カエルの楽園 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 394
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201924

感想・レビュー・書評

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  • 凄く良い作品。最後の櫻井よしこ氏の解説を含めての作品だと思う。何が正しいかは各個人が考えれば良いと思う。ただ「カエルの楽園(ナパージュ)」が滅びる(変わっていく)フェーズから、最後にローラが放つ言葉までを、日本が陥いる一つのケースとして、考える必要があると思った。自分は、本作品が描いた悲惨な将来になるとは考えが及んでいなかったが、十分あり得るケースだと思った。
    色んな人が読んで欲しい、とても良い作品だと思う。

  • 楽園を求めたびに出たアマガエル
    たどり着いたのは正に楽園のように平和な国
    その国には戒律(三戒)があり、それによって平和が保たれているという
    なぜ戒律で平和が保たれるのか疑問に思う主人公は、その後とんでもない事態に巻き込まれていく。
    メタファーが効きすぎて笑える物語だが、比喩の対象が対象なだけに本当は笑えない百田文学

  • 寓話でとても読みやすいのだが、日本を取り囲む情勢のリアルが感じられてゾッとする作品だった。命よりも法を守ることが目的となり、反対意見が抑圧される様子は読んでいてもやもやした。真剣に日本のことを考えなきゃいけないと感じた。

  • 夜中に読んで、背筋凍った。

    本当に平和ボケしてるんだなあ、、って思ったし政治のこときちんと考えなければいけない、って考えさせられた。

  • 右翼でも左翼でもないけど
    今まで教育的に「争いはダメ、9条は必要。」って受けてきたからこそ、こんな考えもあるんだって学習にはなった

    安保について勉強しようって気にはなるし、何より中々面白いからスイスイ読めた

    作者の思想を全面的に支持はできないが、久しぶりに面白い一冊に出会えたと思えた

    あと解説に出てきた朝日新聞の「予言」の部分はかなりへえ〜ってなって面白かった

  • 読了。
    表紙を見て、イギリスの児童文学のThe Wind in the Willowsみたいな本かなと思い手にとって読み始めたら、何が何がさらに風刺が効きすぎて、良い意味で期待を裏切られた。
    政治的なことはさて置き、物語としても面白く最後は少し背筋がゾッとする。今だからこそ、この本は日本という国について考えるキッカケになると思う。今一度、平和について考える機会を与えてくれる本。
    なにより解説を櫻井よしこ氏が多くの頁を執筆されている。百田氏が織りなす寓話の謎解きがここに書かれてあるわけですが、本文を読んで分からなかった人は解説を読んだ後、再度本文を読み直すとよい。気づかなかったことが見えてくるかもしれない。
    おそるべし百田尚樹。

  • この本は3つの理由でヤバイ。
    1.話の展開が分かるのに小さく現実感ある意外性で飽きずに読めるヤバイくらい面白い小説である事。2.日本の現実を適切に捉えてる一方読後の感想として逆に軍国主義に流れるのが救いになりそうと思わせる事。3.結構流行っているが仮にこれを読んで世の中の人が反応しなかったらどこまで理解のない国民なんだと絶望してしまいそうな事。
    すっげぇ面白い。だからこそ禁書にしても良いんじゃないかって思える毒を孕んでて、それで世の中に問いかけてるこの問いかけ、すごくゾクゾクする。道徳の時間で取り上げてみんなで色々考えられると良いなぁ。

  • サラッと読めたのに、読了後同じくらい時間をかけていろいろと考えてしまう。
    寓話だからいろいろな解釈があると思いますが、今の日本について考え直すきっかけにはなると思います。
    おもしろかったです。おすすめです!

  • 9条と似てると思った。戦わないのが1番だけど9条は日本にしか適用されない。安保だって、他国のために命かけて戦う兵士なんていないんだから意味がない

  •  本屋では全く噂されずネット内でかなりバズった本。カエル国を社会風刺的に捉えている所が非常に興味深い!!
     カエルの三戒がもはやツボ。どのカエルが誰なのかを考えながら読むのが面白い。

著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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