縁を結うひと (新潮文庫)

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著者 : 深沢潮
  • 新潮社 (2016年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101203713

縁を結うひと (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 在日専門のお見合いおばさん 福 を中心に繋がる人々の葛藤や悩み。

    お友達に何人か在日の子はいるが、皆日本語しか話さず日本文化にしっくり馴染み、日本で恋をし日本人と結婚している。

    在日同士でなければ!という切実な思いは彼女らからは感じなかったが、異文化の中で子が苦労しないように…とお見合いおばさんを頼る親たちの親心はせつない。

    お姑さんとお嫁さんのお話が良かった。

  • 在日コリアンは、なんとなくイメージで、全員韓国籍なんやと思ってたけど、当然朝鮮籍の人もいるということを知った。

    在日コリアンと日本人(特に女性が日本人の場合)の結婚が、差別問題が無くとも、難しい理由がよく分かった。法事が大変というのは良く聞く話で、大変なんやったら簡素化したらええやん、と軽々しく言うのは、在日コリアンの文化を否定することになるから、「日本人」の姑さんのように、めたくそな努力や大変な思いをして、文化を継承する覚悟でなければならないというのは納得。

  • 在日の人々のお見合いを斡旋する福おばさん。斡旋料で生活をする彼女は日本一のお見合いおばさんとして有名だ。その彼女が見合いをセッティングする人々の人生や、彼女自身の過去などを描いている。
    在日と呼ばれる人たちの暮らしなど、あまり知られていないことが描かれていて、興味深い。在日としての生き辛さや哀しさ、韓国朝鮮人としての誇り、祖国への郷愁、一世や二世三世との隔たりなど知らなかったことがたくさんあってとても面白かった。

  • 在日の縁談おばさんの話。
    意識してこなかったけど、きっと身近に沢山あるだろう世界の大切な話があります。
    自身の知見、視野を広くする努力の必要性を感じて読了。

  • 在日がテーマになっている作品とは思わず、ページを開いてからあらすじを眺めて、読み進められるかな?と思って居ましたが、するすると読み進められる面白さが詰まっていました。盛り込まれた苦悩や経験談を見るたびに元のタイトルの方が作品に寄り添っていると思う。
    タイトルが変わった辺りに在日というこの本のテーマへの投げかけを感じてしまうんですけども……
    在宅介護の話で施設入りに決定打になった出来事は在宅で看てるとよくあることなんだよなぁって感じた。
    代表作よりも占い師の方と日本人のお嫁さんの話が好き。

  • 表紙裏の著者紹介には

    (この本の一番最初の短編)「金江のおばさん」で平成24年「Rー18文学賞大賞」を受賞。在日の家族が抱える「答えのない問い」に向き合う作品・・(略)・・などがある。
    とあります。

    この本も「在日」の人たちの悲しみ、痛み、日々の暮らしの困難を平易な文章で書きつづっている短編連作です。
    最初の短編「金江のおばさん」が6つの短編のどこかに出てきます。(私はこのバーさん好きじゃないけど。笑)
    私は2作目「四柱八字」とラスト「ブルーライトヨコハマ」が好きです。
    在日の男性に嫁いだソウルの女性占い師の話と、
    ラストは、在日・介護が絡んで、ちょっとウルッとなりました。

    在日関係はほとんどまったく知らない世界なんですが、
    やさしい語り口で、女性の「気持ち」から入ることで、この世界にすんなり入っていけます。在日がどうこうというのを抜きにしても、いい短編連作小説だったと思います。

    読んでよかったです。

  • 心揺さぶる小品。とくに印象に残ったのは、日本人、トルチャンチ。

  • これまで、縁遠いところにあったテーマ。小説として面白いのはもちろん、色々考えさせられるものがあった。

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縁を結うひと (新潮文庫)の作品紹介

在日の縁談を取り仕切る辣腕「お見合いおばさん」金江福。斡旋料でがめつく稼ぐのになぜか生活は質素だ。日々必死に同胞の縁を繋ぐ、彼女の事情とは(「金江のおばさん」)。妊娠を盾に、在日韓国人の彼と結婚した恵理香。待ち受けたのは、大量のごま油とスパルタな義母で……(「日本人」)。婚活から介護まで、切なく可笑しく温かく家族を描く連作短編集。『ハンサラン 愛する人びと』改題。

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