手のひらの音符 (新潮文庫)

  • 64人登録
  • 4.17評価
    • (8)
    • (12)
    • (4)
    • (0)
    • (0)
  • 7レビュー
著者 : 藤岡陽子
  • 新潮社 (2016年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101205618

手のひらの音符 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • まだ読んでいるけれど。
    一気に読むのがもったいなくて
    一度表紙を閉じました。

    こんなこと、速読の私には珍しい。

    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    読み終わりました。

    戦後から経済復興。
    バブル景気とその崩壊。

    私自身がその体で経験してきた
    ほとんどの時代の光と陰を
    この本の中で追体験した。

    この日本に住まう人々の生きる現実の
    その重みから 私も目を背けて生きてきた。

    それぞれの闘い方で闘えばいい。
    そんな正浩の言葉の誠実さに心打たれた。

    この小説は私にとって本当に尊い。
    何の気なしに買ったものだが
    人が生きるということそのものの尊さを
    初めて正面から受け止めた。

    私は昭和37年生まれ。
    遠子先生とほぼ同年代だ。

    これからの日本を生きる…そうして
    日本を立ち上がらせることの大切さを
    この一編の小説から教えられた。

    重い。苦しい。切ない。
    しかし目を背けられない。
    背けるわけにはいかない。

    そんな思いを胸の中で反芻しながら読了。
    タイトルからは
    物語を想像できなかったのも新鮮だった。

  • 服飾デザイナーの水樹45歳独身。自分が勤める会社がアパレル業界から撤退を決める。服飾デザイナーとしての自分の仕事がなくなる。そして話は過去に遡って行った。
    正直前半はなかなか引き込まれることはなかった。しかし今と過去のつながりなどが見えてくると引き込まれ始めていた。後半はあっという間だった。
    続きが読みたいけど再読もしてみたい。そんな不思議な読後感。じっくり読むのにオススメな一冊。

  • デザイナーの水樹は45歳の独身女性。勤務する会社が、服飾業から撤退することをしらされ途方に暮れる。これからに迷う彼女に懐かしい記憶が蘇る。
    途中から涙が止まらなかった。決して恵まれた家庭環境で育った訳ではない、水樹、信也、憲吾のピュアな心と逞しさ。そして何よりも闘う生きざまに胸を打たれた。また、人は三つの層で形成されているという言葉も印象に残る。北上次郎氏の解説どおり、藤岡さんのベスト作品になりそう。

  • 自分の環境に改めて感謝
    これも 一面だけ見て判断しないように って思わせる
    つよいなあ たくましいなあ
    自分の戦い方で たたかう

  • 不運な子ども時代を生きてきた人たちが、大人になって、徐々に再起していく感動物語。結末も感動的!夢をあきらめないことの大切さが読むごとに伝わってくる内容です。水樹の会社の再生は少し無理がありそうな気がしますけど、物語の展開上仕方がないかな・・・

  • 良かった。元気を貰えた。

  • 何かが足りない。
    前半を読んでいる時の感想はそんな感じでした。好きなタイプの話なのに前へ読み進める推進力が足りない。やや、間延び感があって、期待感からでなく先の展開が気になりちらちら先読みをしてしまう。
    でも、いろんな困難はあったけれど、登場人物たちがそれぞれの居所を見つけて行くエンディングに入って、きれいに暖かく収まっていきます。
    藤岡さんは初めて手にした作家さん。他にも色々あるようなので手を出していきます。

全7件中 1 - 7件を表示

藤岡陽子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
朝井 リョウ
恩田 陸
宮下 奈都
有効な右矢印 無効な右矢印

手のひらの音符 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

手のひらの音符 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

手のひらの音符 (新潮文庫)の作品紹介

デザイナーの水樹は、自社が服飾業から撤退することを知らされる。45歳独身、何より愛してきた仕事なのに……。途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、恩師の入院を知らせる電話が。お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。〈あの頃〉が、水樹に新たな力を与えてくれる――。人生に迷うすべての人に贈る物語!

手のひらの音符 (新潮文庫)はこんな本です

手のひらの音符 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする