ストックホルムの密使〈上〉 (新潮文庫)

  • 289人登録
  • 3.85評価
    • (28)
    • (49)
    • (35)
    • (4)
    • (1)
  • 35レビュー
著者 : 佐々木譲
  • 新潮社 (1997年11月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101223155

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
東野 圭吾
横山 秀夫
有効な右矢印 無効な右矢印

ストックホルムの密使〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「第二次大戦三部作」
    淡々と背景説明があり、下巻に続く(^^;
    アメリカの原発使用との極秘情報の伝達役を渋々引き受けることに。。
    今後、レギュラー!?山脇、安藤はどう絡んでるくるのだろうか?

  • これはかなり面白い。
    太平洋戦争三部作の登場人物もでてくる。ファンはよろこぶ(私は覚えてないが、でもうれしい)


    戦時下の日本や他の国の複雑な状況下でどう終戦に持ち込むのか、みたいなことを工作する。
    各国の思惑が絡まる。

  • 2012.03.29.
     現在、上巻の4分の3。

     面白い。日本史知識は中学教科書レベル(高校では不選択)なため時代背景の認識が薄く、かなり難解な局面描写であり、見知らね人名(恐らく実在した人々)や組織名が連発するが……。ページをめくる手を休められず、とりつかれたように読み進めている最中。

    (読了を待てずに途中感想)

     日本人は、阿呆ばかりだ!

     目先の功名心にとらわれ、国民同士で足の引っ張り合い……(怒)。

     国を揺るがすような重要な情報や判断・打診が、トップにまで行き渡らず中堅役人レベルで握り潰される……、311震災時の、東電幹部や政府中枢の不透明な対応を想起させられる…………。民族の品位って、あんな悲劇(太平洋戦争)を経験してなお、大きく変わるものではないのだな((怒))。

     もちろん小説であるので、物語の中核(主要登場人物たちの動向)はフィクションであるに決まっている。
     がしかし、戦前戦中から終戦にかけての、政府や軍部の流れは(脚色の多少はあれども)史実に基づいているのだろうと考えると……やるせない。


    ……2012.03.29.午後 読了 ……

    (引用)
     会議では何も決まらない、というのがこの国の常識なのだ。すべては、言葉にされず、言葉になったことには意味を認められない。 空気、だけが価値を持つ。(P336)

    ・・・う~ん。↑現在も同じだな?と思ってしまう・・・

    さて、即下巻購入V。

  • (★★★より上の ★★★+ )

    敗戦間近の緊迫感が伝わってくる。
    実際にこれに極めて近いことが行なわれていたのだろう。

    歴史の結果が分かっていることとはいえ、この一つの情報が届くべきところに届いていたら、沖縄が、広島が、長崎が、 多くの死が回避できたであろうのに、と思うと、読んでいて脈拍が早くなる。
    そして、こんな状況がまだ、下巻にも続くのか。

  • 勉強不足の私では、日本史辞典を片手に読まねば醍醐味を味わえないほどの講和派と本土決戦派とのやり取りの詳細さ、臨場感にホントに頭が下がります。すごい取材を重ねたのだろうなと。(戦史のように読んでいましたが)いよいよ密使も放たれて下巻が楽しみですね。

  • 大戦末期 ヨーロッパで停戦に向けて努力する話。
    相変わらずの日本政府? 今も昔も変わらないわァ。
    実在に近い人物が沢山登場するので面白かった。

  • 面白かった、と余韻に浸れる作品。第2次大戦3部作のトリを飾るに相応しいボリュームに、苦もなくスッキリと読ませる文体は素晴らしい。後半でドタバタ展開する状況に振り回される四郎には、ちょっと同情。

  • 第2次世界大戦の末期、ヨーロッパと日本を舞台に、連合国軍の極秘情報を日本の上層部に伝え、終戦へと導くために奮闘する人物たちの物語。「第二次大戦三部作」の完結編、だそうです。・・・・・面白い!あとは〈下〉の読了後に。

  • 09/03/27上下巻読了
    祖国とは何か。国をなくしたポーランド人コワルスキの言葉が切なかった。

  • 第2次世界大戦末期の日本の状況を世界の大使の視点から書いた本。自分の国なのに歴史を本当に知らないので知ろうと思うきっかけにはいい本だったと思う。東條英機についてまともの調べてみようと思ったのもこの本の影響。

  • 第2次大戦3部作の最終章。孤立してきた日本を救おうと暗号文だけではなく2人の密使がストックホルムから日本を目指す。スリリングで手に汗握る展開だが、その中に憐れさを感じる。ここまで日本のことを考えている人がいるのに、日本では…という対比がうまい。

  • 太平洋戦争末期。中立国スウェーデンでの戦争を終わらせようと苦悩する武官。
    しかし、日本本国では情報を握りつぶしてしまう。
    下巻での密使の活躍が楽しみだ。

  • ストックホルムの密使

  • 佐々木譲と言えば警察小説が有名であるが、歴史を題材にした小説も手がけている。中でも「第二次大戦秘話三部作」は出色である。今回推薦する『ストックホルムの密使』は、『ベルリン飛行指令』、『エトロフ発緊急電』に続く同氏の「第二次大戦秘話」完結編に当たる。

    時は第二次大戦末期、孤立無援の日本では、米軍による本土空襲が激化し、戦局は絶望への道を辿る一方だった。そんな時、スウェーデンに駐在する海軍武官・大和田市郎は、瀕死の日本にとどめを刺す連合国側の極秘情報を入手した。日本が滅亡する前に、その情報を軍上層部に伝えるべく、二人の密使が放たれる。二人は、連合国占領下のドイツを突破し、対日参戦の準備を進めるソ連を横断して、遙か2万キロの道のりを日本へと駆け抜ける。
     
     実は、この本の主人公である大和田市郎氏にはモデルが存在する。実際に当時のスウェーデン駐在武官であった小野寺信氏である。氏は戦争回避に奔走し、その努力が叶わぬ現実となった後には、すみやかな戦争終結に心血を注ぐ。時代の趨勢の中で、その努力は決して報われることはなかったものの、あの時代にありながら、世界情勢を見据えた上であくまで平和と民の幸福を希求した先人がいたことを、私たちは忘れてはならないだろう。同氏の行動記録については、未亡人である小野寺百合子氏の『バルト海のほとりにて』に詳しい。併せて読んでもらいたい一書である。(商学科・M先生)

  • 埋没した歴史にあったであろう物語。現実の時代の流れの背景と組み合わせると、本当に、リアルに感じられる。

  • 太平洋戦争末期。追いつめられる日本。
    ついにソ連が対日参戦を決定し、さらに米国が原子爆弾の実験に成功したとの情報がもたらされる。

    日本の軍人や戦時中の民衆がいかに愚かだったか、という内容。
    現在の新しい資料が加わればまた別のストーリーになるのかもしれない。
    前々作ベルリン~の主役・安藤が再登場するのは嬉しい。

  • 実戦に出る側ではなく、方針を会議によって決める側の視点からみた作品の3作目。
    原爆投下の密使。

  • この重大な情報を確実に日本へ届けようと、夫は二人の人物をストックホルムから送り出した。終戦の年1945年7月の末のことである。
    送り出した後は、ふたりの消息は一切聞かれず、戦後になってからも、ふたりに託した情報が届いていたという話は聞いたことが無かった。
    ~中略~
    戦後20年もたってから、私たちは真相を知ることになった。
    夫が送り出した密使は、終戦間際のあの悲劇を救うことの出来た情報を、間違いなく確かに東京まで届けていたのであった。
    適切な対応がまだ可能な段階で・・・
    大和田静子「バルト海を偲んで」より


    とてもよく出来てました。これはほぼ史実ですね。
    この時代の空気感がひしひしと伝わって来ました、そしてそれは、そら寒く虚しさが漂うものでした。
    冷静に状況を見極め、正しい判断が出来る人物が排除される時代・・・あれから65年、少しは進歩したのだろうか!?

    密使の一人バロンは、機転とペテンの口八丁で世を渡る詐欺師のようなヤツですが。
    しっかりとしたプリンスブルがある彼こそが、本物の紳士だと思います。
    詐欺師は国民を欺き続けた○○の方です。   

  • 小野寺信という、実在の駐在武官をモデルに、
    日本の終戦工作にとって、非常に重要な情報に関する秘話。

    上巻の展開は淡々としているが、
    山脇順三や安藤啓一など、懐かしのメンバーがいる。

  • 上下巻共に読了。疲労困憊書記官山脇。

  • 保有状況:&購入日:&購入金額:

  • 本作は最後の最後でようやく本題に入る訳ですが、それまでは戦時中の記録文書を読んでいるかのような淡白な展開がひたすら続く印象。人物の描写もあくまで史実を書き連ねる為に最低限に抑えられているような感もあって、作品のボリューム自体はさほどでもないのに関わらず、読み終えるまで相当時間がかかってしまいました。

    どうにも自分は、(本作に限ったことではなく)大局的な世界の動向などよりも、その中で必死に生きる個々人の思惑や営みにしか興味が持てない模様。後半が、森四郎を中心に描かれるか、世界の動向に注目して描かれるか次第で、個人的な評価が二分されそうな気がします。

  • 2012.6.8(土)¥400。
    2012.7.5(木)。

全35件中 1 - 25件を表示

ストックホルムの密使〈上〉 (新潮文庫)に関連する談話室の質問

ストックホルムの密使〈上〉 (新潮文庫)に関連するまとめ

ストックホルムの密使〈上〉 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ストックホルムの密使〈上〉 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ストックホルムの密使〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

イタリアは降伏、ベルリンも陥落した第二次大戦末期、孤立無援の日本では、米軍による本土空襲が激化し、戦局は絶望への道を辿る一方だった。日本政府はソ連仲介の終戦工作を模索するが、スウェーデンに駐在する海軍武官・大和田市郎は、瀕死の日本にとどめを刺す連合国側の極秘情報を入手した。日本が滅亡する前に、その情報を軍上層部に伝えるべく、いま二人の密使が放たれた…。

ストックホルムの密使〈上〉 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする