螺旋の手術室 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3007
感想 : 226
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101210711

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと軽く読める本を…と思って読み始めましたが、展開が早くて伏線も多数…
    大どんでん返しありの、最後まで気の抜けない内容でした!

    主人公が事件を通して、精神的なの成長していく過程も見所

  • 純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は。父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始めるが…。

  • 大学病院の教授選は生々しい。
    結末に納得がいかない。

  • 2.6

  • 最後の最後まで息つく暇がない三重底に圧倒された

     最後の母への言葉はいったいなんだったんだろう。あとは任せろ?許す?ありがとう?お疲れ様? その余韻がとても心地よく響いて幕が瞼が閉じられる。犯人とか動機とかいうよりも、その背景を堪能した作品だった。根底をなすロジックが難しい病気(?)なのでわかりづらいといえばわかりづらいわけなんだけれど、そこがわからなくても楽しめるのが知念作品だと思うな。あぁ、楽しかったし、すっきりした。

  • 親子関係に納得出来ないな。

  • 後半読むの止まらなくなって勢いよく読了。あまよんのレビュー見ると手術のシーンとかはツッコミどころ満載らしいけど、私は特にそこは引っかからず。ただ犯人の動機がなぁ…めちゃくちゃ納得いかねぇ…。でも話には引き込まれたので甘めの★4で!(上から目線)
    知念実希人は文章(多分)そんなに上手くないし、設定とか展開とかも割とツッコミどころあるんだけどそれでも勢いよく読ませるのすげぇな…私がちょろいのか…()

    以下ネタバレ。





    帝都大の教授が犯人じゃないのはミエミエだったからいいとして、麻酔科の先生の行動にはまんまと引っかかったのくやしぃいい。でもあの人なんで血液渡してきたの…(そして主人公はなんで2週間も忘れてたの…)
    犯人の動機はちょっと浅すぎるよね…ってか両親とも医者なら早いうちに子供たちの検査しておくべきだったんじゃないの…。あと私の個人の考え的には長男の時は知らなかったからともかく、遺伝的な病気を持ってるのが判明したのに2人目の子供作る気持ちが理解できない…。しかもそれを隠して次女を結婚させるために何人も殺すとかマジ意味わからん…。これで次女も病気持っててさらにその子供も病気だったら悲しみの連鎖しかなくない…?それにお父さんの手術失敗は自殺だったとか周りの人に迷惑過ぎない??主人公が最後にお母さんになんて言ったのか全く想像出来ないあたりが、設定のダメさを表してる気がするんだよなぁ…。
    と、ダメなところばかり書いちゃったけど、それでも勢いよく読ませるところが知念実希人のすごい所である。

  • 秘密を守るために、いくら子供のためだからって人の道外すのは、悲しいなぁ。殺された人にも家族はいるわけだし。って、思っちゃった。
    人の体って不思議、。

  • 10回に分けてドラマ化すればいいんじゃないかな、と思います。それを狙ったのか?と思うほど、時折、登場人物の言動が芝居がかりすぎていて、良い意味ではないため息が出ました。態度翻りすぎでしょう、その婚約者。まぁ小説に芝居がかるも何もないとは思うのですが、私的には白けるほどの違和感を覚えました。諏訪野先生も出てきたのに、祈りのカルテとは少し違った印象。医療知識を盛り込んだミステリー、その意外な犯人は知念さんらしく楽しめました。が、屋上のテロリスト、崩れる脳を抱きしめて、と同等に私的イマイチでした。

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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