考える人 (新潮文庫)

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著者 : 坪内祐三
  • 新潮社 (2009年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101226330

考える人 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『考える人』。実に大雑把かつ壮大なタイトルであります。
    坪内祐三氏がいふ考へる人とはどんな人か。そもそもどんな人でも、深浅の相違こそあれど考へる人でせう。本書では、トップの小林秀雄からトリの福田恆存まで16名選抜して論じてゐます。

    この16人の中には、ちよつとわたくしが苦手な(ありていに言へば嫌ひな)人物も混じつてゐますが、さういふ人でも坪内氏の筆にかかれば、なんだか魅力的に思へてきて「いつちよう、今度読み直してみますかな」と思はせるに十分なのであります。
    今わたくしは「筆にかかれば」と書いてしまひましたが、坪内氏は実際には恐らく「筆」は駆使してゐないのではないかなあ、とも思ひます。もとより比喩表現としての「筆」ではありますが、きつとこれも福田恆存氏の非難する、良くない紋切り表現の一例なのでせう。

    印象的な部分をひとつ上げますと、武田百合子氏にとつての「考へること」が、「見ること」と繋がつてゐるといふくだりであります。『日日雑記』を例にとり、「動物的な反射神経のよさ」を指摘しました。ほほう。一見好き放題に書いてゐるやうですがね。

    わたくしが読んだことがある作家の作品も、本書の視点からもう一度読むと、新しい発見がありさうです。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-146.html

  • 雑誌の連載からの文庫化。
    小林秀雄、神谷美恵子、幸田文、吉行淳之介・・・などなど、
    16人の文筆家が、いかにして考え言葉に表したかを分析している。

    名前も知らず読んだことのない人も結構入っていて、
    教養不足の私には大変勉強になった。
    個人的には深代淳郎と、作者のお父様が友人だったという
    福田恒存が特に興味深い。

    考えるとはどういうことか、言葉の持つ重みについて
    じっくり向き合うことのできる1冊である。

  • 福田恒存という存在をこの著書によって知ったけれど、ぜひとも福田恒存さんの本を読みたい!かいつまんだ言葉なのに圧倒させられた。すごい人だ・・・。そんな出会いをさせてくれた坪内さんに感謝っ!

  • 2009/11/13購入
    2012/4/9読了

  • 明治から昭和の考える人についての論考
    昔の人も深く鋭く物事を考えていたことがわかり面白かった
    知らない人についての知識アップ

  • 坪内祐三はどこかで書いていた、呼吸をするように本を読むと。ここに書かれている考える人たちの本を僕はまったく読んだことが無い。
     今巷にあふれている本は、きっちりカテゴライズされている。啓発・小説・ビジネス・経済・政治。好みに合わせて、目的にあわせて的確な本を買うことができる。それは効率的でいいんだけど、本をただ読むために本を探すということができにくくなった気がする。この本に登場する考える人たちの著作は、エッセイであり雑文が多い。そんな、読者の目的に与しない本を今の本屋で見たことがあるだろうか。僕が知らないのも無理ないのではないだろうか。勉強や娯楽といった目的を持たずに本を読むこと、それは呼吸ぐらい自然なことなんだろう。         

  • 縦糸と横糸の重なる部分の多さは、読んだ本の量に比例する、ということが最近実感できるようになってきた。ということがふと思い浮かんだ。そういうことも書いてあった。考える、とはなにか、について、何度も何度も問いなおしている丁寧さにひかれた。だからここにもあまり簡単には「考える」とは書けないな、とも「考える」

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