菊次郎とさき (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2001年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101225241

菊次郎とさき (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • H29.5.19 読了。

    最近、見なくなった昭和の親父、菊次郎さん。

    人間が子供から大人になったかどうかは、親に対しての感情の持ち方で決まると思う。というたけしさんの言葉。
    私は親に対してどう思っているのか考えさせられました。

  • 軽い調子で書いてるけど、酒乱で暴力を振るう父とそんな父を嫌う毒舌の母。そんな美談になるような話ではないのでは……?
    そう思って読んでいたのだけれど、後半に差し掛かったところにあるこの一節で、あぁやっぱりなんか美しい本だなと。

    "でも、最近ふと、オヤジはよくおいらに笑いかけてあたような気がすることがある。声をかけてもらった記憶はほとんどない。でも、ニヤッと笑ったオヤジの顔ならいくつも思い浮かべることがでる。(中略)
    ようやくおいらも、五十歳を過ぎてオヤジを許せる大人になったのだろうか。"

    ビートたけしという人は、ろくでもない人間のどこか愛せる部分を感じられる人で、そこが魅力なんだろうなぁ。

    お兄さんの大さんによる最後の章が、冷静で愛があっていいんだけど、そこにもお父さんとの関係について書いてある。

    "武の映画のには、弱くて情けなくて、だけど優しい人間がたくさん出てくる。(中略)
    武だけは、オヤジを非常に魅力的な存在として見ていたのかもしれません。"

    弱さや情けなさ、辛いことのなかに、魅力や滑稽さを見出す。
    それが表現者であり、コメディアンなんだろうな。
    お兄さんの章の最後の言葉は、愛をもってわかりやすく、そのすごさを語っている。

    "あんなにつらかったペンキ塗りの思い出や、貧乏で欲しいものもロクに買ってもらえなかった子供時代だって、武は笑って語ってみせる。"

    "彼には表現者としての才能があった。苦しいことを苦しいとしか言えず、やりたいことがあっても、きっとダメだろうとくちにも出せなかった私に比べて、だけど武にはそれを見事に克服してしまう力量があったんです。"

    ビートたけしってすごいんだなって本なんだけど、主に最後のお兄さんの書いた章が心に響いた、不思議な本でした。
    oasisのギャラガー兄弟の長男が、バンドで大成した弟たちについて書いた『ギャラガー・ブラザーズ』を少し思い出した。

  • 子供は親次第。環境がものを言うんだろう。作者の家庭に限らずどこの家庭も知識は母、性格は父譲りみたいな気がします。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    「おまえなんか、死んじまえ!」事あるごとに息子を厳しく叱り飛ばし、強烈な思い出を遺して逝った母。人一倍照れ屋で小心者、酒なしには話も出来なかった父―。病床の母を見舞う道すがら、幼き日からの父母との記憶を辿る「SAKI」。母の通夜後、号泣した著者が溢れんばかりの愛情で綴った「北野さきさん死去」など、懐かしく暖かい珠玉の三篇。兄・北野大があとがきを添える。

    【キーワード】
    文庫・ドラマ化・自伝・私小説

    【映像化情報】
    2003年7月~9月ドラマ化
    出演:陣内孝則・室井滋 他

  • 人を惹きつけてやまないたけしさんの本。
    なんだバカヤロウ!ちょっと口が悪いところは親譲りなんだなーと。笑
    殴る、暴力する父親も人見知りが激しかったり、 お金お金とせびる母親はずっとそのお金を貯金していたり。人間って面白い。たけしさんがなにげなく知的なところは、教育熱心だった母親の影響もあったんですね。

  • 天才・たけしによる、言わずと知れた超有名な私小説(エッセイととらえても良さそうに思えるが「KIKUJIRO」の終わりにフィクションとの記載があるためこう記すのがふさわしいだろう)である。

    SAKI、KIKUJIRO、北野さきさん死去の三章からなり、巻末には兄である北野大氏による「北野家の人びと」という文章がついている。
    どの文章も深い家族愛と子供ではわからない夫婦の関係性なんかが見えてきて、薄いながらも読みごたえがあった。
    紛れもない名作。

  • 男って生き物は、つくづく、しょうもないんだなぁ(^_^;)

  • 本書はビートたけし氏の父である菊次郎・母さきについてのエピソードです。

    著者の母は、著者が某写真週刊誌襲撃事件で検挙された際に「死刑にしてしまってください!」などと発言したことで有名な存在であるとされているが、これまで父について語られることはあまりなかったとされている。

    構成は「saki」「kikujirou」「北野家の人々」で、どの章も面白く、心温まるエピソード満載でありますが、特に「kikujirou」の章は抱腹絶倒です。電車内では読めません(笑)

    腕のいい職人であるが、人一倍恥ずかしがりで、酒でも飲まなければ言いたいことも言えない「ザ昭和の男」菊次郎。
    小学校の授業参観には泥酔状態&ドテラ姿で登場するわ、結納(著者兄)の席で相手方の父と大ケンカしたものの話は奇跡的に破談せずまとまった等、菊次郎のハチャメチャ爆笑エピソード満載です。

  • 文句なしに面白い。久しぶりに本を読んでケラケラ笑った。薄くてサクサク読める。本当にエピソードに溢れてる子供時代だったんですね。

  • 稀代の毒舌家ビートたけしも母親の愛には毒づけなかったみたい。

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