最後の恋 プレミアム―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201245

感想・レビュー・書評

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  • 昔買ったまま放ったらかしにしていたのを読みました。森絵都の短編が好きでした。あとは乃南アサ。レビューを見ると前作が好評のようなので、順番は前後しますが読んでみようと思います。

    いまさらだけど、短編アンソロジーはお得感がすごい。

  • 森絵都さん、乃南アサさんの作品は好き。
    他にも好きな作品がたくさんある作家さんだし、やっぱり相性が
    いいみたい。

  • 前作が面白かっただけに期待が大きすぎた

  • このシリーズはハズレないですな。

    井上荒野はだりや荘のイメージがあったからどんだけドロドロした話が出てくるんだろうと思いきや、ぜんぜんそんなことのない爽やかな作品。

    森絵都は短期間の嵐のような恋を描いた、このシリーズらしい作品。

    乃南アサは暗闇で相手が見えない中で募っていく想いが伝わってきてよかったんだけどちょっとオッサンくさいなw

  • 最後の乃南さんの短編がいちばん面白かった★
    ひみつのアッコちゃんq(^-^q)

    最後をテーマにした短編集

  • 一番最後の乃南アサさんの作品がよかった。何が言いたいかわからない作品もあったけど、最後で一気に爽快!!

  • 「最後の恋」新潮文庫ー大島真寿美◎井上荒野△森絵都◎阿川佐和子○、島本理生◎村山由佳△乃南アサ◎

  • 最後の乃南アサの話。お伽話だったけど、大人になると、こういう気持ちがその先の人生を輝かせちゃうんだよなぁなんて思ったり。やっぱ恋っていいわ〜

  • これで、最後。そう切に願っても、恋の行く末は選べない。大人になるほど、いちばん悲しいことがどんどん誰にも話せなくなる。だけど…。今なら前より知っている、ままならない心を甘受する方法を。泣きたい記憶を、自分だけのものとして慈しむやり方を。7人の作家が「最高の恋」の終わりとその先を描き出し、またいつか新たな出会いを受け入れたくなる、極上の恋愛アンソロジー(「BOOK」データベースより)

    騙し打ちのようにセッティングされたお見合いと、地獄の手前で引き返した甘美なる恋・・・「甘い記憶」大島真寿美

    バンド仲間の結婚話・・・「ブーツ」井上荒野

    黄熱病の予防接種の場で出会った男との崩れ落ちるような恋・・・「ヨハネスブルグのマフィア」森絵都

    放浪癖のある夫を待ち続ける女と二番目の妻・・・「森で待つ」阿川佐和子

    勢いよく飛びこんできた男に恋したうみの話・・・「ときめき」島本理生

    危篤状態の飼い猫と余震の残るマンションに閉じこもる・・・「TSUNAMI」村山由佳

    台風による大雨で、出会うはずのなかった二人が暗闇の中で出会い・・・「それは秘密の」乃南アサ

    眠れない夜のための言葉遊びや、ヨハネスブルクの空港の話など、印象的なエピソードがくっきり際立つ森作品が秀逸。
    遊び慣れた男が最後に残した仕草の余韻が、こちらの手の甲にまで伝わってくるような気がしました。
    時が止まってほしいような、そうでないような・・・。暗闇の中での一夜の邂逅を描いた乃南作品も切なく、そして清々しくてよかったですね。
    あとは大島作品もなかなかのHIT。
    他は・・・、うーんこれといったものはなかったかな。
    島本さん目当てで借りてみたんだけど、そちらは期待しすぎてしまったかも。

  • 前短編集を読んだので、今回もと思い読了。
    前作同様、女性が描く大人の女性の恋が描かれているように思う。

    甘い記憶  大島真寿実
    先日『青いリボン』で出会ったばかりの大島氏だが、他の作品も読んでみたくなる。恋愛ものに見せかけて、女子高生と老女の物語でもある。

    ブーツ  井上荒野
    短編集でなければ読むことはないだろう作家の方だ。
    最後、腹を立ててる彼女が嫌いではない。

    ヨハネスブルグのマフィア  森絵都
    森氏の描く大人の恋というと、やはり短編「風に舞いあがるビニールシート」が思い浮かぶ。異国が登場するイメージである。
    「三十九年と二ヶ月生きてきても起こらなかったことも、三十九年と三ヶ月目には起こりうる」のだ。

    森で待つ  阿川佐和子
    不思議な最後である。まさしく、最後の恋。こんなに疑いつつも信じて待っていることなどできるのだろうか。そこが女性の凄さか。

    ときめき  島本理生
    異色の主人公。ファンタジックと言ってもよいか。しかし、“彼女”が恋をするならばきっと、恐ろしいほどに情熱的な大きい想いなのかもしれないとも思える。最後に来たものは一体?

    TSUNAMI  村山由佳
    二つの津波が描かれる。どこかで、あったかもしれない物語。こういう存在に対してしか出来ないであろう、「ただ元気でそこにいてくれればいい」と思える純度の高い恋。

    それは秘密の  乃南アサ
    非常事態というのも恋が生まれやすい場所なのだろう。ここでしか出会えなかった。年甲斐など関係なく。お互い、誰にも話さないであろう、しかし忘れえぬ記憶。


    村山氏の「TSUNAMI」に、「もしかして、純粋な恋情と言うものは、あらかじめ失われた相手との間にしか保てないものなのだろうか。」という一節がある。
    このアンソロジーの全ての物語にいえることのような気がする。あるいは、女性の最後のそして最高の恋は、こういうものなのだろうか。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿川佐和子の作品

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