触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉 (新潮文庫)

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著者 : 北森鴻
  • 新潮社 (2005年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101207223

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触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 民俗学・上代神話の蘊蓄もしっかり楽しめるミステリー短編集。
    「ミステリー」の部分が多少とってつけたようなエピソードもあるものの、
    短編の長さでよくばりできる内容になっており満足。

    1作目よりも、上代神話にまつわるお話が多くて、
    事件とひっかけるとよりドラマティックな印象になりました。

    歴史や民俗学、国文学が絡んだミステリって、
    実のところもはや目新しさは感じないのだけれど、
    得てしてどれもこれも長く長~くなりがち。

    だけど、浅すぎず深すぎず、程よいサイズにまとめられて
    落ちるのがこのシリーズのすごいところだと思っています。

    ミクニと教授の関係もこの先どうなるのか気になります。

  • 民俗学を絡めた推理小説は鉄板なのを読んでるので、どれを読んでもそれほどぐっとくるものがない。
    でも、この作品はなかなか。
    続けて読んでいきたいと思わせるものだった。

  • 北森鴻、2002年発表の短編集。異端の民俗学者蓮丈那智が主人公のミステリー短編集第2弾。

    美貌の、しかし冷徹冷酷な女性民俗学者とそのしもべのような助手の物語り。前作に比べフィールドワークの比重が下がり研究室や大学、その周辺での場面が主体になり、学園ミステリーとしての色彩が強くなったように思います。しかし民俗学的興趣や物語りとしての面白みは前作程ではないような・・・。まあそれでも充分面白いのですが。
    その中ではタイトル作の「触身仏」がフィールドワーク中心で、物語りとしても最も面白いのですが、ラストのファンタジー的挿話で一気に興趣が削がれがっかりします。

  • シリーズ1作目を探したけど見つからず、
    仕方なく2作目から読んでみた。
    裏表紙に本格民俗学ミステリ集とか書かれていたら、
    …これはもうほっとけない。

    正直、1本目はシリーズ2作目から読み始めたせいもあり登場人物に親近感を持てずに、なんとなくストーリーからも置いてけぼりをくってしまった気がしたが、
    ストーリーと並行して進む民俗学的考察に目が離せずに2本目、3本目と読み進むうちに…この作品の大ファンになってしまった。
    特に三種の神器にまつわる考察には、このテーマ1本に絞って論文形式になっていたとしても絶対面白く読める、というか、読みたい。
    ぶっちゃけ殺人とかいらんって思っちゃうのは私だけでしょうか。

    ともあれ、
    これは楽しみなシリーズを見つけたなぁ…。

  • 旅に出る話は今回はなく、大学で起こった事件を解決していく話。
    民俗学に沿っての事件は前回と同じで由来も伝承も詳しく書いてあり楽しめる本。でも理解する能力ないのでまた再読しないと理解できない。
    2016.04.09読了

  • 短編なのでやっぱり苦手だが、凶笑面よりは読みやすかった。色々と心の中をかきまぜるような話しで、さっそく即身仏を拝見しに出かけた。

  • 短編集
    『秘供養ヒクヨウ』★★
    『大黒闇ダイコクヤミ』★★
    『死満瓊シミツルタマ』★★
    『触身仏ショクシンブツ』★★★
    『御蔭講オカゲコウ』★★

  • フィールドワークではなく学園物でした。

  • 『邪馬台』から読んでしまっているので、シリーズとしては3冊目。本来なら2冊目。

    これはやはり『邪馬台』を再読しなければいけないだろうか、その前にほかのシリーズをだろうか。

  • 蓮丈那智シリーズに馴染めない
    それなら読むなというところだが
    手にとってしまう
    北森があの世から呼んでいるのかも…
    3.5点

  • 20140820 シリーズ二作目。女性としての存在が少しずつ出てきているような。ミクニが少しずつ成長しているのも楽しい。次はどうなるのか。

  •  民俗学ミステリ集、蓮丈那智シリーズ第二弾。
     即身仏と塞の神、五百羅漢と山人伝説、わらしべ長者伝説の正体、神話の神々の変貌、三種の神器と国家事業。
     転換された古(いにしえ)の悲劇を、あざやかに読み解く、那智の鋭さと強さ。
     歴史の底にどろりと澱む、昏い記憶に息を呑んでは、翻弄される現代の人々を見るにつけ、人間の性(さが)のやりきれなさを憂う。

  • 蓮丈那智シリーズ第二弾。山人伝説や三種の神器など有名どこの謎から即身仏まで色々と楽しめる(?)一冊。個人的には、どんどん存在感をましてくる狐目の教務部の方が気になります。

  • 民俗学ミステリー。

    ①秘供養■東北 五百羅漢 山人 葬制
    ②大黒闇■大黒天 神々の変貌 戎
    ③死満瓊■潮満瓊 潮涸瓊 海幸彦 山幸彦 たたら製鉄
    ④触身仏■菊理媛神 塞の神 即身仏 
    ⑤御蔭講■わらしべ長者伝説 

  • 再読でも面白さは色褪せず。

  • なんとなく民俗学モノを読みたくて手にとって、旅行へ3冊持って出たものの。やはり主人公の天才助教授は美形にしないと話にならないのだろうか。そこが全くつまらなく思えて、この手のは途中でやめてしまう。

  • 異端の民俗学者蓮丈那智が古の謎に挑む短編集2作目。

    面白いけど、各編で取り上げる題材は結構大ネタぞろいの割に、前作以上に突出した仮説が述べられるわけでなく、寸止めというか食い足りない感じがする。うーん、惜しい。

    同じ路線の宗像教授だと、完結編の号ごと、毎度感嘆しとるんですが。
    (2006年記)

  • 「蓮丈那智フィールドファイルⅡ」というサブタイトル通り、民俗学を専門とする私大助教授・蓮丈那智と、その助手・内藤三國が遭遇する事件の短篇集第二弾です。
    とは言え、前巻より実際にフィールドに出る比率は低くなり、中には蓮丈先生が安楽椅子探偵めいた趣の話も。自分としてはフィールドワーク先で事件に遭遇するスタイルの前巻の方が好みの話が多かったかな。
    今巻では、教務部の狐目氏の人柄がわかってきたのが良かったです。

    ■収録タイトル
    「秘供養」…蓮丈の受け持つゼミ生が変死を遂げる。死の直前、彼女は【山人による人攫い伝説】のレポートを途中まで完璧に仕上げていたにも関わらず、何故か重要な部分を書かぬまま提出していたのだった。(余談ですが、この話、被害者の死亡時の描写にぞっとしました)

    「大黒闇」…大学内の怪しげな新興宗教サークルに所属する兄を助けて欲しいとの相談を受けた内藤だが、彼に接触しようとした矢先に当の本人が殺人事件の容疑をかけられたまま死亡してしまう。女性教祖との対峙が【神の変貌】と絡められ描かれる。

    「死満瓊」…【勾玉】に関する私的研究会に参加した蓮丈が、なんと崖から転落した車の内部から発見された。しかも、あろうことか車内には同研究会の参加者の遺体が共にあったのだという。病室で蓮丈が事件の真相に迫る。

    「触身仏」…とある村の木堂に保存されている【即身仏】についての手紙を貰い現場を訪れた蓮丈と内藤だったが、手紙の送り主である郷土研究者が行方不明となってしまう。内藤のトラウマにも触れる一篇。

    「御蔭講」…内藤が講師昇格のために執筆する論文を巡って起こるある事件。【御蔭講とわらしべ長者伝説】にまつわる話。蓮丈研究室に新メンバーが入ったりと、新たな変化を感じる一篇。

    ***

    個人的な一番のおすすめは「御蔭講」かな。内藤の情けなさには苦笑せざるを得ませんが、周りに助けられて成長していく様子は微笑ましいし、応援したくなります。
    まあ正直なところ、製鉄伝説に関する話題が多くて、またそれかーという気はしました。大学内の様子が描かれたのは蓮丈や内藤の普段の生活を知るきっかけになって良かったですが、前巻のように民俗学についてバリエーションが多い方が自分としては好みだなあ。

  • すごく面白くてオススメ!!という★5つではないのですが・・・好きなのですよw それに、本には中身とは別の思い入れが宿ったりしますからね。そういう★5つですww

  • 教務課の狐目がだんだん重要な位置をしめてくる

  • 「邪馬台」を読んで、他の小説を読みたくなりこの本を読みました。
    大変面白く続きが読みたいものの作者が既に亡くなっていることが
    残念に思いました。

  • 工藤さんモノ、冬狐堂モノもいいですが、蓮丈那智モノが一番好きですね。
    短編が5つありましたが、タイトルにもなった触身仏が良かった。最後にトリハダが立ちました(ホントに怖くて)。
    それにしても蓮丈センセ、自動酒飲み人形って・・・お酒強すぎない!?

  • 「わが村には特殊な道祖神が祀られている」 美貌の民俗学者・蓮丈那智のもとに届いた手紙。神すなわち即身仏なのだという。彼女はさっそく助手の内藤三国と調査に赴く。だが調査を終えた後、手紙の差出人が失踪してしまった。山人伝説、大黒天、三種の神器、密閉された昏い記憶―。本格民俗学ミステリ集。

    <収録作品>
    秘供養*大黒闇*死満瓊*触身仏*御蔭講

    新潮社(2002.08)
    新潮文庫(2005.07)

  • 蓮丈那智シリーズ待望の二作目。
    やっぱり好きだ…!前作からパワーアップして初めから最後まで時に笑いながら時に「むむむ」と推理を考えながら、読ませてもらった。三國や那智が向かう謎と民俗学上の謎がミックスしていて、それをユーモラスに表現してしまう北森さんの才能に脱帽だ。コンパクトに纏めるのも上手くて、長編もイケる。物語を書くのが本当にうまい人だ。ちょっと無理があるトリックもあったが結局おもしれければそれが正義、というスタンスの読書をしているわたしは気にならなかった。
    確実に物語りが展開しているのもシリーズものの醍醐味だ。

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