メタモルフォシス (新潮文庫)

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著者 : 羽田圭介
  • 新潮社 (2015年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201610

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メタモルフォシス (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 苦しみの先に見えてくるものは希望か絶望か。
    ある種の追い込みの中にいないと本当の自分は自分でさえも見つけられないのかもしれない。

  • 読書中何度も笑わさせていただきました。どうせなら芥川賞はこっちの作品で獲ってほしかったなあ。

    官能とかSMとかのジャンルの作品って全然詳しくないのだけど、変態さんの心情を文学的に表すとここまで面白くなるっていうのは自分にとって新たな発見だった。個人的には純文学は難しくてなかなか読みこなせない分野ではあるのだけれど、本作に限っていえば1行1行の濃密な記述がどれも馬鹿馬鹿しくも面白くて、読み進めるのがとても楽しかった。なお、途中強烈なグロ描写があるので、食事の際に読むのは控えたほうが無難だと思う。

  • ★3.5
    ちょっと描写がハード過ぎやしませんかね?
    テレビやインタビューで見た彼の姿を思うと芥川賞受賞作は少しマイルドでは?、って思ってたら、多分こっちの方が彼の本領なんじゃないかなって思う。
    全体の構成とかは好きだけど、流石にスカトロ描写はキツかったです……。

  • 「メタモルフォシス」の描写が過激すぎて
    想像力が追い付かず、ぼんやりとした
    映像しか頭には浮かんでこなかった
    無意識の自主防衛なのかも(笑)
    こういう趣味って男性だけなのかなぁ
    全く共感はできないけど
    女性版のお店ってあるのかしら
    素朴な疑問。

    過激なSM描写のあいまに
    証券マンやアナウンサーの内実が
    リアルに描かれていて興味深かった。

  • スクラップアンドビルドが面白かったため、手に取った本。

    職場とSMクラブで立場が逆転し、お互いに降りられない環境の中でのせめぎ合いにスリルがあり一気に読んでしまった。

    自分としてはSMという未知の分野の話ばかりだったので、全体的を通してドキドキしながら読んだ。
    この世界観を成立させた作者の筆力、取材力はすごいの一言に尽きると思う。

    羽田圭介の理系的な考え方、文章は個人的には好き。

  • よくわからないSMの世界を覗き込んだ…程度の感触しか持てなかった。ただ、作者がまっすぐに何かを訴えようとされていると感じた。それが、解説まで読んで少し腑に落ちた気もした。
    スクラップ・アンド・ビルド以上に自分の名刺代わりにしたい作品という帯の言葉に惹かれて手にした。テレビのクイズ番組なんかで見かける作者が、この名刺を持っている人かと思うと、さらにわかりにくい人だという印象が強く残った。
    ここまで自分を掘り下げないと生きている実感が持てない?この先に何が待っているのか見えないところまで行ってしまう?
    スクラップ・アンド・ビルドが割と好きな作品だったので、ちょっと残念な気もする。これは全く個人的感想。
    雑食性を身につけた作者の次回作のテーマに注目。

  • SMクラブに耽溺するマゾ男性のお話二編。

    刺激的な描写も多かったけど、アイデンティティを確認するのに必死になる主人公に思わず自分自身を重ねてしまうのは、私だけではないはず。

    証券会社やテレビ局といった舞台の描かれ方も興味深かった。

  • 描写が自分には合わない。正直つまらなかった。SMプレイが引きすぎて...

  • 文章力は上手いと思う。
    取り上げている内容も興味深い。
    でも2編のどちらの話の最後が消化不良という感じだ。
    なかなか白黒とハッキリ出来ない世界だとは思うが、
    それにしてもスッキリしない。
    「どの程度の取材をしたのだろうか」という疑問も
    浮かんだ。

  • 最近有名な人の本だ。へぇ、SMを描いた本か、おもしろそうだな。
    そんな感じで手にとって購入。
    メタモルフォシスは死にかけることで生への執着を取り戻すというか、それほどの痛みや恐怖を感じないと生を実感できないというか、そんな人の話だった。一人の同志の死をキッカケにじわりじわりと崩れていき、構築されていく主人公の人生観。マゾヒストって難しそうだな。
    トーキョーの調教はマゾヒズムという自己を確率していくことで元々あった自身のアイデンティティーを失っていく話。

    一貫して思ったのはSMの女王様ってほんとサービス業なんだなってこと。
    すっっっごい尽くしてるよね。そしてマゾヒストは自分のことばかりでめんどくさそうだ。

    知らない世界でおもしろかった。書き方も好きです。

  • 新刊のとき読んで、衝撃的な面白さだったんで。文庫見つけて即購入即再読。
    この小説の面白さは、主人公サトウが、実直でないが真面目、道徳的ではないけれど倫理のボーダーラインが明確である、とか一見するとわかりにくい背反的な要素を多分に含んでいて、その性質をそのままプレイに活かしているところ。ようは、よく描かれがちな、社会的地位も高く周りから尊敬されていて人徳がある人が実はこんなに…っていう週刊誌的で安置なSM小説とは一線を画し、どちらが本当の自分かなんていう馬鹿らしいといかけもなしに己の価値観倫理観に沿って奴隷として邁進していくその姿が勇ましく、惚れ惚れしてしまうのだ。羽田さんの抑制の効いた文体と相俟って笑いを誘われる箇所も多数ある。

  • SM調教をベースにした2作品。表題作は、読んでてちょっと具合が悪くなるレベルだった。ちょっと理解できない世界かも。サトウは、死を悟って初めて生きる自分の形みたいなものをみつけたようだが、それが人を超えたということなのか、ようやく人に追い付いたということなのか、逆に人から遠ざかったのか、なんとも言えない終わり方だった。
    「トーキョーの調教」の方が多少ソフトだし、テーマも分かりやすい気がして読みやすい。が、表題作を読んだあとだとなんだか物足りなく感じてしまうので困りもの。
    世の中のMの方々はいちいちこんな面倒なことを考えてるのか?そうだとすれば、いちいち理由をつけないと快楽に変換できない、面倒な精神構造自体がマゾ思考なのかも。

  • 下ネタすぎて完読できず

  • SMの世界ってこんな風なのかと勉強になった。
    1作目は生きている実感、2作目は実生活で嬢と客が出会ってしまったらや、自分という存在の表現?色々と書きたいことはあるのだろうと感じた。
    終わり方が、どちらもご想像におまかせしますというあまり好きではない終わり方だった。

  • なぜかデビュー作と勘違いして買ってしまったが、なかなか濃密なお話でした。でも村上龍とか平山夢明あたりでなんか既読感なくはないとも思ってしまった。各作家のファンには叱られそうだけど。

  • 久々に読んでいて涙目になった本です。一旦読みはじめた本は最後まで読むと決めているから投げ出さなかったものの、これは本当につらかった。芥川賞作家の羽田圭介、先日読んだ『御不浄バトル』もあまりの下ネタにゲンナリ、これは凄絶なSM本。こんなだとは知らなんだ。羽田圭介、もう読まない(笑)。

    表題作と、その原点となったという『トーキョーの調教』の2編を収録。前者は独身の証券マン、後者は妻子あるアナウンサーが主人公で、どちらもマゾ。周囲の目を忍んで、無店舗型のSMクラブの女王様から痛めつけられることに至福を感じています。メニューの中身が壮絶で、放置プレイの段ですでにおぞましいのに、スカトロの描写は本当に耐えがたく、もう勘弁してよと思いながらなんとか最後までたどり着きました。

    解説で島田雅彦氏が「小説家は変態くらいでちょうどいい」とおっしゃっています。凡人にはおよそ理解できないSMの世界、小説家の世界。これを映像化するとしたら、みうらじゅん原作の『変態だ』(http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/6083a042a5e0a2bd224a13478f1e188d)の遥か上を行く変態映画になることはまちがいありません。絶対に観たくない(笑)。

  • ぼくもMなんです。興味ありましたら、ご一報ください。

  • どちらの話も最後にはよくわからない解放感があるのだが、そこまでのSM描写が私にはつらかった。予期せずSM描写が苦手なんだなーと気がつかされてしまった。

  • 食べたあたりから、妙な疾走感があって一気に読み終える。Sはサービスのエス。

  • 正直趣味に合わなかった。こういうものを書ける人ってすごい、という意味では間違いない。

  • 未知の世界を知ることが出来た小説だった。

  • この小説を読み、自分がSMに対し全く共感を持てないことが認識できた。SMプレイ描写の嫌悪感が先にたち、読み進めるのがどんどん苦痛となった。

  • かなりのエログロな小説です。
    R30ぐらいか。

  • 二本入っている。
    『メタモルフォシス』は、読むのが辛かった。
    SMがきついからではなく、説明が悪く言えばしつこく、よく言えば丹念。

    純文学というジャンルを初めて読んだので、純文学って重いな・・・と思っていたのだが、次の『トーキョーの調教』は非常に面白かった。これだけなら、星4をつけたいくらい。
    アナウンサーという仕事が大きく絡んできて、物語に波がある。
    『メタモルフォシス』は、そういった別の面を省き、SMプレイ中のことだけに集中している印象。

    ただまあ、好みの問題なんだと思う。
    私は分かりやすい波があるほうが好きだ。

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メタモルフォシス (新潮文庫)の作品紹介

その男には2つの顔があった。昼は高齢者に金融商品を売りつける高給取りの証券マン。一転して夜はSMクラブの女王様に跪き、快楽を貪る奴隷。よりハードなプレイを求め、死ぬほどの苦しみを味わった彼が見出したものとは――芥川賞選考委員の賛否が飛び交った表題作のほか、講師と生徒、奴隷と女王様、公私で立場が逆転する男と女の奇妙な交錯を描いた「トーキョーの調教」収録。

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