理由はいらない (新潮文庫 ふ 18-4)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101197142

感想・レビュー・書評

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  • ハードボイルドな探偵小説。

    探偵というとそれだけでリアリティがなさそうに感じる。実際そうであるはず。ところが、この古典的な設定がいまだに好きで仕方がない。
    ただ、この作品の場合には、主人公の探偵がヤクザの組長の息子だったという設定もある。ここがちょっと新鮮。
    6つの短編には、アクションもなければ複雑なトリックもない。短編それぞれが、人間の業をつきつける。罪を犯す人間の悲しさをあぶり出す。

著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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