ニッポンの猫 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101198163

作品紹介・あらすじ

地球上どこへ行っても、気にするのはそこに猫がいるかいないか、この可愛さをどうしたらうまく写真に撮れるんだろう-猫は世界のイワゴーの原点です。ヒトと深く関わりながら生きてきたニッポンの猫を求めて、北海道から沖縄まで日本中を歩きました。谷中の墓地猫、東大寺の二月堂猫、ニッポンの猫は古い町によく似合います。その"かわいい"を、たっぷりとお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • プロとして猫を撮って40年にもなる
    岩合光昭さん。

    可愛くなければ
    猫の写真なんて
    一銭の価値もないと言われるこの世の中で、

    ふてぶてしいまでの(笑)
    ありのままの猫の姿を
    ライフワークとして撮り続けてきた
    岩合さんの一貫した姿勢には
    頭が下がる思いだし、

    そんな揺らがない姿勢が透けて見える写真だからこそ、
    愛玩としてだけではない
    真の猫好きのハートを
    長い間射止め続けてきた
    理由でもあるんだろうな。




    猫が生きていくためには
    人との結びつきがなくてはならない。

    猫を撮ることは
    必然的にそこに住む
    人を撮ることであり、

    その町がどういう町なのかを
    猫の写真は
    浮き彫りにしてくれるんですよね。



    屋根の上の動かないシーサーと戯れる(笑)
    沖縄の猫。


    釣り人の後ろで
    おこぼれを貰おうと待ち構える
    ちゃっかりした大阪の野良にゃんこ(笑)


    ある人はシロ、ある人はミーと
    来る人によって
    違う名前で呼ばれている(笑)
    公園のベンチ猫。


    琵琶湖を見わたせる特等席で
    まるまるとまどろむ
    滋賀県の猫。


    港に佇み
    夕方の海を見つめる哀愁ある
    もふもふとした背中(笑)


    日当たりのいい
    お食事処前で
    井戸端会議に花が咲く
    広島は尾道の猫軍団。


    二月堂に上がる階段脇の
    灯籠の中で居眠りする
    古都奈良の猫。


    藁葺き屋根に同化した
    秋田県河辺の黒にゃんこ。


    駄菓子屋の箱の中で
    優雅に寝そべる
    東京・谷中のロシアンブルー。



    などなど
    北海道から沖縄までの
    町で人と暮らす
    半野良たちの姿を捉えた
    愛すべき猫写真集です♪


    岩合さんがゲスト出演した、
    小林まことの元祖猫漫画
    「What's Michael?」も巻末に掲載!

  • 日本各地の猫写真。
    坂のある街に猫は多いらしい。
    自由気ままな猫たちに癒された。

  • 「どうか美味しい魚をわけてくださいという、猫お得意の、あなたがいてくれるから私はやっていっける、という顔をしている」
    まったくその通りだ。オイラはその顔に毎日やられている。芸をするわけでもなく、好きなときに気ままにスリスリと甘えてくるだけだけど、なんかしてやりたくなる。むかしは嫁さんもそうだったのにな。いまでは、「あなたなんかいなくても私はやっていける」って顔をしている。

  • いきいきした表情やポーズのねこがたまらん
    ねこをたどって日本全国旅してみたくなった

  • 地中海の猫も良かったけど、ニッポンの猫はホッとする雰囲気。
    うーん、かわいい…!

  • 癒しになるなあ。撮るの大変だろうなあ。好きなんだなあ。

  • 岩合さんの動物写真はただ「可愛い」だけではありません。

    そこで生きている、猫達の生の息遣いが感じられる。
    猫にもそれぞれの生活がある…という当たり前の事を改めて知らされる。

    巷にはたくさんの愛くるしいペット写真が溢れていますが、野生のたくましく、自由に生きる猫達の姿もいいものです。

  • 近所にいた猫達を思い出しました。自然体の猫達の表情にいやされます❤

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • エッセイはともかく、猫の写真はいずれも素晴らしい。さすがは猫写真の第一人者。日本の各地の風景と猫とが相乗効果をあげている。例えば、沖縄ではシーサーに絡む猫や、シーサーにそっくりなポーズの猫。秋田では曲がり家を背景に佇む猫。『地中海の猫』もよかったけれど、この『ニッポンの猫』もいい感じ。

  • 尾道に行ったときに、まちの中にしれっとにゃんこがいろんなところでちょろちょろしていて、しかもみんな美人さんばっかりで、にゃあああんて素敵なまちなんだ!と思って、ウッカリこの本を買っちゃったのでした マル

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著者プロフィール

日本の動物写真家。東京都出身。
日本人の作品としては初めて『ナショナルジオグラフィック』誌の表紙を2度飾った。
2012年からテレビ番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』を開始。

「2023年 『2024 岩合光昭 世界の猫カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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