頂上対談 (新潮文庫 ひ 11-18)

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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101225289

作品紹介・あらすじ

長嶋監督、メジャーに殴りこみ!?石原都知事、アメリカ大統領選出馬!?中田ヒデ、野球に転向か!?-当代随一の"大物"たちが、たけしの前でついつい漏らした、思わぬ「本音」。小沢‐たけし党、連立政権誕生か!?娘・井子、父・たけしの秘密を暴露!?驚天動地、抱腹絶倒、そんなことまで喋っていいの!?ほかに、柳美里、松本人志らとの対談も収録した、全13人との夢の共演集。

感想・レビュー・書評

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  • かなり前の対談だけど、色あせていない。

    対談相手がかなり有名な人が多いから、今でも有名で古びない。
    ただ、それだけではなく、対談が流行りものだとか、表層的ではないからなのではないか。
    家族の話とか、昔話とか、時代に左右されにくいものを選んでる。

    たけしが大御所だけど、丁寧に、ある程度本音である程度距離感を保ちながら話してるから、皆、真摯に話ができるのだろう。

    松本人志、あの頃は繊細な青年というイメージがあったのを思い出した。芸術的な繊細さというか。
    今は、大御所おじさん化してるな。ある意味安定感なんだろうけど。

    さくらももこのたけしの映画評もなかなか適切。
    分析力があるから、ちびまる子ちゃん描けるんだな。

    今村昌平は、やっぱり怖い監督なんだなと改めて感じた。

  • 編集者さんの人選、かな?
    とても 興味深い
    対談集でした

    個人的には
    ビートたけしさんが
    ほとんど しゃべることが出来ていない
    淀川長治さんとの対談が
    断トツ!に面白い!

  • 38193

  • 松本人志との対談は 北野武と
    対等のように話をしているのが 奇妙だった。
    もう少し、言葉の使い方があるはずだが・・・
    北野武は 「松本さん」というのも なんか笑える。

    松本人志は 「怒り」が 漫才の基本となっている。
    でも、そうかな・・・そう思い込んでいるように思う。
    たしかに 「怒り」は ひとつの 火種ではある。

    北野武は 松本人志との対談のあとのコメントで言う。
    『実際に合ってみると、すごいシャイで、無口だった。
    そもそもネタ自体が、無口のヒトが考え出すようなネタだよね。
    拡散しないような芸なんだ。
    マンザイブームのあとのヒトたちだから、
    いい意味でおたく的になっている。
    おいらたちのころは 幅の広い本流があって、
    もっと 荒っぽかったんだけど、
    今の時代は それがなくなって
    支流だけになってしまっているだろう。
    その支流のひとつを完全に自分の世界にしたところが
    すごいんだね。
    毛細血管になってしまったところの
    スターだと思う』
    というのが 状況分析としてすごい。

    テレビを媒体としたマンザイブーム。
    しかし、テレビは すぐに飽きてくる。
    ディレクターが 漫才師をコマのように扱う現状。
    しかし、テレビから 次にどう展開するのか?
    ネットでは 難しかったが
    動画が流せるようになれば違ってくるのだろう。

    中田英寿はいう
    『一生懸命になればなるほど、
    余裕がなくなる。』

    北野武はいう
    『存在感というのは、
    おいらの商売もそうで、
    自分に何の芸もなくなっても、
    テレビ局にたけし現れたっていう瞬間に
    みんながシーンとなったら、おれの勝ちだよ。
    ・・・
    悪口書かれても金になるわけだ。』

    北野武は 中田英寿という題材で
    ヒトの運命論を語る。

  • ここに名を連ねようと本気で思っています

    …予定はまだ    ない

  • ヒデとの対談中の「俺たちは傷つきやすい」と言うタケシの一言がぐっとくる。

  • たけしを見直した。謙虚さと繊細な人間であることがつたわってくる。潔さも気持ちよい。そしてSHY

     勉強家であることがどれほどの人が理解できるかな。才能ではないよ。6人目のインタビューまでは70点。野球の話が多いかな。

    そして、俺がが生まれた1986年にフライデー事件。善悪は述べないが、カッコ良いことは確か。

  • たけしは日本の最重要人物の1人だ。読めば分かる。やっぱりお笑いって、物事を普通とは違う視点で見ることが大切やと思うんやけど、その視点が真正面からどれぐらいズレとるかが分かってないとダメなんだよね。計算でズレを求める、というか。それができるから逆に物の本質も見えるんだよね、お笑いのすごい人って。だからビートたけしはこんなに幅広いジャンルの人たちとこんなにハイレベルな対談ができるんやな。

  • たけしには、この本を読んで嫉妬を感じた。これだけ様々なジャンルの人たちとそれなりに踏み込んだ会話を展開できるのは、分かってはいたが並大抵の人間にできるものじゃない。しかし、長島茂雄の本音を惹き出しているくだりには驚いた。

  • 全13人の夢の対談集。
    松本人志、古田敦也、石原慎太郎、淀川長治…etc

    すごくバカな事考えれて、すごく独創的な事も考えで、すごく小心者で、すごく世の中の事深く考えていて。考え方が普通の人じゃないねぇ、やっぱり天才なんだろうな。

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著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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