ビッチマグネット (新潮文庫)

  • 204人登録
  • 3.82評価
    • (19)
    • (21)
    • (24)
    • (2)
    • (1)
  • 24レビュー
著者 : 舞城王太郎
  • 新潮社 (2014年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101186375

ビッチマグネット (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ある意味、これは箱庭小説とも言えるのではないだろうか。
    「家族」という箱庭を出て、少女が「個人」へと成長していく物語。
    または「物語」という箱庭を出て、人生とか将来とか、そういう「現実」のようなものに踏み出していく物語。
    というふうに考えると「臨床心理士」とか「セラピー」とかいうフレーズも思惟的に思えるのだけれど、それは筋違いだろうか。

    たとえば63ページの、「ってそんなの興味とも言えない単なる思いつきだけで(…)受験して合格する。認知行動療法に興味を持つ。私は臨床心理士になりたい。」の辺りみたいな、短い平叙文をいくつも並べる書き方が気になったのだけれど、これは意図的なのだろうか。
    なんだかまるで、小説のプロットの走り書きそのままみたいに思えて、もしかしてこれはメタフィク小説なのかな、とも思ったりした。
    語り手である香緒里はこの物語の時系列にはいなくて、これは別の地平線上にいる彼女が書いた小説なのだ、という。

    家族という箱庭を出た彼女が『骨』の次に書き上げた小説がこれであり、そこには彼女の半身のような弟のことが中心に描かれている。
    だからその弟を象徴づける「ビッチマグネット」という言葉を、この小説のタイトルに彼女はしたのである。

    …というのはちょっと飛躍にすぎる解釈だとは思うのだけれど、
    「物語が物語を飲み込んで、時に想わぬ飛躍も起こる」のだから、あながち間違いだとは言い切れまい。

    というのはちょっと、強弁にすぎるかもしれない。

  • ストーリーにすると特になんてことのない話だが、それを面白くするのがこの舞城。
    …まあ、そこまで面白くはないんだけどね。

  • いいね

  • 2016年2月29日読了。
    2016年72冊目。

  • 単行本でも読んでいたんですけれども、今回もう一度読みたくなって文庫版買っちゃいました…。

    まあ、内容は知ってはいたんですけれども、うーん…そこまで、つまりは再読したくなるくらいの内容ではなかったかも…しれませんけれども、舞城氏の作品で女性主人公というのはなかなかに珍しいものがあると思われ、そこは興味深く読めたような…気が致します。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    でもまあ、氏の純文学系の作品はやっぱしどことなく説教臭い感じがするんですよねぇ…でもまあ、笑えたからいいか、という気がします。

    確信犯かどうか分かりませんけれども、会話の応酬もなんか笑えるように書いてあるような気がするんですけれどもね…ラノベ的? とも言えるような…けれども、軽い口調の会話の中にもなんか人生の核心を突いたやうな! 一言とかがあって痺れましたねぇ…。

    という感じで実は割りと楽しめたかもしれないです…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 2015/6/20
    舞城節は好き。
    見開き2ページ改行なしで真っ黒とかゾクゾクする。
    内容も危うさがいい感じに効いてる。
    でも共感はできない。
    理屈っぽくうだうだ考えること自体は共感できる。

  • 良い方の舞城節炸裂。ここまでたいしたことが起き続けない構成で1つ書き上げる力量を感じさせる意欲作。

  • とても舞城さんらしい作品。
    人間賛美
    とてもスキ

  • 家族と成長の物語。

  • 大好きすぎて吐きそう

全24件中 1 - 10件を表示

舞城王太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

ビッチマグネット (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ビッチマグネット (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ビッチマグネット (新潮文庫)の作品紹介

すべてを分かち合う仲が良すぎ?な香緒里と友徳の姉弟。夫の浮気と家出のせいで、沈み込みがちな母・由起子。その張本人である父・和志は愛人・佐々木花とのんびり暮らしている。葛藤や矛盾を抱えながらもバランスを保っていた彼らの世界を、友徳のガールフレンド・三輪あかりが揺さぶりはじめて――。あなた自身の「物語」っていったい何? 優しくて逞しい、ネオ青春×家族小説。

ビッチマグネット (新潮文庫)のKindle版

ツイートする