最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201238

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最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 【お風呂用はアンソロジー本】
    お風呂で読むのは短く完結型。
    お気に入りの作家をなかなか見つけられていない。
    そうなると「作家開拓」という目的のもとお風呂の時間を過ごすことができるのは新しい発見。
    内容の善し悪しよりも、作家との出会いを提供してくれたこの本に感謝。

  • 「春太の毎日」三浦しをん
    「LAST LOVE」柴田よしき
    「私は鏡」松尾由美
    「おかえりなさい」角田光代
    が、お気に入り。

  • 松尾由美さん「わたしは鏡」が良かった。

    ・春太の毎日/三浦しをん
    犬の春太が語り手。
    好きな相手を残して死んでしまうと悟っており、それでも飼い主の幸せを祈る春太の想いが切々と伝わってきて良かった。

    ・ヒトリシズカ/谷村志穂
    山が好きで、山で命を落とした恋人のことが忘れられない女性の切ない行動が描かれている。
    愛する人の死をわかっている半面、妄想の中で生きる恋人にすがらずにいられない。

    ・渡辺食堂の姉妹/阿川佐和子
    陽気で接客を担当する姉と、暗くて調理担当の妹。
    父母から引き継いで以降、姉妹二人で経営してきた海辺の食堂。
    姉は妹の身を案じ、親代わりに嫁がせよう、みたいな気持ちも入ってか、妹を受け入れてくれる男性を探していた。
    しかし両親の死に気を落とした妹が寝込んだ事で、妹の意外な一面が明らかになる。
    実は妹は自ら男性と関り、何人も恋人のような存在がいた。奥手だったのは姉の方だった。
    実はちょっぴり妹を見下していたことにも気づかされる。
    立場がくるんと逆転するところが鮮やか。

    ・スケジュール/沢村凜
    何子ごとも計画通りに進められることが唯一の取り柄である主人公・天音。
    25歳までに結婚しようと思い、相手も見つけ、交際してきたが、一瞬で落ちる恋だけはそうもいかなかった。

    ・LAST LOVE/柴田よしき
    「最後の恋をしたいから君と別れる」という言葉を残して主人公を振った男。
    主人公は「最後から二番目、ブービー賞の恋だったのか」という想いに支配される。
    吹っ切れないまま条件だけで見合いをし、結婚を決めるが、実はその相手こそが運命の人だったことに気づく。

    ・わたしは鏡/松尾由美
    文芸サークルで同人誌の編集長になってしまった主人公の女子大生・比呂。
    そこへ、署名のない謎の原稿が現れる。美容室のちっぽけなサブ鏡を主役にした小説が書かれていたが、比呂は恋の暗示であると予想する。
    そこで、誰から誰への思いなのかを探り始める。
    「女性」として最後の「女性への恋」。

    ・キープ/乃南アサ
    十五歳の頃の失恋を引きずったまま大人になり、一度は結婚したがすぐに破たんし、仕事に生きる女性が主人公。
    落ち着いたバーでキープしたボトルを楽しむのが息抜き。
    出世して上司や部下との板挟みになるキャリア女性の感情が良く描かれていました。

    ・おかえりなさい/角田光代
    主人公の男性は、貧乏していた学生時代、宗教のパンフレットを配るというバイトをしていた。
    そこである老女と出逢う。老女は主人公のことを亡くなった伴侶だと思い込み、ごちそうを出してくれる。パンフレットも貰ってくれるので最初はいいカモの扱いだったが、だんだん情が移っていく。

  • 切ない恋、ほっこりした恋、悲しい恋、さわやかな恋、いろんな恋が詰まってた。

  • 最後の二作がよかった

  • オムニバス形式の本を読むのは、
    なんか新しい作家を開拓したくなった時です。

    これは、ちゃらちゃらした感じの恋じゃなくて、だいたいずっしりした大人のやつだったので、とても助かった。

    大どんでん返しの「ヒトリシズカ」by 谷村志穂がよかったな。なんかもう後戻りできない系の、切なくて悲しい感じが好き。

    「海辺食堂の姉妹」by 阿川佐和子 もぶっ飛んでて、異国情緒があって良かった。

    逆に、「わたしは鏡」by 松尾由美 と、「キープ」 by 乃南アサ はまどろっこしくて。。

    2016.6

  • 色々な「最後の恋」をつづったアンソロジー。全体的には読んでいて感情が激しく揺り動かされるとかそういう類いの話はあまり無く、淡々として誰でも経験をしていそうな共感を持つ恋愛話が続く。その中でも印象に残ったのは、女性は見かけによらないなという感想を持った「海辺食堂の姉妹」、結末が予想の斜め上を行き唯一「???」となった「わたしは鏡」。「ヒトリシズカ」は切ない。感想はこんなところです。

  • 阿川佐和子作の海辺食堂の姉妹が面白かった。

  • 8人の作家による短編集。表題通り最後の恋にまつわる色々なエピソードが描かれている。個人的には柴田よしきさんのlastloveが一番好き。
    いろんな恋や愛の形があるけど、もう恋はしないって自分で決めても人はいつかまた愛情や恋を求めてしまうものなのだと全編から感じとれた。

  • 阿川佐和子さんの「海辺の姉妹」と、角田光代さんの「おかえりなさい」がとても印象的でした。「LAST LOVE」で、いとしのエリーのくだりには思わず吹き出しました。現実の世界でも、悲劇は往々にして喜劇と隣り合わせだったりしますね。
    どれも最後は心が温かくなるような、いい作品ばかりでした。

  • 色々な作家さんが書いている短篇集
    テーマは最後の恋ってことなんだけど、色々な観点の最後の恋があって面白かった

  •  一番印象に残っているのは、沢村凛さんの「スケジュール」。仕事人間の友達や恋愛体質の友達に比べて、平々凡々の主人公。ただ一つ人よりも秀でているのはスケジューリングの才能だった…。
     一番平凡で普通の主人公の、自分がたてたスケジュールを何が何でも崩したくない、スケジュール通りに行動したい、という気持ちの強さ、それゆえの話の結末に、なにかぞっとしたものを感じた。平凡なようで、実は非凡かつ怖い女性だと思った。こういう平凡の皮をかぶっている狂気じみたお話が好き。

  • p.296
    何だか、私って、本当は好きじゃないことばかりやって生きてるみたいだ。いつだって、気持ちと逆のことをしているような気がする。ずっと、懲りもせず。

    乃南アサ「キープ」より

  • 2015年10月20日読了。「最後の恋」をテーマにした、8人の女性作家たちによる短編アンソロジー。恋愛/仕事/出産・育児/世間、などリアルに対峙するものの多い女性の「最後の恋」は、男性が同じ言葉からイメージするほどのほほんとしたものではないのだなあ・・・。松尾由美・角田光代の作品などは切れ味よく描写も印象的で楽しめる、が他はあまり好みではなかったな。「今の恋が最後の恋と思える」ことが一番幸せだと思うが、そうでない人生というのも幸せなものなのかな・・・?

  • 2015年3月25日読了
    あんまり面白くなかった。

  • どれも女性が好みそうな女性作家による、女性向けの話という印象。
    そのなかで「春太の毎日」は可愛らしくてよかった。

  • かなり大人な恋愛小説。キュンキュンするとかじゃなくて、じっくり考えさせられる。
    でも、最近こういうのが好き。共感できる。
    全部で8話。8作家さん全員読んだことない方ばかり、だけど名前だけは知ってるような有名な方ばかり。
    8話の中で私ががっつり心を掴まれたのが、松尾由美さんの『わたしは鏡』
    もう、めちゃくちゃ切なくて、心揺さぶられました。ほんとに素敵。物語の最初から田村いずみの中性的な魅力にやられてたんだけど、最後に見せた男の顔に胸を鷲掴みにされました。作品の中に出てくる美容院の鏡の物語もすごくステキで、今度から美容院行くたびに田村いずみの切ない恋心が思い出されそうです。ほんとに良くて私には珍しく読了後にもう一度読み返してしまったぐらい。この話が無かったらこの本の評価は一つ低くしてたと思う。それぐらい良かった。

  • 泥々ではなくわりとサラッと流れる恋愛アンソロジーなので読みやすかった。
    春太の話は楽しかった。
    我が家の「春太」がいつもよりなお愛しく思えました。

  • う〜ん。
    これと言ってピンとくる作品がなかったな。
    実力派の作家を並べたわりに、タイトルから感じる期待には添えていないと思います。

  • このひとでいい。
    このひとが、いい。

  • 最後の恋の男性版と比べると女性の方がより現実的で、男性の方がより夢見がち、というのが全体的な印象。三浦しをんは短編集で既読。阿川佐和子、谷村志穂、乃南アサは初読み。この3人はどれもイマイチハマれなかったかな。良かったのは沢村凛と柴田よしき。全体としてMen'sの方が好みだったかなぁ。女性はやっぱりドロドロとか汚い部分も出てしまう気がする。2013/199

  • アンソロジー、好みは別れるかな(って、恋のアンソロジーに別れるはないか)。
    でもね、どうしようもなく誰かが好きで好きで・・・っていうのを描こうとすると、ちょっと斜めからになるのかな。
    パイプカットに始まり、離婚届で終わります。

  • いろんな作家さんが「最後の恋」をテーマに書いた短編集。
    三浦しをん作品は肩の力を抜いてさらさらっと書いたんだろうなーという印象。
    阿川作品は童話の世界のような印象。
    角田さんのが好きだったかな。

  • アンソロジーは知らない作家を知る上では便利なんだけれど、入りきれない中途半端さもあって。面白かったのは阿川佐和子。おとぎ話?と思いきや、あら結構生々しい。

    どの作家も短く矢を引いて、パシッと的に当てる術はお見事。どこに矢が飛んでいくのか当たってみないとわからない。

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最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)の作品紹介

もはや、少年少女が出会うような、初々しい恋じゃない。変わらない恋心なんてない、そんなのとっくに知っている。だけど…。大人になっても「こんなの初めて」ってあったんだ。すれ違いや別れをくり返してきた彼らだけが知る、「最初で最後」のかけがえのない瞬間たち。8人の作家が描き出す、経験してきたすべての恋を肯定したくなる珠玉のアンソロジー。最後の恋、それはつまり、自分史上最高の恋。

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