タックス・シェルター (新潮文庫)

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著者 : 幸田真音
  • 新潮社 (2008年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101217284

タックス・シェルター (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 相変わらずのsadストーリー。真面目一本で何年生きてても、踏み外すときは一瞬なんだなということが分かる一冊。
    脱税ダメゼッタイ。

  • タックス・シェルター(租税回避策)、私には縁のない話ではあるが、税金の適用が緩い海外に会社を設立しそこに利益を移転して云々。
    ケイマン諸島にあるペーパーカンパニーなんて、それだけで胡散臭い感じが( ; ゜Д゜)
    租税天国→タックスヘブン(heaven)だと本気で思ってた。そうではなく租税回避ヘイブン(haven)なんだ。
    そんな今更ながらの知識も身に付けつつ、どんどんストーリーに惹き込まれていく。
    いわゆるミステリーとは違い、答えはわかってるのだが、どうなるんだっけ?次こそ?と予想をしながらまんまとハメられました。(いい意味で)

  • 2015/07/16購入
    2015/07/26読み始め
    2015/07/27読了

  • 初めて、幸田真音さんの本を読みました。
    失礼ながら、聞いたことのない作家さんでしたが、池井戸潤さんとか好きな人にはオススメだ!と思います。
    タックスヘイブンが税金天国じゃなくて税金避難所だって、初めて知りました。目からウロコでした!

  • 金融ものの小説は緊迫感があり面白い。
    普通のサラリーマンが巻き込まれてしまう事件。
    普段あまり意識しない税金が主役となってくる小説だけに、一気に読んでしまいました。

  • なぜこんな迷路に迷い込んでしまったのか・・・。

    ケイマンの銀行口座を活用した脱税スキームを描く本書。原油マーケットに賭けるあたりは幸田真音の本領発揮といったところだが、商品先物の話だけであれば、新聞を読んでいれば素人でもある程度は理解できそうなものだ。一方迷路の入り口であるケイマンの口座の方は、経験者でなければ実感を持って理解するのは難しい。とはいえこちらも、所詮は銀行口座なのだし、本来リスクのあるものではない。しかし言葉巧みな外資系バンカーに煙に巻かれ、真実が見えない深田の心に焦燥が産まれ、昂じていく。主人公に見えないものを見せないように描き、読者も主人公と歩調を合わせて不安が募っていく。金融知識ではないところが、幸田小説の面白さだろう。

  • 税に関わるSTORYで知らないことだらけで、興味深くあった。
    脱税の裏側にはこんな色々があるんね(現実はこんな甘くないんだろんが。)と感心したりもした。

    ただ話がなんか尻すぼみで、エンディングがあまりにもあっけなくしていたなという感じ。

    経済のことを考えるきっかけになる本としてはよいと思う。
    読み物としてはもう一歩!

  • 深田財務部長が 20億円近く稼いだ お金を
    3人で 山分けして から・・・・
    石部金吉であり、社長に 忠誠を 尽くしてきたが
    少しづつ、たがが はずれていく。
    お金が 人を変えてしまう。

    もっとも 変わったのが 坂東 だった。

    深田の中にある 淡い気持ち。
    なんとなく 幸せな気分が・・・・
    押しつぶされていく。

    お金を使うのではなく、お金に使われていく。
    たしかに お金はあったほうがいいが・・・
    でも 狂い始めたら 元に戻すことが
    できなくなるのだ。

    一種の 崩壊感覚。
    そんな気分が・・・読みづらくした。
    まさに 坂道を 転げ落ちていくような・・・・
    その転げ落ちていくのを とめようとして
    あがくが とまらない。

    結局 幸田真音は 深田を うまく決着させることができない。
    希望は なくなってしまうのだ。

  • 「日本国債」や「バイアウト」など強烈で経済小説として一級品の作品を出している幸田真音。
    バブル期の負の遺産を整理しつつある時に社長が急逝。誠実な財務部長が亡き社長の恩に報いるために打った策が、かえって理性を狂わしてゆく。
    しかし、この作品はケイマンや香港の隠し口座、SPCなど租税回避のからくりもシンプルで、実直な財務部長が自分の意思とは無関係に周囲の欲望に巻き込まれ嵌っていく過程も中途半端。結末もあっけなく後味が悪い。小説として最後は嵌り込んでとことん落ちていくか、踏みとどまって小さな正義感を出すかどっちかにすっきりさせないと。
    特に、こんなバカな判断できない財務部長はまずいない。
    あとがきで竹中平蔵がリアリティを褒めているが、これは付き合いだろう。

  • お金を通じた人間模様の小説。あとがきで竹中平蔵さんが言ってるように、金融や税金に関わる人達の心情や働き方が臨場感をもって伝わってくるので、ドキドキしながら頁をめくってました。
    幸田氏のが描く「いい人」の表現はいつも丁寧すぎるので、ちょっとこそばゆい感じがします。

  • 久しぶりの小説

    中規模証券会社の社長が亡くなり、財務部長であった深田は悩んだ。

    社長より個人的に隠し財産を預かっていたのだ。
    その処理をめぐり、タックス・ヘイヴンを利用した一大脱税が始まる。

    人のよい深田が金によって自分の人生をあんなにも狂わされるとは金とは恐ろしいものだと思ってしまう。

    脱税の実態、国税庁の仕事、原油取引の実態をリアルに表現しているので面白く読めました。

    次は石油に関する本を読みたくなりました。

  • 著者の作品は、ストーリー自体は面白くても言葉の紡ぎ方がイマイチ?と感じる作品が多かったように思うけれど、本作品は描写力がアップしていて、新作を出すたびに「小説」らしくなっていると思う(上から目線で失礼だけど・・・)

  • 中堅証券会社・谷福証券の創業者が、突然の病死。彼と懇意にしていた実直な財務部長の深田は、生前、海外の秘密口座の管理を頼まれていた。深田は、亡き社長にいらぬ疑惑がかからぬよう、秘密口座の処理を進めようと考えるが、、、。


    うーん。
    題名と帯の売り文句から、実直な人が複雑な国際金融実務の網の目に絡めとられて〜、という筋と、その複雑な国際金融と税務の高度な仕組みが披露される知的興奮を味わえるものと期待して手に取ったのですが、正直、はずれでした。
    まず、全然実直じゃない、単なる金の亡者ですがな。
    タックス・シェルターとしての海外SPについて、もう少し込み入った状況設定ができると面白かったのに、と思います。本作では、単に海外にSPを作って、そこで金のやり取りをすれば、国税は出納の明細までは調査しないよーん、というだけの話なので・・・。

  • 『マネーロンダリング』を読んで、タックスヘイブンに興味を持ったので読んでみました。

    しかし、この本では具体的なスキームは紹介されてはいなかった。

    税金は「取られるもの」という発想から一歩進めて、一人ひとりの「社会参加」であるという意識をもつこと、という問題意識で書かれた本みたいです。

  • 愚直なまでの主人公深田道夫と真直ぐなまでに業務に熱心な宮野有紀。そんな二人が物語りの中心にいる。
    そこに脱税という問題を絡めてこの本の世界が描かれている。
    物語の中にいる宮野の娘いづみ。読者に税金という社会問題をもう一度考えさせるためのキーパーソンとして存在している。
    幸田作品は社会問題の意識を高めるような作品が多いのが好きですね。

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