- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101225135
感想・レビュー・書評
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政治家の顔が悪くなった。衆愚政治と言い切る。
平和憲法と民主主義を幻想と言い切る。
ガキやおばさんにこびる風潮を、切り捨てる。
確かに 痛快である。
昔はよかったが、
豊かになった現在はなんと情けないのかという。
時系列的にいえば 過去がよくて 現在がよくない
といって、
未来までは 想いを寄せないところに うまさがある。
現状を否定して、現在の不満をうまく
拾い上げるのである。
日本のよかったのは 戦前までだと言うが
北野武は戦後生まれである。
バブルの絶頂から崩壊の時期の時代を見る目は
確かである。
日本の歴史や文化を 自分の言葉で とらえて
いいきる能力は 並外れている。
ところが、バカヤロウ という言葉が なぜか むなしい。
鬱憤をはらして、切り捨てるのは、
タケシの芸のひとつかもしれない。
何ものもおそれない というように見えて、
小心さが垣間見える。
結構 神経の細やかさが あるのだね。
嫌われるのは、権威とおばさんであり
嫌われたくない 計算も働いている。
そのあざとさが 頼もしいのだ。
まぁ、これだけぺらぺら 書いてしまうと
中曽根がいった カンナクズに近いかもしれない。
男らしく 振る舞いたいのに
やはり 芸人らしく 計算しながら、
その 間合いを はかっているのが すばらしい。
言葉に 毒をもたせる方法は 時系列をうまく使うことだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いや〜世の中をココまでメッタ斬りしてもらうと、気持ちいいモンです。
共感できるかできないかは読者次第でしょう。
たけし節、オレは相当大好きです。