- Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101223193
感想・レビュー・書評
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居住の城下が敵に落ち、金山に鉱夫として売られ、
機を見て脱出に成功し、兵法者を慕うも訳あって石積み職人として地位を築いていく。。
織田信長との出会いで何かが変わろうと…下巻に続く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
城造の時代小説。
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佐々木譲の歴史もの。
いいね。やっぱり面白い。
石積み師を主人公に据えた物語とは……、時代物・歴史ものに疎い身には非常に新鮮だった。
武田信玄をあそこまで悪役に描かれた創作物も、目に新しいし(笑)。
下巻が楽しみ。
★4つ、8ポイント。
2016.01.26.図。
※妻帯したにも関わらず美貌の従姉妹に心惹かれる展開になりそうな流れだけは、気掛かり。
不倫系は、嫌い。 -
武田信玄、村上義清、長尾景虎など、戦国時代の名だたる武将が登場する。
どう石積み職人になるのか、展開が読めない。 -
2013/11/02完讀
戶波市郎太原本是原本是信濃志賀城笠原清繁的領民,因為笠原遭到武田的進攻敗亡,而被抓到金山當奴隸三年。16歲那年,他趁武田與村上義清打仗時逃走,加入村上麾下,仰慕當時正好來到村上領地的兵法者三浦雪幹的學識,便成為他的隨從,周遊日本兩年多,也聽雪幹講了很多墨子和孟子。他也在堺港和宣教師ザビエル對談過,很驚訝地知道西洋的城池都是用石堆成的。
雪幹過世後,他前往越前投奔雪幹在足利學校的友人加賀雞谷,希望繼續學習兵法,但加賀氣度過小他決定離開,但也在此地遇到正好在堆石頭的穴太眾,成為臨時工。在金山工作的經驗,讓他甚為勝任這個工作。後來他一起來到穴太,穴太眾常常替坂本比叡山的和尚堆石垣,當時的城堡都還是土堆圍起來的時候,比叡山一帶的廟堂有很多石造的石垣和石階。原本打算離開繼續尋找兵法學問的市郎太,遇到觀音寺城的曲輪,被觀音寺城所吸引,接著承接堺港的石造整修工作,堺的商人為了自衛,決定採納サビエル的建議,建造石垣及兩道新的圍城河。工程持續五年,市郎太也娶了棟梁作兵衛的女兒苗。市郎太因為小時候的經驗,一直希望能夠有機會蓋出一棟永遠不會被攻陷的城。在這段時間,他被松永久秀預約,織田信長也希望他來蓋城。棟梁作兵衛隱居,並且苗字帶刀改姓戶波,市郎太也跟著改姓。作兵衛的兒子源八不願前往大和,而決心有機會一展長才建造一個前所未有城堡的市郎太接受松永的委託前去建造多聞山城。 -
冒険小説的。一気に読める。
武田に落ちた志賀城の武士の子である主人公が、山に売られ逃げ出し、戦術を学ぶ。
ひょんなことから石積みの下に弟子入りし、色々な戦国武将の城つくりに携わることとなる。 -
2012.3.4(日)¥209。
2012.4.29(日)。 -
近江穴太(あのう)の石積衆・市郎太の出世物語。石積み職人という一般人の視点んから戦国時代を概観する異色の歴史小説。
近江穴太衆の石積みとして著名な城は、「日本の天空の城」として多くの人々を魅了している竹田城の石垣。雲海に浮かぶ城と見事な石垣は数百年を経過しても、今なお圧巻です。
http://www.city.asago.hyogo.jp/kankou-jouhou/shiseki_takedajo.html
物語では竹田城の築城後の時代ですので、天空の城は登場しませんが、武田晴信(信玄)をはじめ、松永久秀、フランシスコ・ザビエル、木下藤吉郎など歴史上の有名人が次々と登場してきます。もちろん若き織田信長も登場し、安土城の築城へと話は進みます。
故郷を追われ黒川金山で石堀をした経験と兵法者の弟子として各地を遍歴した経験から、穴太の石積工としての地位を築いていくサクセスストーリーには、石をひとつずつ積んで行くような浪漫を感じます。
しかし、実際の安土城のスケールが持つ圧倒的な迫力と安土城築城を成し遂げて行く信長のみなぎるパワーのようなものは、実物(安土城跡地)の方が勝っているように感じてしまいます。
また、石積みに関しては著者の洞察・発見などがあまり感じられず、「なぜ近江穴太衆が石垣に関して現代にまでその名を残しているのか」という本質のようなものが記されていないばかりか、穴太衆の棟梁の長男である源八(のちに源太郎に改名)が主人公の市郎太に嫉妬をするという設定には、むしろ穴太衆の名を下げているようで、やや不満が残ります。その源太郎がまさかあんな失態までを引き起こすとは…。
そのような点に少し物足りなさがあるように思えてならないのは、私だけでしょうか?
▼安土城跡の詳しい写真はこちら
http://sinn.dip.jp/kesiki/siga/adutizyou-2.htm
▼穴太衆を主人公にした本はこちら
http://booklog.jp/users/kinue24/archives/4835591119 -
全2巻。
山本兼一著、「火天の城」の
サイドストーリーみたいな話。
安土城を創った人。
著者は違うけど。
火天の城は、
大工の棟梁・岡部又右衛門が主人公だったけど、
こっちは火天の城にも出てきてた
石積みの頭領が主人公。
ただ、この主人公は著者の創造なので、
火天の城の頭領とは別人。
主人公の立場が石積みなので、
火天の城ほど城づくりに深く入り込んでるのではなくて、
ちょっと引いてる感じ。
火天の城みたいに職を真ん中に置いた、
戦場を思わせる建築現場な物語ではなく、
主人公の人生を通していろいろ感じる物語。
火天の城が職業小説な感じなのに対して、
こっちの方が時代ものっぽい。
花形な大工じゃなくて、
ちょっと地味に見える石積みが主役ってのが
著者らしいと思った。
渋めで。
火天の城ほど勢いがある訳でなく、
職を掘り下げていってる訳でないけど、
火天の城より弱い立場の人達の想いみたいな
人間によった感動がある。
これはこれで良い。 -
2011/7/2
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穴太衆・・・信長の城を初め
多くの石垣を積み上げてきた集団
城に仮託して理想を求める男の
姿を佐々木先生が描き出してます
本当にあったかのように読者を導く
作家の力を味わってください -
城作りの技術者に光をあてた秀作。
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我らの頼り、詩が城が落ちた。信濃での平穏な暮らしは武田軍に踏みにじられた・・・・・。その日こそが、戸波市朗太の原点となった。若者は軍師の弟子となり、戦国乱世に遍歴を続けた。だが師の逝去により、その道を絶たれてしまう。運命は、彼を名高き近江の石積み、穴太衆のもとへ導いたのだった。鍛えあげた戦略眼と最高峰の技術を受け継いだ男は、やがて、日本一の城造りとなる。
2008.11.5 読了!