- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101204352
感想・レビュー・書評
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有栖川有栖『幻の娘』から始まり、恒川光太郎『夕闇地蔵』に終わる構成がとても良いと思った。どの作品も面白かった。小路幸也氏のバクシリーズ(正式名称を知らない)はずるいなあ。面白くないわけがない。吉来駿作『嘘をついた』は意外性もあり、ほろりとさせられる面もあり、好き。『夕闇地蔵』は圧倒された。
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怖いというよりじーんとくる感じ。おもしろかった。
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有栖川有栖「幻の娘」
道尾秀介「流れ星のつくり方」
石田衣良「話し石」
鈴木光司「熱帯夜」
吉来駿作「嘘をついた」
小路幸也「最後から二番目の恋」
恒川光太郎「夕闇地獄」
の7編。
メンバー豪華〜。吉来駿作さんという作家さんは知らなかったけど。
「流れ星のつくり方」が一番好き。気になる展開でどんどん読めるし、面白かったし、最後を読んだらまた最初から読みたくなった。
「嘘をついた」も良かった。『オッサン』のことをそんなすぐ信用することってあるかな?とは思っちゃったけど。しかもオッサンって呼びかけてるし。
「最後から二番目の恋」、設定が面白い。意外な部分も用意されていて楽しめた。ただ、終わりからふたつめの◆部分が不要に思えた。じゃあ結局どういうシステム?と混乱してしまったので。 -
死者はそこにいる。生きている私たちの記憶の中に、夢の中に、そしてすぐ背後に。私たちを見つめ、語りかけ、時に狙っている。ひそやかで絶え間ない、死者たちの攻勢――。恐怖と憂愁を纏った七つの死者たちの物語。
この短編集の作者7人中6人は読んだことがあり、その実力のほどは知っていたので、各篇が個性的で充実した内容でも特に驚かなかった。その中で一番「らしさ」を感じたのは恒川作品か。
(C) -
有栖川有栖、道尾秀介、石田衣良、鈴木光司、吉来駿作、小路幸也、恒川光太郎の短編集。向こうからの声に関わるホラー?ミステリー?短編集。あんまりホラー色は強くない。道尾さんのは真備の短編集で読んだやつだけど、やっぱり良かった。真備シリーズもう出ないのかな?恒川さんのが相変わらず雰囲気あって好き。
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1:00
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ホラー、とまではいかないが幽霊やらファンタジーをテーマに七人の小説家が物語を書いた短編集。
一番のホラーは「熱帯夜」。1つの何気ない行動がというよりは、挽回のチャンスを自分の利己心から逃してしまい大事になってしまう。やはり、何より一番怖いのは人間だ。
美しいのは「夕闇地蔵」。ちょっと暗い展開になっても崩れぬ丁寧語で語られ、物語の起伏を隠しているようで逆に際立たせてるようでもある。
と、挙げてみたがやはりこのようなオムニバス形式の本より、作家一人が最後まで手掛けた一冊の本の方が個人的には好み。ショートがいいのは星新一くらいだと感じる。 -
流れ星の作り方。
この人の作品は"向日葵の..."を読んで、もう絶対に読まないと思ってたのに、
印象が変わった。
久々に面白い話読んだ気分