いっぽん桜 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101213415

感想・レビュー・書評

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  • 人情をこれでもかというほど前面に押し出した一冊。
    話が一本調子になりがちで単調な印象を受けてしまった。

  • やはり、江戸人情ものを描かせたら、山本一力の右に出るものは、いないのではないか。
    ただ、いかんせん、短編集だと、一つ一つの話が中途半端になってしまうのが残念。
    一つ一つの話を長編で読んでみたい。

  • 2018/9/21 借りる

  •  

  • 周五郎の後に読んだ所為だけではないと思います。やはり一力さんは少し悪い方向に進んでいるのかも知れません。
    花をテーマに入れた作品集ですが、その持ち込み方に無理にが有るように見えます。なんだか”こうやったら良い。面白い話になる”そんな事を頭の中でこねくり返して、書きたいと思うネタが無いのに、無理やり書いた。そんな感じがするのです。何だか初期の作品の方が”勢い”とか”深み”とかを感じるのです。
    じっくり腰をすえて、良い作品を書いて欲しいのですが。

  • 花にまつわる人情話短編4編の構成でしたが、どの作品も人情味にあふれた話で良かったですね!
    また今回は夫婦を交えた家族の絆というのも良かったです!
    山本一力作品は江戸時代の作者の生誕地の土佐と江戸深川を舞台にした人情作品が主ですが、さすがの作風で、どの作品も、主人公がまわりの人達に支えられながら成長していく粋な話にどんどんはまっていっております。

  • 桜の季節になると読み返したくなるかもしれない。
    「萩ゆれて」が明るいハッピーエンドなので、読者もハッピー!

  • 胃の腑から苦いものが込み上げて来そうだった にじみ出した涙が、高枕を濡らすにまかせていた 娘のためにしたことを、カネに置き換えられるのを心底から嫌っていた

  • 人情時代物…らしいが、くどくなくらず、さっと抜けていく涼しさがある。が、さっとしすぎていて、おそらく内容は忘れてしまうだろうなぁ。
    表題作のいっぽん桜が一番よかったかな。

  • つらい現実の生活にもほっと人の温かさを感じることがある。花にまつわる短編4つ。2016.2.3

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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