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みんなの感想・レビュー・書評
着物好きのバイブル的な本。芸術新潮で平成6年に連載されていたもの。実際の連載ではもっと写真も多く、大変見ごたえがありました。
ブクブク交換でもらいました。こんなに得していいのだろうか。
著者は、幸田文さんの娘さんです。
幸田氏から続く文章書きさんの中で、一番好きです。
文さんって、着物のセンスが抜群によかったんですね。
菜の花の帯と着物の取り合わせに、うっとりしてしまいます。
着物から掛け布団、そして座布団へ。
使い尽くしてこそ、女っぷりも上がるってものだ。
黒の似合う器量に、私もなりたいです。
中学生の頃ハードカバーで読んだ本を大学生になってから文庫で購入。中学生がこれを読んで何を思ったってのか、でも文庫を見つけたとき「あっ」て思って即買ったてことは何か強く思ったんだろう。全然覚えてない。幸田文と青木玉の母娘の本を読むと、日本女性の生き方について色々と考えることが多い。母娘で全然性格が違ってて、でも芯は同じで、そんなところも興味深い。月に1回程度着物を着なければいけないので、そう言う点で、単に着物ファッションの指南書としても面白い。文庫でもフルカラーで嬉しい。
着物に興味を持つきっかけとなった一冊。写真の着物はどれも上品かつ粋。青木先生の文体も柔らかでお気に入りです。
振袖、留袖、訪問着、家内着、染めや刺繍、色合い。着物をずっと着続けた幸田文と娘青木玉の色々な話。
なんだかうらやましくなるほど素敵。着物に着られてしまうんじゃなく、こんな風に着こなせたら本当にいいだろうな、粋。
本当は灰色のような色なのに、鈍色(にびいろ)と言ったり。
ある着物や帯の話が書いてあったりすると、写真が挿入されていたりして、ふんだんに写真が使われていたのが良かった。
この親子の言葉はかっこいい。
そして、知らない言葉、言葉自体知っていても知らなかった用法が沢山出てくる。「日本人の知らない日本語」の世界。
本当に、まだまだだなぁ(何が?)と思う。
粋なのは『石摺りの着物』にあった
「地味は粋の通り抜けでね、それがしゃれもの」(母)
かっこいい。完全にKOされた。
最後の『白い着物』で出てきた「おすもじ」が分からず、広辞苑の世話になった。
「寿司」の女房言葉との事。モロに「なんか”もじ”ってかわいくない?」の世界ですか(笑)
露伴翁には行き着かないかもしれないけど、これからも大事に読んでいきたい。
幸田露伴を祖父に、幸田文を母に持つ著者。
エッセイだけど、小説のように美しく流れるような文章は、さすが文筆家の家系。
着物の美しさ、明治・大正・昭和初期の人の暮し、幸田文の人柄や執筆ぶりまで読めて、本当に贅沢な一冊。
幸田文の「きもの」で描かれた着物への想いを、さらに理解できました。
この頃の着物って本当に美しくて、いつか小説で書いてみたいです。
幸田露伴の娘で、自身も作家の幸田文(あや)氏の長女であり同じく作家の青木玉氏が著した本。
母である幸田文のきものについてのエピソードが実際に写真つきで楽しめる。
普段着のきものから、婚礼のきもの、振袖に浴衣。
女性の一生の一連の流れのなかで身にまとうきものの数々を幸田文という人物のエピソードも交えながら綴ってあり、
購入してからも何度も読んだ本。
印象的なのは、作家としての地位を確固たるもにした幸田文という人は、
「自分で決めたぶんに合ったものを、最も効果的に、そして大切に、しかし思い切りよく着た人だった」ということ。
ひとつの反物が着物として着られ、その後布団になり、風呂敷になり、最後は雑巾に。
洋服にはない魅力のひとつだと思う。
邪道でしょうが、ブッ○オフで掘り出した見っけモン☆ こんなに良い薫りのする本を安く買い上げてしまって、なんだか申し訳ない気がしてしまいます。もと文学少女、国文科出身者としては、青木玉さんのエッセイはぜひこれからも読んでいきたい★
この本では、おかあさまである幸田文さんにまつわるエピソードを綴られています。
マイ・ベスト着物本(それ何:笑)。幸田家の文筆家3代目、青木玉さんがご自身の着物やお母様の幸田文さんの着物と思い出を語ったエッセイです。母子で選ばれるご自身の婚礼衣装から話が始まりますが、この選び方がものすごく凝っていらっしゃいます。生地を取り寄せ、染め抜く柄をリクエストし…今では考えられないくらいですが、当時はまだそれで当たり前だったのでしょう。大振袖の生地は「九重の紅」と呼ばれる羽二重で、名前... 続きを読む »
筆者の母である幸田文・祖父である露伴の、着物にまつわるエピソード。
筆者が幼いときから母親の他界するまで、長い時間にわたっている。
まず、文章のちからは遺伝するのかと思ったほど、文章がうまい。小気味よい。文さんに似ていると思った。
幸田文の自伝的小説「きもの」を読んでそこから想像していた文さん像と、娘さんの目に写る文さんの姿が似ていて、知っている人の思い出を聞いているような気持になった。
着物を着ない人には実感が持ちづらいかもしれないが、着物をとおして人や物とどう付合うか、ということなので、知らなくても読めるのかも。
文さんの話を聞くと、ものひとつひとつと、長くきちんと付き合おう、と改まった気持になるのだ。
幸田露伴の孫、幸田文の娘、青木玉さんの作です。
祖父の生前の様子、母の姿を、実際着ていた着物を通して描いています。
向島の下町の、粋でテンポのいい会話の様子や、
さすが作家親子の、ものを見る鋭い基準、
というのがすごく参考になり、
玉さんの控えめな人柄にも心惹かれます。
着物好きにはおいしい本だと思います^^
着物についてのあれこれを参考にするのももちろんいいのだけど、これは家族の思い出をうかがう時間だなあと思う。洗い張りまで自分でやってのける文のこだわりを真に受けてマネしても到底適いません。
青木玉と祖父幸田露伴、母幸田文との着物にまつわる随筆。 露伴については筆者はおぼろな思い出が多く、母から伝え聞いたものや、母による祖父の着物の納まりを書いたものが多い。この着物の納まりとは、着物を誂え着物が年をとってゆく末のことで、仕立てなおしたり、最後のほうは座布団になったりすることである。露伴の着物が座布団になり、それを座ってから知らされた客の尻の納まりが悪いなんてくだりはおかしい。そ... 続きを読む »
着物が普段着だった世代の方の話は、訊けば訊くほど溜息が。縞の着物があんなにきりりと、粋とは別の形で似合う人は果たしてあの時代、当たり前にいたのだろうか。






