- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101201610
感想・レビュー・書評
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久々に読んでいて涙目になった本です。一旦読みはじめた本は最後まで読むと決めているから投げ出さなかったものの、これは本当につらかった。芥川賞作家の羽田圭介、先日読んだ『御不浄バトル』もあまりの下ネタにゲンナリ、これは凄絶なSM本。こんなだとは知らなんだ。羽田圭介、もう読まない(笑)。
表題作と、その原点となったという『トーキョーの調教』の2編を収録。前者は独身の証券マン、後者は妻子あるアナウンサーが主人公で、どちらもマゾ。周囲の目を忍んで、無店舗型のSMクラブの女王様から痛めつけられることに至福を感じています。メニューの中身が壮絶で、放置プレイの段ですでにおぞましいのに、スカトロの描写は本当に耐えがたく、もう勘弁してよと思いながらなんとか最後までたどり着きました。
解説で島田雅彦氏が「小説家は変態くらいでちょうどいい」とおっしゃっています。凡人にはおよそ理解できないSMの世界、小説家の世界。これを映像化するとしたら、みうらじゅん原作の『変態だ』(http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/6083a042a5e0a2bd224a13478f1e188d)の遥か上を行く変態映画になることはまちがいありません。絶対に観たくない(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぼくもMなんです。興味ありましたら、ご一報ください。
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どちらの話も最後にはよくわからない解放感があるのだが、そこまでのSM描写が私にはつらかった。予期せずSM描写が苦手なんだなーと気がつかされてしまった。
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食べたあたりから、妙な疾走感があって一気に読み終える。Sはサービスのエス。
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正直趣味に合わなかった。こういうものを書ける人ってすごい、という意味では間違いない。
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黄金で無理。
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未知の世界を知ることが出来た小説だった。
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この小説を読み、自分がSMに対し全く共感を持てないことが認識できた。SMプレイ描写の嫌悪感が先にたち、読み進めるのがどんどん苦痛となった。
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かなりのエログロな小説です。
R30ぐらいか。 -
二本入っている。
『メタモルフォシス』は、読むのが辛かった。
SMがきついからではなく、説明が悪く言えばしつこく、よく言えば丹念。
純文学というジャンルを初めて読んだので、純文学って重いな・・・と思っていたのだが、次の『トーキョーの調教』は非常に面白かった。これだけなら、星4をつけたいくらい。
アナウンサーという仕事が大きく絡んできて、物語に波がある。
『メタモルフォシス』は、そういった別の面を省き、SMプレイ中のことだけに集中している印象。
ただまあ、好みの問題なんだと思う。
私は分かりやすい波があるほうが好きだ。