女(ファム) (新潮文庫)

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著者 : 藤田宜永
  • 新潮社 (2006年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101197197

女(ファム) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 一時やたらハマった。

  • 1970年代のパリを舞台にした六編の連作短編。一編一編、タイトルに『アネモーネ』『エマニュエル』『イザベル』『ナディーヌ』『マリカ』『ステファニー』とフランス女性の名前が付いている。

    パリに暮らす日本人の私、若しくは俺と束の間の官能の日々を過ごし、いつしか通り過ぎて行く女性達…どの短編にも濃厚な性愛が描かれているのだが、ひとつもいやらしさは感じず、ひと時の渇いた思い出のように映った。

  • タイトルはフランス語で女=ファムと呼ぶのでしょうかね。
    こういうの好きですね。
    淫らだけれど、淫らじゃない恋愛小説みたいなの。
    ヒロインはどれもかれも売春婦ばかりなのに、
    なんというか、清明としてるんですよね。
    そして、どれもかれも刹那的で、唐突に終わる。
    ひとつ終わらないのもあったけれど、
    やはり、刹那的で虚しさが漂うってところは一貫している。

    んー、人生において数年くらいはこういう虚しくも、
    退廃的な日々を送りたいものである。
    おまけに海外でこういう雰囲気を数年でも味わえたらなー、
    とも思うけれど、まあ、なかなか難しいですかねー。
    というか、下手すりゃあ、そこらでふと襲われて殺されたり、
    してもなんらおかしくなさそうだし、なんというか、
    そういう危うさもはらんでるだろうしなあ。
    んー、けど、やっぱり魅力的。



    しかし、これ、藤田宜永作品の中でも一番といっても、
    いいくらい好きかも。

    あと、藤田宜永さん読んでて思うのは、
    この人、中高年(40~60くらい?)と若い女の人(16~26くらい?)
    の組み合わせがやたらと好きみたい。
    いや、わかるけど。
    二十歳差くらいの恋ってなんだかロマンがあっていいものね。

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    よるべない心を抱えて、都会を行きまどう者たち。偶然の出逢い、言葉より速い愛撫、終わりの予感がすべてを加速させる。冷たすぎる孤独を、性愛の炎で溶かし合ったのも一瞬、クライマックスの先には、虚無が待つ―。憂愁に満ちた七〇年代のパリで、若い異邦人である主人公が、年齢も背景も異なる女たちと交わした、六つの情事の記憶。せつなさと官能が匂い立つ、濃密な恋愛物語。

    小池真理子のご主人というだけで手にとって読んでみました。
    うん、フランス耽美的。かな?
    白人の女性の書き方がそうそう!って思ってしまう場所多数。
    個人的には「イザベラ」が好き。
    女性は白人で男性が日本人。日本人の男性のほうがベースにやさしさが見えるのは作者の観察力の結果か、願望か、ちょっと気になったりしました。

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