思い出コロッケ (新潮文庫 も 25-13)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101194332

作品紹介・あらすじ

美人でもなく、賢そうでも若くもない女に惹かれ、家を出た夫。あの人となら暖かい家庭を築けると思ったのに、なぜ-。知人の電話から、夫婦関係の冷たさを思い知る(「コロッケ」)。不倫に疲れ、帰省した先が出会った事件から、まっとうな家族の温かさと女の独り身の侘びしさに気づかされる(「黒豆」)。昭和を舞台に大人の恋、男女の情愛、そして家族の真実を描いた静謐な七篇。

感想・レビュー・書評

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  • 諸田玲子氏は時代小説しか書いていないのかと、思っていました。
    コロッケ、黒豆、パエリア、ミートボール、すき焼き、シチュー、ペリーニ、の7話も現代小説。

    昭和の時代を、舞台にと、書かれている。
    今の時代では、どう対応するだろうか?と、思ってしまう。
    夫婦、親子、家族、友人、とのつながりが、描かれているが、どれも最後まで描かれていない。
    しかし、結論は、出ている。
    答えは、一つでしょう。と、、、、

    でも、やっぱり、諸田氏には、時代小説が、良い。

  • 概ね面白く読めましたけど、わざわざ「昭和感」をだそうとしている気がして、そこがひっかかりました。食べ物も全部今も食べられているものなんだし、現代小説でいいじゃないか、って思いますけど。

  • 年末年始にお読みになることをお勧めします(^^)
    昭和60年代(80年代ではない)の空気感、たっぷりです。

  • 向田邦子へのオマージュというだけある
    昭和な作品

    向田作品好きには涙が出る内容です

  • まさに向田邦子譲り。

    昭和の香ってことですが、私には主人公たちの行動や考え方がイマイチ理解できないですね。若過ぎるのか私・・・

  • タイトルに惹かれて購入しましたが、全体的にコロッケに関係のまつわる話しかな?と思ったことなど分からない点があった。レビューに年代によって…とありますがまさにその通りでしたね。私には少し難しかったです…。

  • 読者の年代によって評価が分かれると思う。私はぎりぎりオッケーな年代。すごくストライクな作品もあってドキリとした。

  • 著者も意識的に書いたと思われる向田邦子テイストの短編集。すごく似てるようだけど、短編それぞれのラストの余韻の部分が向田さんに比べると差を感じる。比較して読んでみると面白いと思う。

  • 「シチュー」に☆5つ。

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著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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