- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101194349
作品紹介・あらすじ
家督とお鳥見役を継いだ珠世の長男、久太郎に密命が下る。かつて父と夫も務め、二人のこころと家族に深い傷を残した、あの陰働き。他国の不穏な動きを探る久太郎は消息を絶ち、行方知れずに。留守を預かる珠世と嫁の恵以は不安が募る。そんな矢島家をあの世から心配したのか、一回忌を迎える久右衛門が幽霊になってさまよっているという。家族の情愛の深さと強さを謳う、大好評シリーズ第六弾。
感想・レビュー・書評
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久々のお鳥見女房。いつも、読んでいる時も、読み終わっても、心がホッとする好評シリーズ。
娘に「胸が張り裂けそうに悲しいことでも、十年たてば思い出になるものですよ」と、語りかけるやさしさ、常に「あきらめてはならぬ、前を向いてさえいれば、物事はよいほうへ動いてゆく」を心持としている、主人公珠世のキャラクターが魅力的。時代物だからこそ描けるホームドラマといえようか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結局は礼も弁明もしないまま出てゆくことになってしまった。後ろめたく、心苦しい。しかし一方では、これでよかったのだ、とも思った。なにを言っても、いや、言えば言うほど、二人を苦しめるだけだろう。
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シリーズ6作目の本編、胆が座った主人公「珠世」の言動が一家と周りの人達の気持ちを救っていく様子、後半にはドンドン面白さが加速して行って寝不足になりました。
笑窪が人をホッとさせる「珠世」には、まだまだ出番が沢山ありそう。
ポジティブシンキングは今のご時世に必要な事かも知れません。 -
シリーズ4作目。前作が2008年だそうなので6年ぶり。相変わらず色々なことが巻き起こる一家。それをしっかり者の女房が受け止めて前に進んでいく。長男の初めての仕事。それぞれの恋に妊娠。決して楽しい話ばかりではないのですが、この家族をずっと見ていたくなります。
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