花探し (新潮文庫)

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著者 : 林真理子
  • 新潮社 (2002年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101191201

花探し (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 小説の素晴らしいところの1つは、自分の知らない世界を見せてくれるところだと思います。
    本書の主人公は、プロの愛人。
    お金持ちの人たちが作り出す煌びやかな世界と、自分とは全く違う価値観の人々に触れられておもしろかったです。

    中村うさぎさんが素晴らしいあとがきを書かれてるんですが、私も主人公には1ミクロンも共感できずに、とはいえ、その確固たる価値観に圧倒させられました。
    人の価値観は、若い頃の環境に影響される部分が多いと思いますが、若いうちから愛人として囲われている彼女の価値観が本当に独特で。

    愛人とは、いわば妻のいる人とお付き合いするということですが、魅力的な男性に女性が集まるのは当然のことと言い、よくある不倫と違うのは、愛情や未来なんていう不確かなものを彼女が一切求めていないところ。
    彼女は誠実さはお金として表れるものだと信じてやまない。

    彼女にとっては、類まれなる「女の魅力」と引き換えに、相手がどれ程大切にしてくれるか(=お金を遣ってくれるか)が、重要なのです。
    そして何がすごいって、彼女がその美貌や身体(あとは相手との駆け引きのための知略もそうですが)のみで、生活の基盤から貢物まですべてを手に入れているところ。

    あとがきにも書かれていましたが、私もいつか無くなるそんなものだけで勝負をするなんて怖い、と考えてしまいがちですが、そういった若さを全力で享受するのも1つの生き方ですよね。

    「週刊新潮」で連載されていたもののようですが、かなり官能的でもありました。10年後の彼女の話が読んでみたい。

  • 愛人の女が、次のパトロンを見つけようとする話

  • 林真理子お得意のバブルかぶれした、お高くとまった女が主人公
    美人でスタイルも良く、いい服を着てブランドものの高いバッグや靴を身につけ、清楚な雰囲気だけど、それはすべて貢いでくれる愛人のおじさんから得たものばかり。
    この女から身ぐるみはいだら何にもなくなる。
    昔だったら、こんな人生つまんねーだろって思ってた
    でも遠い未来のことはあまり考えず、淡々と自分に高い宝石やお金をくれるちょうどいいおじさん探しをひたむきにしてる姿は、なんかこの人なりにできる精一杯のやり方で生きてるんだなって思ったら女の生命力みたいなのも感じて、尊敬してしまう。

    ただ今の時代にはそぐわない価値観かもね
    今もこんな人はいるのかな

  • プロ愛人のマイコが、次の男は自分で探す!と男たちを品定め…。品定めしてるつもりが品定めされていたり、遊ぶつもりが遊ばれたり。長年愛人をやっていた大沢の娘に、面倒臭くなってきた恋人をあてがおうとするのがなんだか痛快でした。

  • 自分の美貌を武器にして「愛人」という立場になり、贅沢な生活をする舞衣子。
    プレゼントの値段で自分の価値を測り、男性に対して傲慢で、全く共感できないけどここまで徹底して突き抜けていると、といっそ清々しいくらいで、虚構の世界を楽しめた。
    女性の旬の時期なんて短いのに……でも、最後の強かさを見ると彼女は年齢を重ねても、うまく世の中を渡っていきそうだ。
    林さんは、肉食系というか、こういうギラギラした女性を描かせるとうまいと改めて感じた。
    それにしても、この作品「大層」という単語がやけに目についた。林先生の文章の癖なのかな?

  • 男女の愚かさいやらしさ最骨頂。
    表現も他作よりエロいです。
    さすが週刊新潮連載作。おじさん好みね。
    これを最後にさすがにもう読むのはやめよう林真理子。
    若さと美しさはお金に換算できるものなの。
    作者の私怨か、妄想か。

  • バブルをいつまでも引きずっている痛々しい女、でもそのセルフプロデュース力はすごいと思いました。真似したいとは思わないけど、とても勉強になりました。参考にはさせてもらいます。
    自分の魅せ方を知ってる女は強いですね。いちいち頷いてしまいました。
    客観的に見ると舞衣子も若くないんだし、チヤホヤされる歳はもうすぐ終わりに近づいてると思うんだけど、ここまでくるといっそ潔い。まさに愛人のプロなんだと感心しました。
    歳をとったら逆にそれさえも利用しそうな気もします。こんな女とは友達になりたくないですね。向こうもきっと願い下げでしょうが。
    舞衣子と愛人の娘、意外と2人は気が合うんじゃないかと思います。この組み合わせをもう少し見てみたかったです。

  • 愛人として生きる主人公。こんなことを考えて、こんな生き方をする人生もあるのですか。自分とは無縁の世界をちょっと垣間みた気分になりました。しかし、愛人として生きた場合もだんだん年はとるはず。その場合も大丈夫なんでしょうか・・・?いつかは破綻がくるのでは。その辺をにおわせつつ終わっている気がしました。

  • 主人公が美女過ぎてどうにも考えてることが共感出来ず途中で読むことが出来なくなってしまいました…林真理子先生はエッセイの方が楽しいかなぁ…

  • 私とは間逆の女性。男の人に寄生して生きていく姿が強くもあり怖くもある。でも私の知らないところではこんな風に生きてる人もいるのかもしれない。なるべくかかわりあいたくないなと思いました。

  • いろんな男がいるもんだ!

  • サトコを脅したところまでは面白く読めたけど、綿貫にあてがうのはちょっとなぁ…これじゃ舞衣子がただの嫌な女になる気がする。彼女は狡猾ではあるけれど嫌味な女ではないイメージだったので。

  • 林さんのお話によくでてくる感じの主人公たち。
    わたしとはかけ離れた華やかな世界や人たち。
    読むのは楽しいし、引き込まれます。
    ただ、この本はなんとなくなにも残らなかった。

  • 再読。何回となく読んだ作品。
    自らの美貌を武器に贅沢な愛人生活をしている主人公が、次の愛人を探す話。
    バブル期ようなブランドの数々、高級な食事等お金持ちの世界を見るのが楽しい。
    主人公が自分の価値をお金が図るところが、わかりやすくて頼もしい。

  • 4/15 林真理子は大好きな大好きな作家。でも「私ってハイソサィエティなのよ。貴女たちとは違うのよ。」感が有りありしているのも確かだと思う。そういう意味では、私にとって森瑤子と良く似ている。

    4/18一気に読んだ。止まらない!程ではないが、面白い。ハイソサィエティでバブルな世界とはこういうものかと思う。

  • 新年用の本を用意できなかったので、
    目についたこれを読み返したけど、
    新年一冊目がコレというのは内容的に痛いです。
    いたたまれない気持ち。
    でもやるからにはやらないと。
    反省できた本でした。

  • 面白いのかと聞かれると何とも言えないんだけど
    林真理子の描く女性ってやっぱり好きなので
    これも忘れた頃に何度も読んでしまう。

  • やっぱり…感情移入しにくい。
    電車の中で読む用。

  • 「花探し」とは言い得て妙。

    今日もどこかで、この世に存在しない「花」を求めて、空しく彷徨う女がいるんだろうな。

  • 中学生のころから何回も読んでいる本
    主人公の女性として、愛人としてのプライドにすごくひかれてしまう

  • 愛人のプロ、舞子のお話。
    なんだか、バブリーな香りが漂う一冊です。
    残念ながら、舞子があんまり魅力的じゃなかったかな。

  • 怖い。
    けどここまで徹底しているとかっこいい!

  • 11月29日読了。バブル後の時代を、自らの美貌を武器にさまざまな男たちの間を、蜜を吸う蜂がごとく渡り歩く主人公を描く。主人公には共感できないし、こんな女性が身近にいたらイヤだけれどうーーむ男の価値・女の価値とは何か?精神とか心のような曖昧なものより、幸せは金の多寡で測りうるものなのだろうか?身につまされるというか、考えさせられる部分多し。若く美しい女、こそ世界で最も価値のあるもの、なのかな?そういう世界に身を置いたことないが・・・。

  • 美しさを武器に愛人として生きる女の話し。
    主人公に1ミリも感情移入できない。
    愛をお金でしか量れないカワイソウな女。
    でもいそうな女。いても絶対友達になれないタイプ。
    かりたから読んだだけです。

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