帰ってきたソクラテス (新潮文庫)

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著者 : 池田晶子
  • 新潮社 (2002年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101206318

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帰ってきたソクラテス (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「君の人生は、いつだって丸ごとそっくり君の所有、君の自由。生きるも死ぬも、君の意のままだ。君が君の好きなことを好きなようにすることを、会社や家族が止めてなんかくれやしない」

    『不平不明は誰に吐く』からの一節。

    各テーマごとに、ソクラテスとテーマの関係者の対話を読むことで、読んだ人にそのテーマについて考えさせる。

  • 池田さんのソクラテスシリーズの1巻です。
    ソクラテスシリーズは、読みながら頭の中で
    ソクラテスに、反論したり、頷いたりと考え
    ながら読める面白い本です。

  • 【本の内容】
    「『私』ってのは何だい」「人が死ぬということなんか、ないではないか」「だから僕たちは考えなければ駄目なんだよ」―。

    史上最強の論客・あのソクラテスが現代ニッポンに甦った。

    相対するは、政治家、学者、評論家、はたまた老人福祉係、元左翼に人権擁護団体等々。
    イエスに釈迦まで登場し、尊厳死から性教育まで身近な難問に大哲人が挑む。

    知の広場へと誘う平成版対話集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 03032

    言葉の定義を相手に問いかけ、その答えの不備をついて自分の論理へ誘導してしまうのがソクラテス流哲学ということか。

  • 「帰ってきたソクラテス」
    ソクラテスが現代に降臨。


    ソクラテスが暴れまくる。あるときは政治家に対して、またあるときは政治家を批判する若者に対して、はたまた、自分を老人扱いする介護関係者に対して。ソクラテスの思考や哲学がどこまで反映されているか分からないけど確かに彼ならば言いそうなことばかり。お気に入りは、老人扱いに対してです。


    老人を特別扱いするからダメ。そもそも、なぜ年寄りを長く生きているだけで尊敬するのか。優しく扱うべきなのか。長く生きている奴の中には、ダメな奴はたくさんいるし、悪い奴だっているじゃないか。


    社会にぶっ飛んでいる高齢者はたくさんいるはず。現実世界で、誰かがこんなふうに言ったら、ネットや視聴者、めんどくさい有名人や知識人からぶつくさ言われるだろう。だから、ソクラテスはその誰かの代わりに言ってくれたんだ。


    しかし、ぶつくさ言ってくる人の中に、しっかりとした批判を出来る人間はどれくらいいるだろうか。どんな風に言おうが批判する為の批判であり、意味のない批判が大半では無いだろうか、そんな疑問、いや、確信が頭に浮びます。悲しいことに彼らを超える際たる例が、ネットやつぶやきにまだまだスタンバイしている訳ですが、全くソクラテスよ、なんとかして下さい。何も気にしないで、好きにやって良いですから。


    ソクラテスと、議論出来れば楽しいだろうな。ソクラテスにしっかりした口調と意思で、反論を述べたい。「いや、それは違うと思います!」と。

  • 池田晶子氏によるソクラテス三部作の一作品目。
    筆者自身を生き返ったソクラテスに投影し、政治家やニュースキャスター、エコロジストやフェミニスト、サラリーマンや検死官たちと対話をし、一見当然に見える現代の考えを、言葉でその穴を暴いてゆく。
    対話篇は、自分の思考とは別の、異なる存在を作り出さなければ成り立たない。したがって、自分とは相容れないその存在をよく知らなければ書けない。とても難しい形態だ。
    「世間」のことには興味がないと断言した筆者だが、なまじ「世間」で暮す人よりも、その特徴をとらえている。筆者の知性の深さがうかがわれる。
    哲学は難しい学問ではなく、いつも身近に、自分の中にあるものだと感じられた。

  • 若くして急逝された池田晶子さんのわかりやすい哲学エッセー。難しい言葉を使っていないところが素敵です。

  • 2011.10
    帰ってきたソクラテス
    言論は自由ではない 厳しい必然だ
    自分の人生の何もかも全体の歴史における運命と知ること、そこに個人の意思がある

  • 先日読んだ野矢茂樹『哲学の謎』も対話形式だった。
    これは・・・もっと手が込んでいて、戯曲形式!
    ソクラテスのもとに、ジャーナリストやサラリーマン、実業家、エコロジスト、ニューアカっぽい研究者など、いろんな人がやってきて、議論を繰り広げる。
    ソクラテスは、彼ら、彼女らの言葉の規定を一つ一つ確認し、覆していく。

    文体模写というわけではないけれど、それぞれの職業や立場の人が言いそうなことがたくみに再現されていて、そちらに感心してしまった。

  • ソクラテスさんがかわいい。

  • いま、たったいま、生きている毎日の中で当たり前と思っていることが、いかに「作られたもの」出あるかを突きつけられる。時にはぐうの音も出ないほどに「虚」に振り回されている自分と面と向かって考えさせられる。もちろん、ソクラテスが語るように生きることは不可能に近い。けれど、物事の根底にはこういうことが厳然としてあるということを知って生きるか、知らずに生きるかでは、その人生の意味に大きな違いが生まれるはず。
    空虚の中で空虚に生きないこと。生きるとはただ誠実に生きることでのみ意味を持つこと。ここにいることの不思議を追求しつつも、あるがまま受け入れること。

  • ソクラテスと主に現代日本人との問答集。
    時に、プラトンや悪妻クサンチッペ、釈迦にイエスまで登場する。
    ソクラテスがわからなかった人や、
    わかるかわからないかさえもわからない人にも楽しめるのでは。

  • ポケットに
    ソクラテスくんが
    いてくれる

    これ なんという 贅沢でしょう

    旅のお供にぜひどうぞ

  • 外はどこまでも外で内はどこまでも内。
    したがって自由競争において私益を追求する事と品性を維持することとはどこまでも別のことである。

    引いてみると、事実は事実でしかなく、身の回りの減少も自分が選択しているものに過ぎない。 ただあることをあると呼ぶ・・

  •  本書は、ソクラテスと著名人との対話形式で話が進められていく。
     読んでいて、始めは「”屁理屈”ばかりで面白くない」と感じていた。でも、「ものの見方考え方は決まっているわけではなく、いろいろな方向からある」と考え出したら、”哲学とは何ぞや”が、なんとなく見えてきた。
     そして、読み終わったとき「物事には正解はない」ということと「常識や当たり前は、思考停止のキーワード」であると実感した。哲学とは、私が実感したことを前提に考えることと思った。

  • 高校生で読んでなんか傾倒。ある意味危ない本だと思う。人生を引いて見すぎるかな。

  • 自身では著作を残さなかったソクラテスが、
    対話法によって、現代社会のソフィストを導くエッセイ(?)。

    読みやすいうえに、思索が深い。
    テーマも私達に馴染みのものばかりだし、
    良書と思います。

  •  この方の棘刺す様な、辛辣な物言いについていけない。

  • ソクラテスと色んな人との架空の対話集。

  • 自分で考えることが全てで、そう考えているのも自分自身。
    老人と孫が出てくる話が好き。

  • 池田晶子の中でも読みやすいかな。

    哲学はもともと対話でないと表現しにくいのではと思う。

    プラトンもそうしたし。

    その意味で、読みやすく深い。 笑えるし。

  • 難しかったな。
    哲学にしては簡単なんだろうけど。

    死についてのところはついていけた。

  • 評価3.5
    何気なく手に取った本。まさかこんなにこの人の本を読むことになるとはね。壊れた心に哲学はよろしくありませんな〜

  • 凄まじいトゲを突き刺す本
    「生きること」に真剣に向き合うことで紡がれる言葉の数々
    衝撃です

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