日本百名山 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.80
  • (41)
  • (44)
  • (62)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 803
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (535ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101220024

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本の数ある山の中から、品格、歴史、個性等の観点で百を選んだ一冊。
    地理的な特徴、歴史、作者の方の思い出などが軽快に語られている。百名山すべて登頂した登山家による選出ということで説得力がある。

  • 山の造形を愛で、表情を慈しみ、呼称や生い立ちを学び、山を楽しむ。4ページ乃至は6ページと簡潔ながらも豊かな文学表現が山々への深田氏の愛情を伝える。登山というと8,000米峰登攀の過酷で華やかな領域を想像しがちだが、トレッキング(よりは過酷だが)のように山の歴史や外景を味わい登山中も一々花々や風景を味わうのも趣ある登山である。あまり登山経験はない私だが本書を読むと「次はこの山に上ってみたい」と思わされる。

    なお本書に沖縄県の山は含まれていない。初回刊行が1964年、沖縄返還が1972年。深田久弥氏がもしいまの日本を見回したとき日本百名山の入れ替えはあろうかどうか気になるところである。

  • 長く積読になっていたこの名著をようやく手に取った。高校生の頃から山登りに親しみ、百名山も4分の1ほど登ったことがある。子供ができたりランニングという趣味に出会ってからは山登りから離れているが、間違いなくいつかまた再開するだろう。いつも気になっているのはこの本である。
    百名山だけが山でないことはもちろんだが、著者のように山に対する深い愛情を持って山を歩いてみたい。ランニングが趣味であるけれど、山歩きの楽しみからは少し外れるような気持ちがするので、トレイルランニングは今のところやるつもりはない。

  • 山に登る者として一読は必須かと思い。当時の情景が想像させられて一種ノスタルジーに浸る本だった。該当の山の登山前後に読むとモチベーション上がるかもしれない。

    案外選び方に雑さがある(後記にある通り)のが意外だった。

  • 作者は百名山を選ぶにあたって、そのすべての山に登ったのはもちろん、数多の候補になりそうな山にも登っていたことに改めて驚いた。
    ここに選ばれなかった山にも素晴らしい山がたくさんあること、山が好きな読者にとってそれぞれの百名山があって良いことなど、フォローも丁寧にされている。

    作者のレポート?を読んで、当然ながら天気に恵まれなかった山が少なくないことに少し安心した。

  • 百名山の本
    まあ説明不要だろう

    深田久弥さんが書いた各名山の説明である。
    基本的にその山の歴史的背景とか名前の付け方の説明とかがメイン。

    やっぱいろんなやま昇人は結構天気悪い時に当たってるなあとなる

  • 深田さんの山への想いがつまっています。
    昔の人の登山の様子や名付けの由来、山の成り立ちなど山の知識が増えます。
    いつか百名山完登してみたいです。

  • 山を愛した文人、深田久弥による山の短編集。登山をする者で日本百名山を知らぬ者は居ないとは思うが、登山をしない方にもぜひ読んでいただきたい一冊。

  • 今更登録。各山の著者の思い出が語られている名著。
    山への思いを馳せるものであって、山行記録ではないです。

  • 2018/5/26読了。
    単なる旅行記ではなく、商売の匂いのするガイド本のような紹介でもない。100の名山に関する外見、植生、名称の由来、歴史、風土等を簡潔に纏めた文章から、著者の山を愛する気持ちと畏敬の念が伝わってくる。ここに名を連ねる山に登る際には、必ず該当個所を再読して臨みたい。

著者プロフィール

1903~71。小説家・山岳研究家。1933年、小林秀雄らと「文学界」を創刊、小説に『オロッコの娘』『津軽の野づら』等。日本の山岳紀行、ヒマラヤ研究の第一人者。主著『日本百名山』は読売文学賞。

「2017年 『山の怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深田久弥の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
レイチェル カー...
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×