の怒りも罰も助けにならない。神は試すために怒り、罰するのだ。試されるのは人の気持ちで、神はそいつの気持ちを試すためにそいつの命を奪うことだってある。罰は相手を許すために与えられるものだが、神の罰はあくまでも人間全体に対して与えられるので、一部の人間は死ぬ。人類はダメージを受け、神の気が済んだところで許される。
     でも本当は、神なんて人の心中にしかいない。試されたつもりになるのも許されたつもりになるのも心の中だけだ』
    (p.175)

    『誰かを殺すことが、その殺人者をも一部殺すように、誰かを生むことが、それをする父親、母親をも一部さらに生かすことがあるかもしれない』(p.193)

    ~~~
    さて、表題作『みんな元気。』とか、また家族の問題。日本近代文学伝統のテーマです。もう現代なんて家族という族、崩壊気味だし、一人暮らしの無縁人の方が多いだろうけど、舞城は家族を描きます。家族も交換可能、家族も選択可能。ああでも家族なんてもう文学で扱わなくていいんじゃないか。文学はフィギュア萌えとかゲームキャラ萌えとか、家族がいないことを補完するというか、家族なんて必要なくする仮想現実をもっと真摯に描かないと、仮想現実化の進む社会で存在意義を喪失すると思える。

    なんてこともう何年も前から言われていることだろうし、文学の失効化なんてくいとめられないだろうけど。それでも小説を求めていると、舞城が輝いて見える。

  • 「みんな元気。」「Dead for Good 」「矢を止める五羽の梔鳥」の三作が収められている


    この人の本は「阿修羅ガール」に続いて二冊目




    あいかわらずシュールで若い女の子言葉で
    下ネタたっぷり暴力たっぷりくるので振り落とされそうになる



    それでも時々“本当のこと”がかいまみられて
    自分にとってはいい引きになっている




    でも実は、そんな“本当のこと”も必要ないのかもと思うくらい

    この作家の

    “薄っぺらさ”にとられかねない世界のギリギリをいく感じは好きだ

  • 読みかけて忘れていた…。以前も書いたが舞城大好きで文体だけで読めちゃうんだけど、特にこれは気がつくと普通に時間が前後してて挙句いきなり未来の架空子供とか旦那がでてくるから、置いてきぼりくうかんじがあった。そして相変わらずとっぴょうしない。面白かったけどね。もちっとシンプルでいかったんじゃ?って感じかな。

    でもねえ、じんせいのせんたくが、人の首チョン切るくらい大変だとか言っちゃうこの人がやっぱ好きなんだと思う。
    空から落下して、お姉さんと、弟と、好きな人とが一生懸命に自分を受け止めにきてくれたら、本当に幸せだ。でも一人しか選べないときがきたとしたら

    私の透明魔人は誰かなあ…。

  • 時間軸や空間軸がもう大変なことに。ぐるぐる。
    とりあえず魔人が好きなのかなぁこの人。

  • 発売日に買った記憶がある

    内側からべろんとめくれる感じ
    ってとこはなんか好きだった

  • 舞城さんはタブーを軽々と破壊していくようなエピソードを出してくるけれど、そのわりには文章のそこここに精神の健全さがにじみ出ているように思う。軸足はあくまでモラルに置いていますって感じなので、下劣あるいはスプラッターな描写もつい穏やかな気分で読んでしまう。「山ん中の〜」は前半の怒濤の勢いが、「みんな元気。」は後半の感傷が印象的だった。

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著者プロフィール

1973年福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』など著書多数。2012年『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳、短編映画『BREAK』や短編アニメ『龍の歯医者』『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などを手掛けている。

「2015年 『深夜百太郎 入口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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