ブラックライダー(下) (新潮文庫)

  • 81人登録
  • 3.47評価
    • (4)
    • (4)
    • (9)
    • (1)
    • (1)
  • 8レビュー
著者 : 東山彰良
  • 新潮社 (2015年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201528

ブラックライダー(下) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • このミス、2014年版3位。いやー辛かった。3週間かかりました。解説に「誰が読んでも面白い小説とは言いがたい。」ともありますが、プロまたは上級者向けで、我々中級者の一般人にはちょっと無理です。まあプロでも評価が分かれており、北方謙三の選評は「読了に、忍耐を要した。(中略)小説を読む愉しみが、私には訪れてこなかった。」です。ちなみに私にも訪れてきませんでした。でも、このミス3位に入ってるとおり評価してる人もおるようです。翻訳もののテイストのSFアクション小説です。

  • うーん。なるほど!(笑)
    以前のレビューに『邪宗門』とあったのが、よく分かる。ほんとだ。

    正直、細部がゴタゴタしていて読みにくい。
    それに、ジョアンを目の敵にする討伐軍の目的意識も分かりにくい。蟲に感染したものをジョアンに殺されたならまだしも、バードのそれはただの逆恨みであるような。

    けれど、往々にして人間の生み出す流れとは不可逆的なものなのだろう。
    結局、ジョアンは何もしなくても良かったのかもしれない。

    個人的にはマンデーがどう扱われるかが気になっていたので、マンデーとクロウのその後が一番しっくりと落ちてきた。
    クロウ、報われて欲しかったよ、クロウ……。

    解説では、この作品について賛否両論がババーンと取り上げられており、へえ、この人がこんなコメント出せるんだ(笑)って思える一見の価値あり。
    しかも、この小説の前にあたる話が執筆されているようだ。

    よし!読もう!と思った私は『ブラックライダー』の病み付き部分をしっかり味わえたのかもしれない。疲れたけど。

  • 読みづらいという声も多いらしいが、サービス精神満点の大娯楽作だった。
    登場人物の多さに辟易しないためには、バード、レイン兄弟、ジョアン周りの数名だけ把握してすいすい読めばよい。
    私はモブであってもネーミングが面白くて、全員メモを取りながらゆっくり読むことを楽しんだ。

    Ⅰではレイン兄弟を追うバードを通じて、荒廃した世界観を味わう。
    「明日に向って撃て!」でブッチとキャシディが荒野を延々追われる場面があるが、その舞台を世界荒廃後の荒野に置いた。
    人肉食がまだまだ廃れていないという背景もぐっとくる。

    Ⅱは打って変わって牛腹と蔑まれたマルコが、蟲の流行から逃れつつ調査する中で、いわば救世主と見做されていく過程。
    人間ではないので人生観も異なり、よい意味で冷酷。
    蟲の流行した村は焼く。それがⅢへ。
    Ⅰでは人生観にまつわるカッコイイ台詞が頻発していたが、Ⅱではカッコイイだけでなく宗教の発生といえるような深い思索が。
    またアビアーダ村の移動とともにマジックリアリズムのテイストが入ってくる。ここも面白い。

    Ⅲはいってみれば戦争。
    ロストテクノロジーも活用して攻め込む討伐隊と、ゲリラ的に応戦する村およびインディアン。
    みながみな荒くれでどうしようもない男どもだが、こうしか生きられなかった悲哀、といったものが戦場に美しく散る。容赦なく。
    ここにおいて発生する抒情こそが、読書を通じて私が欲しているものだ。

  • 評価がとても難しい作品。
    表現が冗長でだれた面もあるが、黙示録的な神話がかった面もある。
    この部分になんの意味があるのか不明な点もあり、好き嫌いが分かれるだろうなとは思う。
    実際巻末の解説では、人によっては最後まで読み進むことが難しいだろうとも書かれていた。

  • 壮大なストーリーに期待をこめて読み進めたけれど、思うほどの感情移入もできず(多すぎる登場人物のわりに、そのキャラが際立つていなく)モヤモヤしたまま、頑張って読み終えた。好きな人にはたまらない作品かもしれないけれど、Sキングのような世界観を期待して読んでしまっとだけに私には全く合わない作品でした。

  • 傑作。しばらく小説読む気にならないほどの。大森望の解説もまた完璧で良かった。

  • 人が人を喰う時代から、人の姿をした家畜を育てる時代へと変わった未来に、さらに人に寄生して命を奪う「蟲」が出現。その蟲を見極める能力を持ち、人々を救いながら殺戮を繰り返す美青年ジョアンが人と「牛」の間に生まれた子という皮肉。古き時代を生き残った者どもと、その時代を終わらせようとする者のぶつかり合い。めまぐるしく視点が変わり、拒絶も理解も許されずに力技でねじ伏せられたまま読み終わったって感じだけど、面白かった、としか言えなかったのだった。あはははは。

  • いつの間にか話に引き込まれてました。
    登場人物たちの描き方が本当にうまい。
    いかれているのだけれども憎めない登場人物が沢山登場します。

    世界の終わりと再生を描く長編小説なので、
    当然のことながら話が大がかり。
    舞台が世界でなくて、より閉鎖された町などが舞台だったらもっと面白かった気がします。

    魅力的な登場人物も、話が大きすぎると、
    それだけ、ぼやけるので。。

全8件中 1 - 8件を表示

東山彰良の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東山 彰良
東山 彰良
ピエール ルメー...
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

ブラックライダー(下) (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ブラックライダー(下) (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ブラックライダー(下) (新潮文庫)の作品紹介

ジョアン・メロヂーヤ。メキシコの農園で人と“牛”の間に誕生した美しき奇跡。自らを慕う人々を率い、彼は蟲に巣食われた者を殺戮しつつ流浪する。そして七年後、ワイオミングの大クレーターに居を構えたジョアンたちに、バード・ケイジを首領とする討伐隊が総攻撃を掛ける。そこへレイン一味も絡み……。ジョアンは家畜か、それとも救世主か。神話の結末はあなた自身が目撃せよ。

ブラックライダー(下) (新潮文庫)はこんな本です

ブラックライダー(下) (新潮文庫)のKindle版

ツイートする