甘いお菓子は食べません (新潮文庫)

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著者 : 田中兆子
  • 新潮社 (2016年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101206219

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甘いお菓子は食べません (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • はー。すごい。すごい。すごい。それしか言えない。なんだろう、急に世の中の女性はみんな味方で仲間で友達のような義姉妹のようなそんな気がしてくる。はー。おそるべし。また読み返そう。
    2017.10.31

  • 甘いお菓子は食べませんて、タイトルからしてセンスある。 残欠にやられた。まだ30代やけど、身につまされる。

  • 読むのに時間がかかってしまいました。
    私には少し早かったかな。
    もし40代になって読み返したら、自分がどんな感想を抱くか気になります。
    一体どんな40代を迎えるのだろう。
    結婚、セックスレス、親の死、アルコール依存症、リストラ、性欲…。
    登場人物たちのように苦しんでもがきたくないなぁ…。
    不安感を煽られて怖くなりました。

  • 40代の女性を主人公にした6編を収録した短編集。
    もうね、ヒリヒリ痛い。辛い。ほんと「甘いお菓子」なんかじゃない。


    「母にならなくてもいい」

    母が死んだ。
    70代の父は呆けたようでまるで役に立たず、母の葬儀からのもろもろの雑事は離婚したばかりのあたし(香穂、47歳)にのしかかってくる。
    管理職としての責務と次々と迫りくる課題、父からの無軌道な連絡と「空っぽな生活」。
    バラバラになりそうな香穂の生活は「それぞれの場面」からの逃避でかろうじて支えられていた。
    「逃避場所」の一つだったS氏との不倫がS氏の妻にバレ、仲の悪い部下のミスが取引先との信用問題にまでふくれあがり、とりなしの接待の場をどうにかとりつくろううちに香穂は不思議な解放感に気づく。
    そうだ。お父さんにああしてあげよう。
    「それぞれの出来事」は「わたし」の出口じゃない。
    救いなんだ。

  • アラフォー女性の胸の内を綴った連作短編集。
    大きな悲劇が起こるわけではないが、それぞれの女性の日常の中に決して無視できない鬱々としたものがあって、それらに感情が振り回される女性たちの様子が読み手にぐいぐいと迫ってきた。
    白黒ハッキリさせることの出来ないもどかしさや鬱陶しさには妙にリアリティがあって、強く感情移入させられた。
    この作品がもつ、読者を物語のなかに引っ張りこんでいくパワーはすさまじい。

  • 表紙に惹かれて手に取った作品。40代の女性を主人公にした、6つの短編。連作短編といえるか微妙なくらいのゆるさで登場人物が連なっている。

    41歳にして初めてプロポーズを受けたり、仲の良い夫に「もうセックスしたくないいんだ」と宣告されたり・・・
    女にとって、人生において大きな関心事である結婚すること、妻であること、母となること、仕事との向き合い方、老いた親との距離、そして自分の老いへの覚悟などを6人の主人公の女性を通して描いている。

    中でも、49歳でリストラされ、次の仕事を探す気にもなれず公園でねそべっている「熊沢亜理紗、公園でへらべったくなってみました」がなかなか良かった。
    地面にうつ伏せに寝ているだけで、地球と抱き合っている気分になって癒されていく気持ち。そうして、元気を取り戻して、前向きな気持ちになっていく主人公の心の動きが自然で、何だか私もへらべったくなってみたくなった。

  • 諦めきれない悟れない、けれど若さはもう去った。
    40代女性のリアルな悩みと実態を描いた短編集ということで、こういうテーマの小説ってわりに好きな方なのですがあまり共感できなかった。
    私が想像してたのとちがう……実際これがリアルなんだとしたら、今後40代女性を見る目が多少変わっていく気がする。
    この小説の登場人物はみな、今でいう「オトナ女子」ではなく、持たざるまま気が付いたらオバサンなっていたというような自業自得感とみっともなさが拭えない。
    オトナ女子だなんて、知的で艶やかできらびやかなそんな40代なんてただの幻想ということか。
    でもそれにしたってみんなだてに年を食ってきたわけじゃないんでしょ?
    虚しい。これがリアルか。

  • ひとりでも生きていける二人が、それでも一緒に生きていくことを選ぶことが結婚の本質なのだと、昔ある思想家が言ったそうだ。

    その通り、思いやりあって尊重しあっている仲の良い夫婦があるとき、思いもよらず傷つけあってしまうことがあるのだろう。

    「花車」もその一つの物語。

    もうセックスを二度としたくないのだ、と夫に宣言された妻の話だ。
    愛情がなくなったわけではなく、他の子に心移りしたわけでもなく、ハグやキスは今までどおり穏やかな気持ちでできるのだけど、
    どうにもセックスだけは苦痛で二度としたくはないのだ、と。
    どうにも処理しきれない気持ちがあれば、他の男としてもよい、とまで言われてしまう。

    恋から愛に移り、このまま温かな家族を守り続け、あなたと寄り添って生きていくのだと信じている「私」は相手を責めないようにと気遣いながらも、自分を哀れまずにはいられない。

    誰でもいいわけではない。あなただから抱きしめて欲しいのに。あなたとだからセックスをしたいのに。
    その気持ちを他の男で満たすことなどできないのに。

    吐き出しようのない濁りを、真正面から見つめてみる。

  • 善し悪しは別として、等身大の40代女性の本音が垣間見れて、驚きつつも安心しました。

  • なんだか気持ちが晴れなくなる

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甘いお菓子は食べません (新潮文庫)の作品紹介

頼む……僕はもうセックスしたくないんだ。仲の良い夫から突然告げられた妻の動揺。〈土下座婚活〉が功を奏して知り合った男性に、会って3時間でプロポーズされた女の迷い。念入りに掃除をし、息子に手作りのおやつを欠かさない主婦が抱える秘密。諦めきれない悟れない、けれど若さはもう去った。中途半端な〈40代〉をもがきながら生きる、私たちの物語。心に深く刻み込まれる6編。

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