発掘狂騒史: 「岩宿」から「神の手」まで (新潮文庫)

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著者 : 上原善広
  • 新潮社 (2017年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101206868

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発掘狂騒史: 「岩宿」から「神の手」まで (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 有名な石器捏造事件そのものではなく、石器発掘捏造事件を起こした人の「恩師」だった大学教授にスポットライトを当てたノンフィク。初っ端から学閥絡みの醜悪な縄張り争いが出てきて、読んでいて脱力感すら出てくる。日本も記紀神話を歴史として学校教育で教えていた時代があり、それを思うと創世記をめぐって議論を重ねている欧米を笑えないなと思う。

  • 岩宿遺跡の発見から石器捏造事件まで、日本考古学界における旧石器発掘をめぐる作品。本作は単なる事件ルポではなく、旧石器発掘に関わった人々の生い立ちから業績までを、実に丁寧に取材したノンフィクションとなっている。

    西洋に聖書を基軸とした歴史観があるように、日本でも特に戦争中は皇国史観が強く支持されていたため、日本の考古学の歴史は意外と浅く、比較的アマチュアが参入しやすい分野だったらしい。アマチュアと学者の主従関係や学者同士の学閥争い、仮説に希望を見出す学者とそれを利用したペテン師などなど、様々な思惑が地層以上に複雑に堆積する世界なのだなと思った。

  • うーん。考古学界隈の非科学っぷりと学閥どろどろは題材としてまあよいものだったと思うが、書き手がどうにも興味がないのだろうし引き込む何かも見えてこない。ノンフィクションは書き手の熱が必須なのかねえ… そうでもないと思うんだけど

  • 旧石器時代発見の過程から捏造事件に至るまでを、出来事は勿論発掘に関わった人々の性格や何やまで詳述してある。
    主要人物が登場すると、芋づる式に師匠だの同僚だのに話が飛んでいくため読むのに苦労するが、読み終われば、解説にあるように、それらが必要だったのだと気付かされる。
    この事件の原因は結局、古代史研究の現場のムラ社会的な風潮にあるのではないか。そも日本という国全体にそんな風潮があり、多くの問題の病巣になっているように思う。

  • 傑作。日本は無宗教じゃなくて、宗教じみたプチカルト小集団によって形成されている「宗教」国家なんじゃなかろうか…。

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発掘狂騒史: 「岩宿」から「神の手」まで (新潮文庫)の作品紹介

岩宿遺跡を発掘した在野の研究家、相澤忠洋。「旧石器の神様」と呼ばれた考古学者、芹沢長介。日本人の根源を辿る考古学界において、歴史を変えたその新発見は激しい学術論争、学閥抗争を巻き起こす。やがて沈殿した人間関係の澱は、日本を震撼させた「神の手」騒動に流れ着き――。微に入り細を穿つ徹底取材が生んだ骨太ノンフィクション。『石の虚塔 発見と捏造、考古学に憑かれた男たち』改題。

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