出版禁止 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4049
感想 : 375
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101207414

感想・レビュー・書評

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  • 電子書籍にてオススメされて拝読!

    え?フィクション?ノンフィクション?
    そんな感じで、引っ張られリアル感溢れて一瞬で読めた。
    ん?最後は確かにホラー感。
    違和感は感じてた気がするけど、気付かなかったー。

    考察読んで、さらにゾクゾクさせられたかな。
    作り手が上手いわ!!

  • 読みやすい。
    ノンフィクションなのか、フィクションなのか
    よく分からなかったですが、読み終わった後に調べたら分かりました。
    初めての感じで、良かったです。

  • ヨビノリがどんでん返しの本で紹介してたからブックオフで購入。しかし読み終わって紹介してたのはこのシリーズの3作目だったことに気づく。

    でも総じて面白かった。続きが気になって本を読んでない時でもこの本のことを考えることが多かった。

    まず出版が禁止されたルポルタージュを筆者が特別に入手して、そのまま本として出版するというコンセプトが面白い。そしてそのルポルタージュがインタビュー形式だから、スラスラ読めて好印象。

    しかし段々雲行きが怪しくなっていき、、、。ルポルタージュを読んだだけでは何が出版禁止なのかイマイチ分からないのだが、その後の色々と発覚した事実を知ると、、、っていう感じの構成。


    これは記憶を消さないと最初に感じた衝撃は味わえないだろう。なんで最初に読んだときは気づかなかったんだ...?ってなるし、全部読み終えてからようやく始まる感がいいねー。

    描写がうまくて俺の想像力が豊かすぎるゆえか、艶めかしくも生々しい後半が気持ち悪くなって星3つとなってしまった。ぶっちゃけ胸糞で感動のオチとかではない。出版禁止されてるくらいだからそりゃそうか。

    次はヨビノリが紹介していた「出版禁止〜いやしの森滞在期〜」を、読むぞ〜

  • これは凄い…
    想像していた遥か上を行く程の内容でした

    至る所にギミックが散りばめられていて、読んでる途中は全く気付けなかったけど、読み終わりそれを分かると「怖っ!」

    読み込みが足りないのか、まだ謎は多少ありますが
    この小説はヤバかった…

  •  出版できなかったルポルタージュの発表に踏み切る、という設定に惹かれた。心中を試みた不倫関係の男女のうち男性は死に、生き残った女性に取材していく、という形式で物語は進む。心中を図る人間の心情がどのようなものか気になり、ライターに感情移入して読み進めていると終盤いきなり裏切られた。いくらか謎が残るのは構わないのだが、ライターの猟奇的な行動がそれまでとあまりにも飛躍しすぎていて意味がわからない。読者を騙すための仕掛けありきだった印象。

  • ある有名人の心中事件を追う雑誌記者。
    「心中」する人の心中を探るためであったのに…。

    だれが悪人でだれが善人かが分からなくなってしまうミステリー。

    アナグラムなどの仕掛けがちりばめられている。
    サラサラ読めるわりには注意力が必要。

  • 長江俊和さん、初読。
    知人に勧められて読んだ。
    感想メモを書きかけたまま、忘れていたのに気づいて…

    出版禁止になったルポルタージュの原稿を手に入れた著者が、その後補足を加えて出版したという設定。
    どんでん返し、それはそうだった。
    衝撃、それもまぁ、そうだった。
    でも、何か満足感がないのは、どの人物にも感情移入できなかったからか?

    うーん。
    残念ながら、私には合わなかったようだ。

  • フィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなる

    結末で驚き、解説で納得
    まだまだ読み取れてない部分がありそう
    これは読み直したい。

    心中をした男女
    女だけが一命を取り留める
    彼女が知る心中の真実を追う中で
    彼女を愛してしまったライター

    ライターが描く心中した男女の物語が
    いつの間にか愛から狂気に変わっていく様が面白かった

  • 死を以って守り通すほどの契り。

  • 個人的に恋愛ジャンルにさっぱり興味がなく、かの有名な「イニシエーション・ラブ」も最後の最後まで苦痛で苦痛で仕方なかったわりにオチがこれ!?とがっくりきたひねくれ者なのですが、こちらの作品は読み終わってからしばらくあれこれと物語のひっかかる部分を反芻するなど余韻を味わえました。
    さきほどの例にもあげたように、やはり2/3ほどは「男女の愛の極にあるもの」みたいな内容なので、ちょっとばかり苦痛でしたが最初に「心中事件の真相」という謎が提示されていたのでイニシエーション・ラブほどではなかったです(散々比較対象にして申し訳ないですが個人的な意見です)
    最初に提示されたひとつの謎から、視点が代わっていくつもの謎の集合体になるところにミステリーとしての面白さを感じました。
    フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットすべてを味わえる作品だと思います。

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著者プロフィール

1966年大阪府生まれ。映像作家、小説家。深夜番組「放送禁止」を制作、熱狂的なファンを生む。監督として映画化し、上映。2014年、小説『出版禁止』がヒット。著作に『ゴーストシステム』『出版禁止』『掲載禁止』『東京二十三区女』『検索禁止』などがある。

「2023年 『恋愛禁止』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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