浅草キッド (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1992年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101225128

浅草キッド (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 自分のたけし像と全く重なる記述が井上ひさしの解説にあった。『あなたはたぶんコメディアンの扮装をした新しい型の思想家なのかもしれない。』

  • 当たり前だが「世界のキタノ」にも駆出しの時代があったんだなぁと微笑ましく読める一冊。「おいら」と語る一人称と砕けた口語体にビートたけし氏のシャイだがツボを押さえた性格が伺える。

    作中の人物たちも個性豊かな面々ばかりだが師匠である深見千三郎氏の茶目っ気が光る。師匠なのに寂しがり屋でタケといのうえを待ち構えて飲みに誘う姿はなんとも可愛らしい。

    本書ではたけし氏の原点である師匠と浅草への深い愛情が感じられるとともに、師匠や昔の仲間達の孤独に気付けなかったたけし氏の一抹の侘びしさが感じ取れる。

    「コメディアンとして大成してやる」という強烈な想いに溢れながらもどこかほろ苦いビートきよし氏の青春記である。名曲『浅草キッド』を聞きながら読んでいただきたい。

  • 舞台は昭和四十七年の浅草。
    大学を中退したビートたけしが芸人になりたくて、ストリップ劇場「フランス座」の門を叩くところから始まる自伝的小説。
    当時のフランス座の座長であった師匠の深見千三郎、ストリップ劇場の姐さん、裏方たちと繰り広げるドタバタ劇はコントそのまま。歯切れのいい語り口調ですすむ文章は漫才のまま。

    天才と言われるビートたけしですら、この頃はもがいていた。そんな状況でも一発当てて、いつか這い上がってやるというハングリー精神を燃やし続けた。
    本書を読んで強く感じさせられたことがある。それは、

    「新しいことをするには、既成概念をぶっ壊さなければならない」

    ということだ。何かをつくりだそうと試みる人が抱き続けるべき考え方なんだろう。

  • ビートたけしの自伝。

    情熱と野心持ちつつ、人生を楽しみながら前へ前へと進んでいく。

    浅草という特殊な環境で人情味のある人々とのすったもんだもしかり、若い時の苦労は買ってでもしろとはよくいうものだ。

    下積みというのはいつの時代もどの世界も往々にして大変で不条理で退屈なものなんだけれども、振り返ってみると何かに繋がっていたり、なにクソ根性で明日への活力になったりするのだろう。


    弟子入りを断られたあとの気持ち

    「こうなったらいいといわれるまでエレベーターボーイとして居座って、まいんち直訴してやろうじゃないのよ。面白いや、師匠と俺の根比べだな」

    深見師匠の芸に対する姿勢

    おかまメイクをしただけしに対して
    「全部取りやがれ。芸人は芸で笑わすんだよ、芸で」


    浅草キッド

    お前と会った 仲見世の
    煮込みしかない くじら屋で
    夢を語ったチューハイの
    泡にはじけた 約束は
    灯の消えた 浅草の
    コタツ1つのアパートで
    同じ背広を 初めて買って
    同じ形の ちょうたい作り
    同じ靴まで 買う金は無く
    いつも 笑いのネタにした
    いつかうれると 信じてた

    客が2人の 演芸場で
    夢をたくした100円を
    投げて真面目に 拝んでる
    顔にうかんだ おさなごの
    むくな心に またほれて
    1人たずねた アパートで
    グラスかたむけ なつかしむ
    そんな時代も あったねと
    笑う背中が ゆれている
    夢はすてたと 言わないで
    他にあてなき 2人なのに

    夢はすてたと 言わないで
    他に道なき 2人なのに

  • 浅草への愛情、浅草の人の温かさが、ビートたけしのぶっきらぼうな言葉から伝わってきてとても良かった。温かい本。

  • たけしの語る浅草デビュー物語。当時の浅草の香りが漂ってくるよう。深見千三郎はほんといい師匠だ。

  • 意外とおもしろかったーー
    びっくりするような非常識な感じもあったけど、きっとそんなもんなんだろう。。

  • 祖父が浅草出身ということもあって、なんとなく手に取ってみたのですが、この本を読んでたけしさんを好きになった。師匠との関係、たけしさんを愛する浅草の街の人々、とても素晴らしく素敵に感じました。いまは大御所の芸人さんたちも出てきて、楽しいです。

  • 乞食のきよしはとんでもねえやつだ。
    満足度6

  • 07067
    03/16

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浅草キッド (新潮文庫)の作品紹介

ある真夏の昼下がり、ランニングにショートパンツ、バーチサンダル姿のひとりの青年が、浅草六区の街におりたった。それがオイラだった。-昭和47年、大学を中退したたけしは、浅草フランス座に飛び込んで芸人修業を開始した。ダンディな深見師匠、気のいい踊り子たち、乞食のきよし等愉快な仲間に揉まれながら、自分を発見していくさまを綴る青春自伝エッセイ。

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