風の男 白洲次郎 (新潮文庫)

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著者 : 青柳恵介
  • 新潮社 (2000年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101227214

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風の男 白洲次郎 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • とても良かった。止めるに止められず一気に読んでしまった。「潔さ」は私の最も愛するものですが、この方はその潔さそのもの。これだけの個性であれば敵もあったと思うけど、いいじゃないか。数々のエピソードや写真に何度もジンときた。他人に本を勧めることを積極的にしない私だけど、もし周りの誰かが読んでくれたら嬉しいと思います。男性としてももちろん魅力的なのは言わずもがなだけど、人間として尊敬せずにはいられない。

  • なんと不思議な人だったのだろうと思う。現代からみると尚更、その才気も気骨もそして容姿もが著しく特出した存在であり、平たく言えば「こんなカッコイイ人が本当にいたの?」。けれどやはり、時代はすでに変わってしまった。少なくとも今の日本にはこのような人は現れ得ないと思う。

  • エッセイストであり、白洲次郎の妻でもある白洲正子の依頼を受けて、青柳恵介が記した次郎の伝記とも言える一冊。最初は語録のつもりだったとあるけれど、それにはとどまらず、当時の写真や世情の様子などを説明しつつ、数々のエピソードが時代順に記されている。周囲の人の様子や、著者の印象なども織り交ぜてあるおかげで分かりやすい。
    もちろん、彼をこよなく愛した人たちの証言が中心なので、多少の偏りはあるのかもしれないが、「人々にこんな印象を与えた、こんな人だったのだ」という人物像が生き生きと浮かび上がってくる分、面白い。正義感を貫いて言いたいことを言う、彼が今の日本を見たら何と言うだろう?当時のことが知られなさすぎている今、もっと知られるべきだと思えることが沢山詰まっている一冊だった。

  • 白洲次郎は、「男が理想とする男」である。

    筋の通った持論を持っていて、その人となりは、強者に厳しく、弱者に優しい。

    英語が堪能、日本国憲法誕生の立会人、GHQ相手でも、一歩も引かない気質。

    お洒落で、自動車とゴルフを愛し、男前、しかも、ジーンズを初めて穿いた日本人。

    こんな日本人が戦後に存在した。彼の考え方を知ることこそが、勉強になる。

  • 白洲次郎の第3者からの視点の伝記。
    とても、豪胆な人だったらしい。

  • 白州次郎のドラマがNHKで放送されてから、大反響があったようですね。
    かく言う私も・・・

    白州次郎の本は何冊か読みましたが、コノ本が一番面白いです。
    第2次大戦前後の「白州次郎」という、ちょっと風変わりな人間の熱さを知ることが出来ます。
    一方で、人間として、何が必要なのか。何が正義で、何が悪なのか・・・
    本当に悩み、生き抜く「時代」をも感じさせます。
    現代には現代の悩みがありますが、戦後の日本もきっと大きな「葛藤」を抱えていたんですね。


    「プリンシプル」を大事にした白州次郎。
    ドラマもそんな彼のストイックさを伊勢谷友介が見事に演じています。
    かなりおすすめ。

  • 彼の周りにいた人たちが描く白州次郎像。

    なんてかっこいいんだ、白州さんよ。

  • 『人に好かれようと思って仕事をするな。
    むしろ半分の人間に積極的に嫌われるように努力しないと、ちゃんとした仕事はできねえぞ』

  • 日本最初で最後の紳士?かっこいいひと?
    と言われる白洲次郎。
    その名前だけしか知らないで買った本

    決して自ら地位や名誉などは求めず
    日本を占領下におこうとする
    アメリカを相手にしても自分の意見をぶつける。

    欲や権力に溺れ胡座をかく者を許さない。
    それは客であっても同様で

    内側に持つ次郎氏の筋にそわないことは、
    しないし、させない。

    確かにカッコいい!


    見た目だけでは無い
    かっこいうとはこういうことか!

    もうなくなられているというのが非常に残念である

    私もこういう格好よく生きれたらと思う

  • 文中に掲載されている三宅一生のファッションショーに出たときの写真を見て、お顔だけは記憶にありました。
    ずっと昔雑誌か何かで見た覚えがあります。
    どういう方か知らなくて、日本にもこんな素敵なご老人のモデルさんがいるんだ。くらいに思っていました。

    すごい生き方がかっこいいです。
    ハンサムだし背は高いし、媚びないし。
    あの時代の日本人にはいないタイプですよね。

    読んでいてスカッとしましたね。

    今の時代を見たらなんと言われるでしょうか。
    こういう人が今の日本にいて欲しいです。

  • 先日ドラマでもやっていた白洲次郎さんについて書かれた本です。
    読めば読むほどに、その生き様、教養、先見の明、内に秘めた優しさなどが伝わってきます。本の帯に「白洲次郎決定版」と書かれていたのですが、それに納得できる名著です。とくに敗戦後に日本国憲法を作っていくところが読み応えがあります。

  • 白洲次郎氏の語録をまとめようとした本。1997年。実際には語録ではなく、氏の経歴やエピソードを紹介する内容であり、発起人に麻生和子、宮沢喜一など、また、幹事には豊田正一郎、盛田昭夫など日本や世界を代表する人物が関わっていることが興味深い。この点からも、氏の影響力の大きさを推し量ることができる。外交を勤める上で公式な立場に立たず、どちらかというと通訳をかねた一個人として臨んでいるところが、まさに戦後の体制なのだろう。しかし、自論を曲げずに相手を説得する能力に欠けては秀でており、しかし、そのために周りからは煙たがられている。当時の評判と現在の評判には若干の違いがあるが、語り継がれる中でとがった部分でさえ丸くなり、後世に伝わっているのだろう。自分にも他人にも厳しく、やさしさをもった氏の行動の一つ一つは尊敬すべき点であり、大いに見習いたい。「葬式無用 戒名不要」という短い遺言が、いかにも頑固親父といった印象を最後まで持たせてくれる。日本が誇る人物である。

  • ずっと前から読もうと思っていた本!
    パリで再会できるとは奇跡です。Kちゃんありがとう。
    戦前の富豪の息子に生まれ、思春期をイギリスで過ごし、戦後日本の復興を陰で支えた男。言動、思考、生き方もかっこいいのに、姿もめっちゃかっこいいです!奇跡!今の日本にも白洲次郎のような人が必要だと思う今日この頃...。

  • 近年注目されている主人公の伝記として最もよく描かれているのではないか?
    ノブリスオブリージュの心がますます薄れゆくこの世界で彼のような生き方が羨望されるのは当然だ。

  • 本当にこんなに格好の良い日本人がいたのかと疑いたくなるが、白洲次郎さんがいたからこそ、今の日本があるのだとうとも思えて仕方なくなる。
    自分の考えをもち、自分を見失わず、良いものは良い、ダメなものはダメと言える、そんな人物こそ、当時だけでなく、今の日本にも必要だと切に思います。
    吉田茂と白洲次郎で見てきた戦後の日本、そして平和を願い、一国家として発展していく未来を遠くに見ながら…今の日本を両者がみたら何というだろうか。

  • カントリー・ジェントルマンという素敵な言葉を知りました。

    一昔前のかっこいい男性の伝え書き。

  • 格好良すぎる。
    男の中の男。

  • 読み終わった後、爽快感がある
    白洲次郎の筋を通す生き方はカッコいいという言葉だけでは足りない。
    白洲次郎がかかわった出来事、人々からの証言で構成されているので、少し物足りなさは感じるが、写真の掲載が多いことは◎

  • 非常に読み易く、分かり易かった。

  • ジローさ~ん!!

  • カントリー・ジェントルマンは地方から中央政治に目を光らせる。いざ鎌倉、という時に中央に出向き、渦中の政治家の姿勢を正すので、横丁の隠居とは異なる。

  • 次郎没後に友人達の発案で語録を取りまとめようということとなり、生前交友のあった方々へのインタビューや各種議事録をもとにまとめたもの。プリンシプルを重んじる白州の人となりがよく分かるが、インタビューに応じた人が限られているせいか、内容が断片的で迫力が伝わりづらいのが残念。

  • 社会人になって間もない頃に出会った本。海外との交渉時に勇気づけられました。

  • プリンシプル、ノブレスオブリッジ、プリミティブな正義感。
    最後の、亡くなる下りは、涙が出ました。

    難題に当たる当事者でありながら、物事を俯瞰する態度でことにあたる。

    風のように現れ、風のように去っていかれました。

    カントリー・ジェントルマン、こんな生き方にあこがれる65歳の凡人です(涙)。

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風の男 白洲次郎 (新潮文庫)の作品紹介

日本国憲法誕生の現場に立会い、あの占領軍司令部相手に一歩も退かなかった男。常に活眼を世界に注ぎつつ、わが道を行く天衣無縫の気概。物事の筋を通し、自説を枉げぬ強靱さ。と同時に、内に秘めた優しさ、しなやかさ、ユーモア。端正な面立ち、洒落た身なり、寸鉄の片言…。正子夫人をはじめ、この男に魅せられた人々の「証言」から蘇える「昭和史を駆けぬけた巨人」の人間像。

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