機巧のイヴ (新潮文庫)

  • 151人登録
  • 4.03評価
    • (11)
    • (11)
    • (10)
    • (0)
    • (0)
  • 16レビュー
著者 : 乾緑郎
  • 新潮社 (2017年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101207919

機巧のイヴ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  初めて読む作家さん。5つの連作短編集。
    江戸時代風の日本(日本と書いてあったっけ?)に、人間と見分けがつかないほど精巧にできた「伊武」という名前の機巧人形がいた。
    その「伊武」を中心に、機巧職人の久蔵、公儀隠密の甚内らが絡んでストーリーが綴られるのだが、その架空の江戸の世界観に最初からぐっと引き込まれてしまった。機巧人形はそう言われても信じられないほど精巧で(そこは、SF)、読み手にも「伊武」は一人の美しい女性としか…。
    「伊武」は涙も流すし、恋もする…。まるで心があるように。
    なんという話だろう。余韻まで素晴らしい。

  • 文庫化。
    普段、時代小説は殆ど読まないのだが、本書は面白かった。作中に漂う色気のようなものが好きだ。続編もあるらしいので楽しみ。

  • メイヂパレス好きとしては、あの場面が白眉です。

  • イヴ:ああ、そう来たかの叙述トリック。艶めかしさがいい。

    ヘラクレス:鯨の相撲取りさん、純粋なのに、それゆえに人々の思惑にもてあそばれて……箱って、それは生きている意味があるの? 自ら動けないなんて肉体の牢獄に閉じ込められているだけでは? なぜちゃんと作ってあげなかったの? イブのアナグラムがカイン。漢字でもできてしまうんだ。

    テセウス:だいぶさばけた機巧士釘宮久蔵の正体らしきものが判明する。自分はしがない市井のものだという人ほど、智恵と運でうまく難局を切り抜けてそこにいたりする。そんな狡猾なじさまを娘心で心配するイブのさらに深淵は計り知れない。


    短編の順番に繋がりが。(メモ)
    ・1四股名→2相撲
    ・2ヘラクレス、舟→3ヘラクレイトスの川、テセウスの舟
    ・3秘密の機巧士→4ジェペット:デミウルゴス(造物主)

  • 面白かったです。
    ロボットと時代小説という異色の組み合わせが売りです。その背景だから面白さが増したのかはわかりませんが、江戸時代風の風景の中に本物と変わらない機械人形がいるって想像するのが楽しかったです。オーバーテクノロジーが嘘っぽくないし、話の流れも面白かったし、何より伊武がかわいい。続編が出てるらいいです。早く文庫本にならないかな。

  • カラクリサーカスに似ている。謎解きが非常に秀逸。

  • 時代物としてフツーに読めてしまったので、途中までオーバー過ぎるオーバーテクノロジーの登場に何じゃこりゃ感が沸々したが、異世界ものと気づいて、俄然読む速度が上がった。面白いじゃないの~。
    乾緑郎 を気になる作家リストに入れました。

  • 時代物×SFが新感覚で面白かった。話の終わり方はあともう少しなんとかならなかったのかなぁ…と思ってしまった。

  • 連作短編集。ところどころ、あっという捻りが加えられていて、楽しめた。続編もあるらしく、また読みたい。
    江戸時代の日本に似た架空の場所を舞台に、機巧人形の伊武(イヴ)を中心とした話が語られる。人形とはいっても、知らない人にはそうとわからない完全なオーパーツの機巧人形。そのからくりを、限られた人とはいえ江戸時代の人が、説明書なしに修理できるほど理解できるというのは、お約束。

全16件中 1 - 10件を表示

乾緑郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
恩田 陸
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

機巧のイヴ (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

機巧のイヴ (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

機巧のイヴ (新潮文庫)の作品紹介

天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。二つの巨大な勢力の狭間で揺れる都市・天府の片隅には、人知を超えた技術の結晶、美しき女の姿をした〈伊武 〉が存在していた! 天帝家を揺るがす秘密と、伊武誕生の謎。二つの歯車が回り始め、物語は未曾有の結末へと走りだす──。驚異的な想像力で築き上げられたSF伝奇小説の新たな歴史的傑作、ここに開幕!

ツイートする