向田邦子の恋文 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101190419

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  • 向田和子 著「向田邦子の恋文」、2005.8発行。昭和56年8月22日土曜日、向田邦子さん台湾で航空機墜落事故で死去。遺品の整理。恋人の13歳年上で妻子あるカメラマン(昭和54年死去)との往復書簡。さらっと一読しました。

  • 妹の和子さんが姉邦子さんの死後20年たってやっと遺品と向き合い、その中から見つけた『邦子から恋人N氏への手紙』と、同時期のN氏の日記から始まります。
    現在のように携帯やパソコンなどのメールなどもちろんない時代。もちろん手紙は手書きでポストへ。文面は日々のつれづれや相手への労わりの言葉など。本の題名が『恋文』なので愛の言葉がどれほどに溢れているのかと期待していて、手紙と日記が割いてある70ページまで少し拍子抜けしてザッと読み。赤の他人に読まれるとは思っていない文章、二人だけに価値のある文であるからこそ、それはしょうがない。
    でも読み進めてその二人の当時の背景を知ると、何気ないその文章にお互いの静かな愛を感じた。あ~、上手く言い表せない。和子さんのターン読了後、手紙と日記の箇所を再読しました。最初に軽く読んでしまって反省。

    N氏の最後の日記、いたって普通。案外そんなものかもしれない。どんな苦しみがあったのかは憶測でしかない。残された邦子さんの悲しみも同じく。
    でも秘密の恋であるからこそ、その内容を知りたくなるのが世の常、というか私が知りたい。妹和子さんのこの本だけでは足りない~!というのが本音。他に邦子さん関連の本を探してみようかな?

  • 本にして出そうと決めたなら、もう少し掘り下げて欲しかった。

著者プロフィール

向田和子(むこうだ・かずこ)
1938年、東京生まれ。エッセイスト。向田邦子の末妹。邦子が考案した小料理屋「ままや」の経営者。おもな著書に『向田邦子の遺言』『向田邦子の恋文』など。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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