前へ!: 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録 (新潮文庫 あ 45-4)

著者 :
  • 新潮社
4.06
  • (14)
  • (9)
  • (7)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 142
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101219349

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東日本大震災の発生後、福島第一原発の冷却に挑んだ自衛隊と消防、情報が錯綜する中で災害救援のための陸路を切り開いた国土交通省と地元民間の建設業者、被爆のリスクを覚悟しながら避難区域内の住民の避難誘導に携わった警察、救命医療に携わった医療関係者たち。これら様々な立場の方がいかに自らの職務に毅然と立ち向かったのかを伝えるノンフィクション。内部被爆を避けるためにヨウ素対応マスクとゴーグルを着用して原発の冷却に挑むも、より的確な放水のために放射性物質が浮遊している中でマスクとゴーグルを外して作業にあたった消防隊員。部下の自衛隊員の不安を払拭するために被爆のリスクを覚悟しながら最前線で指揮し続けた自衛隊の幹部。こういう人たちがいてくださったおかげで、破滅的な状況を避けることができたのだと改めて実感。”危機管理において、最大のリソースは、やはり「人」であると改めて確信した。「貯金より貯人せよ」”という本書に登場する医療関係者の方の言葉がずっしりと響きます。

  • B級ハリウッド映画みたく、文章に「!」マークが多すぎ。もっと抑えた筆致で描いて欲しかった。

    • refrescさん
      同感です.作品の内容・頑張られた皆さまには感謝,敬服しますが,油屋さんが指摘されたように,もう少し抑えた筆致で,淡々と事実を描写していったほ...
      同感です.作品の内容・頑張られた皆さまには感謝,敬服しますが,油屋さんが指摘されたように,もう少し抑えた筆致で,淡々と事実を描写していったほうが良かったと思います.
      それと,修飾語の使い方も 気になるところがありました.「勢いよく津波が〇〇を飲み込む」とか「誰それは漫然とディスプレイを見つめた」とか. でもトータルでは肯定的に受け取りたい作品です.
      2014/09/19

著者プロフィール

大阪府生まれ。小説デビュー作『宣戦布告』がベストセラーになり映画化。以後、『ZERO』『瀕死のライオン』『外事警察』『奪還』『特命』『銀色の霧』『QUEEN スカイマーシャル兼清涼真』など話題作を発表し続けている

「2022年 『トツ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

麻生幾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×