パラサイト・イヴ (新潮文庫)

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著者 : 瀬名秀明
  • 新潮社 (2007年1月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101214344

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パラサイト・イヴ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ドキドキして面白かった。
    展開はテンプレ感があるが、題材が馴染みの薄い生命科学なので飽きることはない

  • ホラーは好きじゃないけど、これは心に残っていて保存用に買いました。最後がバッドエンドなのもわりと好きです。今日も体の中でミトコンドリアが元気に活動しています。ああ心がざわざわする…

  • 本格的(多分)なミトコンドリアの説明と子どもじみた展開がバランスが悪くて、読んでて乗りきれない。ゲームの原作かと思った

  •  最初は、科学知識をちりばめた医療もののサスペンスドラマという感じで手堅く始まるのだけど、途中からあれよあれよという間にものすごい世界に連れて行かれる。そのあたりを、快感と思うか違和感が勝るか、そこが評価の分かれるところだろう。

     僕は、どちらかといえば違和感が勝った方かもしれない。「まさか、それはないだろう。だったら笑うけど」と思ってたことが、小説内で本当に起こっていったから。まして、ラスト近くになると想像を遙かに超えて、読み始めたときとまったく別の物語になってしまった印象さえした。「ドクターX」を見ていたら、いきなり「昭和版仮面ライダー」になってしまったような。「びっくりしたなあ、もう」という感じである。

     まあ、でもそんなのは、僕の個人的な先入観から始まったことであり、ジャンル分けなどはあまり意味のあることではなく、仮にジャンルに縛られた読もうとしたとしても、その区分を強引に近い筆力で飛び越えたことに感心するべきなのだろう(同じような感じを、昔「総門谷」でうけたことを思い出した)。それにしても、「びっくりしたなあ、もう」である。

     おもしろかったかと言われれば、まあまあおもしろかった。最後の方のドドドドと「やってくる」感じも、気持ちがよかった。でも、小説の世界にどっぷり浸れたかとか、ページをめくる手が止まらなかったかとか聞かれれば、それほどでもない。意欲作ではあるけれど、小説としての完成度を言えば、一流とは言えない感じがした。第1作なのだから、そうかもしれない。アイデアと知識が先行していて、どうも理詰めになりすぎるからかもしれない。

     なによりも、もう一つ登場人物に感情移入ができない。みんな、「役割を果たすために存在している」感が強いからだろう。「人間なんてそんなもの」というのが、小説のテーマの一部でもあるのだろうけれど。

  • 専門用語が難解ですがそこは我慢。テーマも展開もおもしろく、ハラハラ読めで続きが気になる系。盛り上がるシーンの描写もなかなか迫力がある!

  • ちゃんとした知識に基づくと思ってると
    あんまりににもひどすぎる。

  • ミトコンドリアが人間に対する主従関係を転覆させようと、人間への反乱を企てる。脳死判定、臓器移植など当時議論を呼んだ話題が物語の最初に出ていて読者の関心を引きつけたことが想像出来る。臓器移植をした人間が「フランケンシュタイン」だと罵られることもショッキングだ。
    現在の常識から考えて腎臓の移植も死体から行われることが異常であり、生体移植のみが行われている。死者からの移植への抵抗感も描かれており、他の臓器移植も可能になった現代では薄れているだろうと思われる。小説ではあってもこのような抵抗感は当時の感覚に近いのだろう。

    物語の中盤までは人格の乗っ取り、終盤では新たな生命体の誕生という流れになっている。
    作者は自身がホラー作家だとしているが、この作品の中では化け物としてのミトコンドリアが計画的に事を運んでいる分、ミステリー的な要素がある。現在と過去が織り交ぜられながら語られていることもこの雰囲気を出している。
    特に聖美がドナー登録を言い出したのが本人の意思ではなかったことが終盤に語られるが、ここは鳥肌が立った。

  • 私が高校生の頃に映画館でやっていました。
    主演は柳葉敏郎と葉月里緒奈でした!
    葉月里緒奈さんの妖艶さがイブらしさを出し切っていたような気がします。

    さて、本作品は脳死による腎臓移植の問題点についての前編

    ミトコンドリアの叛乱による後編となっており、医療、生物学、ホラー及びSFと様々な要素を含んでおります。

    ミトコンドリアイブのセリフに、主人公以上に色々な意味でドキリとさせられたのは私だけでしょうか?

  • 最後結構あっさりしてた。

  • 亡くなった妻の肝細胞のミトコンドリアが独自の意思を持ち
    暴走をする、という話。
    テクニカルワード満載で詳細をイメージすることはその筋の
    人でもないと難しい。
    中盤以降の展開は結構怖かった。
    不完全な肉の塊というのは、やはりグロい。

  • 約20年ぶりの再読。面白かった。当時はドーキンスの『利己的な遺伝子』のことが出ていることすら気づかなかったなあ。仙台なつかしい。

  • 凄いとは思う。
    これだけ専門性の高い知識と
    ホラーを織り交ぜられて。

    でも…なんか気持ち悪くて好きじゃない。
    救いがない感じが後味悪い・・

    同じような話しで一般ウケするのは
    東野さんの変身かなぁ・・

  • 発売当時、映画化の影響も有り相当売れていたので愉しみしていたのですが、実際読んでみるとホラーとしてもバイオ SF にしてもいまいちというか、どうも納得のいかない感じでした。
    B 級ホラーというか、B 級 SF というか、その線だと思って読めばけっこう楽しめたかもしれないんですけどね。(^^;
    せっかくだから、タイトルを「色悪魔 溶解女」とかそんな大映とか日活とかそんな感じのにしておけば、無条件で楽しめたかも。というか、いっそ読まなかったかも。(^^;

  • 初めて読んだ日本のホラーかも。
    こんなに面白いホラーを書く人がいるんだと当時思った。

  •  臓器や手術のシーンの描写が生々しかった。最後のシーンの示唆を考えるとホラーだなと思った。

  • 漫画の後に小説を読みました。
    うーん、私は漫画で十分だったかもしれません(笑)
    原作の方が性的にグロいと思った記憶が。

    でも日本人に細胞小器官のミトコンドリアについて知らしめたんだから凄いですよね。
    私の友人はこの本を読んで、最終的に大学でミトコンドリアの研究をしてました!

  • 映画を先に見る

    途中で断念
    映画より面白かったら続きを読むかも

  • ひっさしぶりに読んだ。
    もっと面白かったと思ってんけどな。
    余分な描写が多い。半分でええな。専門、要らん。
    折角のミトコンドリアの反乱やのに、ミトコの発想が、ヒトとさして変わらん。
    ミトコの意識?が、何処から出て来るのかも判らんし、その超常的な能力は何なん。
    最後の展開、急転過ぎるとか。
    まあ、そんな話。
    やっぱり、小説家じゃなかったのね。

  • 細胞の中のミトコンドリアに注目した斬新な発想と、細やかな医療方法や科学背景の描写について驚嘆しなかったかというとそうではない。B級ホラーぽいなーこれ、と思いつつも、B級ホラーとしては面白いということもまた認める。

    その上でこの低い評価なのは、あとがきがあまりにも言い訳がましく、またすべての指摘に対して反論しようとしていてねっちこいからだ。
    科学を背景に小説を書いたら科学意見に対する相違や、フィクション部分の読者への誤解を懸念する意見も出てくるだろう。さすがオウムになぞられたら怒るのは理解できなくもないが、そもそも表現するということは誤解や批判に直面することだ。

    ちょっとimmature感が鼻につきました。

  • 最後に少し書いてあったが、なぜ聖美のミトコンドリアだけが反乱を起こしたのか必然性がないので、話が作り話っぽい。
    あと、後半は一気に読めたが、前半は専門用語が過剰に出てくるので、却って読みづらくなった。

  • ミトコンドリアが宿主を乗っ取る、パラサイト淫夢。後半はギャグ小説だった。

  • 神保町の古本屋にて、タイトルを聞いたことがあったので購入。

    元々生物・生理学には、教養はないけれど興味があったので「ミトコンドリア」というキーがどう絡んでくるのかわくわくしながら読むことができました。
    ホラー小説大賞を受賞したエンターテインメント作品。ホラーテイストなのはその作品に慣れている人なら物足りなく感じかもしれない。というよりこれはホラーでありSFなんだと思う。

    細胞の中に棲んでいるとされているミトコンドリア、というのは理科の授業で誰しもが聞いたことのあるものだろう。
    ミトコンドリア・イヴというのは、人類進化に関する学説において、現生人類の最も近い共通女系祖先。アフリカ単一起源説を支持する有力な証拠のひとつであるらしい。(wiki調べ)

    主人公は永島利明。薬学部の講師だ。薬学、あるいは生理学に詳しい人なら専門用語を理解しながら読むことができるだろう。もしなくても大抵は読み飛ばすか、あとがきの解説を参考にしながら読めばだいたいの流れは把握できるはずだ。
    パラサイト・イヴでは、""Eve1"と名付けられた肝細胞(?)内のミトコンドリアが、タイトルの通り寄生虫としての猛威をふるい出すことから悲劇が始まる。

    繰り返しになるが、ミトコンドリアを始めとして生理学には教養がないのでさっぱりな部分があったけれど、それ以外はSF、またはホラーとして読み進めることができた。
    論文はいくつか読んだことがあるが、学術的な知識を小説というフィクションのなかで再現できることは素直に「すごい」と思う。あとがきでもあくまで"フィクション"であることを言及していたが、物語の中で現実の事象を結論にまでつなげられることはいち読者として大変面白かった。
    たいていの物語においては作者自身が体験した物事や感じ取り考察したことが隠されている(と個人的には思っている)から、必ずしもこの『パラサイト・イヴ』だけが特例であるというわけではないけれど、こうもわかりやすく、なおかつ現実に在り得る表象が身近に、体内の中のこととして表現できるのは作者の知識量や考察・表現力に感服する。

    そして更に気になったのが聖美もとい"Eve1"の本能に由来する情動の機微だろう。"Eve1"は永島利明を発端としてミトコンドリアの本性を露わにすることを望んでいた。そしてそれが期待できるとなると艶めかしいまでの描写が連なるのは、恐らく生物として子孫を残す、あるいは種族として生き残るための方法論に過ぎないのだが、それがあけすけなまでに素直で情欲的だ。ある意味それは「人間以外のもの」を表すには端的かもしれないが、ミトコンドリアとして共生してきた単体として考えるとその行動欲求も理解できるし、何よりエンターテインメント性も出る。恐らくそう感じたのは私個人がとても面白かったからだろう。

    個人的なSF巡礼行為の一端として『パラサイト・イヴ』を読了したのだが、こうした想像以外のものから明らかに端を発しているものを作品に昇華させることができたのは大変読みごたえがあった。それなりに難解ではあったが、私の中では充分エンターテインメントの名に適う作品だった。
     

  • そういえば 昨年の夏のいまごろ
    「生物と無生物のあいだ」を読んでいました

    古本屋さんに立ち寄って
    何気なく手にした一冊でした

    こんなふうに
    「科学」を「小説」に料理できるのは
    たいしたものだなぁ
    と ただただ 感心しました

  • 福岡伸一先生が動的平衡の中で挙げていた作品で気になったので読んでみました。また単独でも有名な作品でもありましたので教養がてらも込みで。
    科学的なことは一切わからないのでそういう説明の部分はよくわからず斜めに読み飛ばしてました。
    ミトコンドリアがエネルギーを作り出しているということはようやく理解できたような;;生命ってあらためて面白い。
    作者の文庫化にあたり書いた後書きという名の批判についての反論がすごいw流石、学者さんは反駁が理詰めですごいや。

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パラサイト・イヴ (新潮文庫)の作品紹介

事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。Eve 1と名付けられたその細胞は、恐るべき未知の生命体へと変貌し、利明を求めて暴走をはじめる-。空前絶後の着想と圧倒的迫力に満ちた描写で、読書界を席巻したバイオ・ホラー小説の傑作。新装版刊行に際して、発表時に研究者でもあった著者から、科学者あるいは小説家を志す人達に贈る、熱いロングメッセージを収録。

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