かんじき飛脚 (新潮文庫)

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著者 : 山本一力
  • 新潮社 (2008年9月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101213439

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かんじき飛脚 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2017.6.1(木)¥250(-2割引き)+税。
    2017.8.12(土)。

  • 加賀藩のため、密かに丸薬を運ぶ命を受けた飛脚たち。

  • 山本一力の小説久々に読んだが、やっぱ上手いなぁと思う。古き良き昭和演歌的な人情風景を描かせたら天下一品。少々昭和が鼻につく(笑)部分があるにはあるが、それを臭みととるか味わいととるかで、評価分かれるかもなぁ。
    俺は、体調エエ時なら好みです。

    小説としても十分オモロいが、長距離ランナーのウンチクが詰まっているのも良い。江戸時代的カーボローディング、タンパク源をたやさないこと、極力身体を冷やさないこと、熟睡が疲労回復には欠かせないこと、少量飲酒の効果…、今走ってる人(俺なんかもそうだけど)にもなるほどと思わせることが結構出てくる。

    猪汁やブリアラの粕汁なんかも美味そうだが、明日からでもできそうな玉子を落とした根深汁で炊き立てご飯っての、エエなぁ~

  • 面白いけどね!

  • 2015/07/22ブックオフオンラインにて購入
    2015/09/15読み始め
    2015/09/24読了

  • 江戸時代中期、幕府の緊縮政策に喘ぐ旗本・武家は世の経済を停滞させていた。その状況を打破すべく幕府がとった方法は、旗本を配下に置く外様大名への発破であった。時を同じく、幕府から宴(=呼び出し)を持ちかけられた加賀藩と土佐藩は、公儀に対して、それぞれに知られたくない状況を持ち合わせていた。なんとしても宴の折にそのことが呈しないよう、加賀藩は国許からあるものを飛脚を使って取り寄せる。当然、公儀もそのことは内偵しており、阻止せんと御庭番に命じる。
    幕府と大名との思惑の狭間で、使いとして責務を全うしようとする飛脚にスポットライトを当てた時代小説。

    時代背景の描写はともかく、中盤~終盤にかけての展開にはスピード感があった。しかし、総合して場面転換が多く、区切りを都度つけなければならない為、個人的には前半の展開にじれったい気持ちがあった。ストーリー性としても普遍的で、丁寧な描写で良作だとは思うが、読後感に惹かれるものは無かった。少し残念。

  • 100ページ読んでも入り込めない刺激がなかった。

  • 山本一力らしい小説でした。
    なかなか世界観が面白かったのですが、ストーリーとしては特に山がなかったかな、と。
    個人的には期待はずれでした。
    十分楽しめたんですけどね。

  • 唸るス トーリーと筆致力5☆〜。 本作品は飛脚がテーマ。しかも江戸と加賀藩 約570kmをわずか5日で走破、かつ月に三度 往復する強者どもに光をあてる。物語は寛政 の改革で名高い松平定信が推し進めた棄損令 (債権放棄)により年末も越せない旗本が急 増そして不平不満が爆発寸前。この難局を乗 り切るために定信が考案した奇策。加賀藩が 秘する内儀の病を公に顕にする事で非難を逸 らす事。だが病に効く特効薬は遠く離れた金 沢に。期限は年末までの二週間。藩の危機を 救うために命を賭して立ち上がった精鋭飛脚 達。道中には吹雪や断崖絶壁の海沿いの道そ して薬の運搬を邪魔する公儀。さーて想像を 絶する難局を彼等は乗り越える事が出来るの か!?ハラハラドキドキするテンポの良い物 語の進みは勿論、当時の食事を始め、日々の 鍛錬風景、雪道を歩くかんじき等の製法も含 めて細やかな描写が特徴。そして何と言って も一人一人の心情、心意気や熱気がダイレク トに伝わる。史実にうまくからめて物語を創 造しているので読み手に信憑性を持たせてい るな〜。

  • 始まりは微妙・・・でも読み進めていくうちにどんどん面白くなってきました。
    臨場感溢れる描写とか流石!

  • 「三度飛脚」は、江戸・金沢間570kmを毎月3度、夏場なら5日間で走り抜く。平場なら15kgの荷を担ぎ一日に80km走り抜く。しかも、「同じ側の手足を同時に出すのが飛脚の走り方。体がよじれなくてすむため、見かけには不器用でも長い道中を行くには身体にやさしい走り方。」本当だったらすごい。
    「筋」は、幕府の棄損令による世情の不満を転化するため、外様への仕掛けを強める。取り潰しを防ぐため加賀から秘薬「密丸」を運ぶ三度飛脚とそれを阻止するお庭番の攻防という流れだが、「本筋」は飛脚達の生き様、それを取り巻く人たちの思い。
    筋としては多少無理があり、もう一つに見えるかもしれないし、終章の攻防にそれぞれの思いをもう少し出して欲しい気もする。
    山本一力の作品は当りハズレが大きいとも言われるが、これはなかなかいい。

  • 山本作品には珍しく闘いのある作品。加賀藩の支援もなく、それでいて、猟師が飛脚を損得抜きで助ける姿に感動を覚えた

  • #booklog ある藩のために公儀と対峙する主役は・・武士でも忍者でもなく、飛脚。権力者たちの水面下の事情に命をかけてでも飛脚としての矜持を崩さない者、裏切った者をあっさりと描いている。前半部分は
    盛り上がりはないが、飛脚という職業を具体的にイメージさせ後半を楽しむための布石である。後半は緊張感がキリキリ高まるが、文章が暑苦しくないのが、好ましい。ただし、クライマックスから終わりにかけて少し物足りない気もする。軽く読める良書。

  • 加賀藩の「三度飛脚」が、藩の危機に密命を帯びて江戸と領国を往復する。で、それを阻止せんとする幕府隠密との対決。

    いやー、飛脚っていうヒトたちは凄かったんだなぁ。
    はじめて知りました。
    で、その任務の重要性と過酷さを人々は知っているものだから、すごく手厚く扱われていたのですね。
    厳冬の時期の交通の難所の描写も、昔の旅の命がけ具合がよくわかりました。

    猟師さんたち、ナイスガイ!

  • 本書は山岳小説ではないものの、マタギの知識などがふんだんに入っているので取り上げました。
    『かんじき飛脚』は、江戸時代の三度飛脚が主人公に物語が展開する。
    時代は、『銀しゃり』と同じ時期で、棄捐令が出されたときだ。加賀藩と土佐藩のつながりも面白いし、風景が目に浮かんでくる描写が凄い。
    飛脚を助ける猟師たちの知恵もとても参考になります。

  • 加賀と江戸をむすぶ飛脚の話。
    しかも途中で親不知だの青海だのが出て来て、金沢出身、本籍地青海(親の実家)現在東京勤務の私にはめちゃくちゃゆかりのある地満載でした。

  • 一時期固め読みをしてたけれど『ワシントンハイツの風』で勢いをそがれしばらくお休みしていた山本一力さんの作品。久しぶりに読んだので夢中になってぐいぐいと一気に読了。身分や立場、性別など個人の努力ではどうこうできようもないものに縛られながら分をわきまえ相応に、そして潔く懸命に生きた江戸の人たちの様子が生き生きと、でもさっぱりと描かれていて大変面白かったです。義理人情もたっぷりですが、松平定信という大きな政治権力に対し、忠義心と男気で立ち向かう加賀藩お抱えの飛脚たち、という感情移入しやすくダイナミックなストーリーで、とても面白かったです。良質な娯楽作品。

  • 前半は食いつけず。
    後半から面白くなった。
    人間らしさが出ていたなーと。
    読みはじめから少しずつ、
    読了までに2ヶ月もかかってしまった。

  • 足自慢の飛脚さん.メールや携帯が飛び交い,荷物なんてあっという間に届く現代では,考えられない時間の過ごし方がはらはらする.
    書店で平積みになってて,偶然手に取り,山本一力を初めて知った作品.

  • 一力先生の作品の中で最も好きな作品。
    ダイナミックで読者を飽きさせず
    涙がホロリ。ほほえみもチラリ。
    柴錬作品を彷彿とさせます。

  • 1)そもそもの設定に無理がある->宴の直前に内室急病という言い訳で十分通る。
    2)最後の襲撃シーンが変->もっと簡単で有効な襲撃の仕方があるし、それはこの本の中でも使われている。

    いきなり欠点を上げるのも気が引けます。しかし、有る意味これらは些細なことかもしれません。先日読んだ「大誘拐」も突っ込もうと思えば突っ込むところが有ったはず。でもそれが気にならないのは、物語そのものが面白かったから。逆に、この作品でそうしたアラばかりが目に付くのは、作品としての力が下がっているからだと思います。
    中には良いシーンもあるのです。特に中盤はなかなか読ませます。でも何だか書き急いでる、もっと言えば書き捨てているという感じを受けてしまうのです。
    デビュー当時の山本さんは一球入魂というか、必死さのようなものが伝わって来ていました。最近はどんどんその力が無くなっているように思います。
    折角力のある作家さんなのに、残念です。

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