菊次郎とさき (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101225241

感想・レビュー・書評

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  • 天才・たけしによる、言わずと知れた超有名な私小説(エッセイととらえても良さそうに思えるが「KIKUJIRO」の終わりにフィクションとの記載があるためこう記すのがふさわしいだろう)である。

    SAKI、KIKUJIRO、北野さきさん死去の三章からなり、巻末には兄である北野大氏による「北野家の人びと」という文章がついている。
    どの文章も深い家族愛と子供ではわからない夫婦の関係性なんかが見えてきて、薄いながらも読みごたえがあった。
    紛れもない名作。

  • 本書はビートたけし氏の父である菊次郎・母さきについてのエピソードです。

    著者の母は、著者が某写真週刊誌襲撃事件で検挙された際に「死刑にしてしまってください!」などと発言したことで有名な存在であるとされているが、これまで父について語られることはあまりなかったとされている。

    構成は「saki」「kikujirou」「北野家の人々」で、どの章も面白く、心温まるエピソード満載でありますが、特に「kikujirou」の章は抱腹絶倒です。電車内では読めません(笑)

    腕のいい職人であるが、人一倍恥ずかしがりで、酒でも飲まなければ言いたいことも言えない「ザ昭和の男」菊次郎。
    小学校の授業参観には泥酔状態&ドテラ姿で登場するわ、結納(著者兄)の席で相手方の父と大ケンカしたものの話は奇跡的に破談せずまとまった等、菊次郎のハチャメチャ爆笑エピソード満載です。

  • 文句なしに面白い。久しぶりに本を読んでケラケラ笑った。薄くてサクサク読める。本当にエピソードに溢れてる子供時代だったんですね。

  • 稀代の毒舌家ビートたけしも母親の愛には毒づけなかったみたい。

  • 武さんの両親の話である。フィクションとあるので本当のことをやや大きくしているのかもしれない。母親は子育て、近所づきあいと人との関係がよく、父親は逆で、子供にも尊敬されない人。苦労を苦労で終わらせない偉大な人(作家)だ。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:779.9||B
    資料ID:95080043

  • なんだ、バカヤロウ

  • さきさんの強さと優しさがいいなぁ。
    お母ちゃんっこなたけしもいい。

  • 言わずと知れたお笑芸人の大御所、ビートたけし著。

    教育熱心で口が悪いが優しかった母さきと、
    大の照れ屋で小心者がゆえ、酒の力を借りて暴力三昧だった父菊次郎。
    北野武はそんな二人の三男坊。

    幼少時代等のエピソードを実話有り、多少の脚色有りで描いた三編で、プラス最後に次男である北野大さんがあとがきを添えている。

    北野武らしく、
    決してお涙頂戴に描いているわけではないのにも関わらず
    温かさにじんとしてしまう作品でした。

  • オイラって、本当にオイラっていうのか?

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著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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