やけっぱちのアリス (新潮文庫 し 29-6)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101187068

感想・レビュー・書評

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  • 下手な漫画よりも漫画っぽい、ドギツイ登場人物たちがおりなす普通じゃないのに普通な青春学園恋愛小説!文庫の表紙が金子國義せんせーですね、いいですね。タイトルも以前の『流刑地より愛をこめて』から変わってこのタイトル。手塚御大が思春期の性を扱った名作『やけっぱちのマリア』にかかってるタイトル。そう、やたら騒々しいこの話のど真ん中は実はとてもシンプルで、“恋愛”ではなく“恋”を的確に書いている。キーワードは文中に出てくる“正しい勃起”という言葉です。この言葉のもつ笑える感じと潔さがまさにこの物語の面白さ。こういうものを積極的に支持してゆきたい。

  • 海外からの転校生…好奇な目で見られることは経験がありますけぇ、共感出来て、やさぐれ感っていうのは分かる。
    ぶっとんでるんだけど、どことなく理解出来て不思議。

  • 作中にでてくる火鍋を食べたい。

  • とても青くさい、恋のお話。
    登場人物のキャラクターが濃くて、それぞれの欠点がリアルで面白い。ジメジメしているようで、語り口はカラっとしている。実に読みやすい本。
    島田雅彦サンの人間観察眼ってすごいんだろうなー。

  • この本との出会いは古本屋。
    「アリス」と名のつくものに弱い私はジャケ買いをしました。
    そして、これが私と島田さんの運命的な(?!)出会いとなったのです。
    十代だった私は、「こんな素晴らしい本がこの世にあったなんて。」と深く感動したのでした。

  • 島田雅彦さんの手にかかると、青春小説はこんなにも生々しく軽快になってしまうのです。
    言葉の魔術師です、とっても真っ直ぐで、とってもひん曲がった恋愛や友情。
    ロココ町も面白いけど、負けてないです。

著者プロフィール

作家

「2018年 『現代作家アーカイヴ3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島田雅彦の作品

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