ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)

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著者 : 梶よう子
  • 新潮社 (2017年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101209517

ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 曰く付きの品ばかり仕入れるとあるので、妖怪とか霊がらみと思ったら、そういう物騒なことではなかった。三十八文均一で採算とれてなさそうだけど、表紙の絵を見ると楽しそうなお店。

  • 「ご破算で願いましては」とは、算盤で珠を払って零の状態にすること。

    小間物屋を営んでいた両親を永代橋の崩落事故で失ったお瑛は、十六になった今では兄と二人で間口二間のよろず屋「みとや」を開いて商うまでになった。店に置いてあるものは全て三十八文均一だから三、十、八で屋号は「みとや」

    安さが売りの店、利が薄いぶん仕入れが物を言うはずなのに、若旦那気質が抜けない兄が仕入れてくるものは妙な曰く付きのものばかり。

    間違って十五桁で作った引き取り手が無い山ほどの算盤、不気味な守り刀、一枚だけ違う恋歌が書かれた五枚揃いの高級な絵皿…。その度に青くなったり赤くなったり、気が休まる時が無いお瑛はそれらの品々を巡る人間模様に「人は見かけによらない」事をまざまざと思い知る。

    両親の死が心の傷になって永代橋が渡れないかわりに猪牙舟をあやつるお瑛は魯を握ると人がかわったように勇ましい。そんなしっかり者の妹とお人好しの兄が正体不明の御隠居や心ある周囲の人々に助けられながら巻き込まれた事件を解決する。

    思わぬ事故、なすりつけられた罪、叶わぬ恋心、積もり積もった怨みと哀しみ…いつの世も付いて回る人の世の理不尽。でもお瑛は思う。「ご破算で願いましては」で一度全部がチャラになったら、一から前を向いてやり直せる気がして気持ちいい、と。そんな爽やかさが心地良い江戸のよろず屋謎解き物語。

  • 人の良い部分だけでなく、裏の部分までをさらりと描いています。
    色々な面もあるけど、お瑛ちゃんの懸命さと前に進もうとする強さが光る作品。

  • 201709/今でいう百均を営む兄妹の物語。面白く読めた。車の運転ならぬ舟をこぐと性格が強くなる妹もかわいい。シリーズ化されるそうなのでちょっと追ってみる。

  • 江戸時代の百均。シリーズ化楽しみ

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