- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101206332
感想・レビュー・書評
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ソクラテスとその妻のクサンチッペとの対話形式により哲学が語られる内容で、堅苦しいイメージの哲学をより身近なものとして描いていて、わかりやすい。
また、世の中の課題を哲学的観点から架空の専門家との対話を通し語り、目から鱗の考え方、ヒント集。
このソクラテスシリーズは全3冊あるようなのでおいおい読みたい。著者の池田晶子さんに非常に興味を持つ機会になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
池田さんのソクラテスシリーズの3巻です。
ソクラテスシリーズは、読みながら頭の中で
ソクラテスに、反論したり、頷いたりと考え
ながら読める面白い本です。
「グノーティ・サウトン 汝自身を知れ」
私は、私自身のどこまでを知っているのだろうか。
自分自身の事を分かるまで、とことんこの自分を
人生を考えていきたい。 -
ソクラテスシリーズの完結篇、だそうです。
帰ってきたソクラテスよりも、悪妻と名高いクサンチッペがたくさん登場します。
彼女は彼女で分かりやすく到達しており、別の共感を生む。
それにしても池田某はすごいね。
ソクラテスもクサンチッペもプラトンもそこに居るわけだが、
そのことでさえ客体化して「書くとは?」「書き言葉としての私とは?」
人称にまで思索を巡らせ、対話法によって導いている。 -
池田氏の本のなかでは、このソクラテス三部作がいちばん好きです。対話である、ってとこがいいんでしょうね。池田哲学の入門書にして、真髄です。