ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)

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著者 : 小澤征爾
  • 新潮社 (2002年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101228013

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ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ボクわ小澤征爾もカラヤンも昔TVで見たことわあるが、ハッキリ云ってオーケストラの指揮者がどうしてどこが偉いのかわサッパリ解らない。 今風に云えば「指揮者なんてロボットでも出来るでしょう。AI付きなら尚に良し」である。
    がしかしこの本わ理屈ヌキで面白いので、自分のことを”音楽的な人”とか思って居る方わゼヒ読んでみてくだされ。m(_~_)m(すまぬw)

  • 小澤さんの夢に向かう姿がかっこいい。
    そして家族に対しても筆まめな姿に驚いた。
    どうやら日本という国は好きらしい。

    小澤さんについてけっこういろいろなことが分かった。
    海外に行くのが困難な時代に自分の夢に向かって行動して行くのがすごいと思うし、私ももっと頑張ろうって思えた。

  • この時代に日本人がヨーロッパに渡って指揮者コンクールで優勝するというのが、どれほど大変なことか想像もつかないけど、そんなことをまったく感じさせない飄々とした文章。巨匠たちとの交流も面白い。

    どちらかというと、まだ旅の途中という感じだけれど。

  • さらっと書かれているが、多分この当時の(そして今もか)日本人が欧米クラシック音楽の世界でのしあがるのは並大抵のことではないのだろうと門外漢でも想像はつく。
    そんなことはほとんど関係ないとばかりにひたすらある若者の冒険譚が展開される。それこそヨーロッパ、アメリカを縦横無尽に軽やかに駆けているように見えて読んでいて心が弾む感じさえある。
    これはなかなかの好著、あまり期待していなかった分もあるかもしれないが是非ご一読を。

  • 凄い 船でヨーロッパへ向かって2年半で錦を飾って帰国。実際には血の出る様な苦労もしたろうに微塵もふれていない。だから読後さわやかさが残るのだろう。手術も経験された今、「それからのボク」を早く読んでみたい

  • 音楽にはあまり関心がない僕でも知っている小澤征爾の自伝。と言っても、小澤がまだ欧米から帰ってきた段階で書いたものだから、半生記のようなものか。50年以上前に出版されていて、大分古い。
    勧められて読んでみたけど、読んでいて気持ちのいい文章でした。解説にもあったように思うけど、とにかく全体的に瑞々しい。
    ベルリン、パリ、ニューヨーク、日本・・各国各地域のオーケストラに関する考察の箇所も素人が読んでも面白い。日本は今でもクラシックとかジャズと言った分野の音楽は、特に欧米のような水準で一般的に浸透しているとは言い難いと思う。日本の伝統的な音楽って何だろう?日本にとって音楽とは?

  • 私が初めてアメリカ留学したときは、とにかくびびっていた。英語が上手じゃない、馬鹿にされる、怖い、どうしよう、とおどおどしていた。筆者は音楽がとにかく好きで、友達どんどん作って行き、新しい場所、新しいことにどんどん挑戦していき、そして優しい。

    音楽は大好きだけど、クラシック音楽は知識がないと駄目とつい思ってしまい手付かず。そうじゃない。オーケストラを聞きに行きたくなった。旅がしたくなった。

  • 高校時代の恩師があんまりにも「小澤征爾小澤征爾小澤征爾小澤征爾」とうるさいもんで、父の本棚で偶然見つけた際に読んでみた一冊。今まで指揮者としての彼しか知らなかったので、まさか本当に本を出しているとは思いもしなかったのだ。てっきり恩師がボケたのかと……。それはさておき、内容はあの小澤征爾自身が実際に体験したむちゃくちゃな音楽修行である。まず、出発の方法から何かオカシイ気がするが、当時と現在は全く違うから良しとしよう。というか、正直羨ましい道中である。何気なく音楽に対する考察も出てくるし、その論じ方も思わず頷いてしまうもので、結局楽しく一気に読んでしまった。そんなわけで、今では父の本棚から私の本棚へとこっそり移動させた。未だにバレていないので、このままシラを切り通そうかと考えている。

  • 音楽家、指揮者の小沢征爾さんが若いころ音楽の勉強をしにヨーロッパを旅して回った時の記録。わたしも旅は好き、見知らぬ土地に出会うことは最高にわくわくする体験だと思っています。だからこの本を手に取ってみたんだけど、ああこの人は音楽と共に生きている人なんだなあ、と思った。小沢さんは異国の街を描写するとき、町並みや人の様子について語っていても、「それがいかに音楽的か」っていう風に語るんです。ああわたしも、こんな風に、何かしら世界に向き合うための視座が欲しい。音楽がある小沢さんがうらやましい。

  • 自分が初めて海外を旅した思い出が脳裏によみがえってきた。機上からアメリカの西海岸の地が見えた時の興奮……

    国際的な指揮者の氏が駆け出しの頃に書いたエッセイ。先の見えないままフランスに渡り、その後チャンスを掴みニューヨーク・フィルの副指揮者になるまでのストーリー。
    みずみずしい感性に読んでいるオイラも一緒になってドキドキしてしまう。

    フランスとドイツとアメリカと日本のオケのアンサンブルの違いなんかはとても興味深かった。実際に演奏を聞いてみたくなった。またバーンスタインの仕事部屋のカレンダーには三年先の予定まで書き込んであったらしい。マエストロのおよそ芸術家らしくない一面だが、その自己実現方法は試してみる価値がありそうだ。

    「いくらいろんなことを経験したつもりでも、緊張がそのたびに新たなのは不思議だ」
    本当にそう思う。いつになっても新しいことに挑戦し続けていきたいものだ。

  • 貨物船でフランスに渡り、スクーターで旅をして、次々にコンクールで優勝して一気にスターダムに駆け上がった20代の小澤の手記。ざっくりした生活についての記述と音楽についての深いコメントに、読むと元気が出る。

  • 職場に初版年(1962年)に出た第三刷の本があり、(当然かなり時代を感じる雰囲気の本になっています)読んでみた。世界的指揮者、小沢征爾の若かりし日が書かれた本。

    今まで知らなかったんだけど、小沢征爾の留学はかなり行き当たりばったり。知り合いからもらったり、借りたりしたお金を持って、貨物船でパリへ。パリではスクーター生活(これもスクーターの宣伝をするという約束で日本企業からもらったもの)。そこから当時世界で2つしか開催されてなかったらしい指揮者コンクールの両方で1位を取り(しかも応募書類が不備で間に合わなかったのを頼み込んで何とかしてもらったり、ドイツ語が分からなくて集合時間に遅刻したので順番を変えてもらったりと、「今でもそんなこと出来るん!?」というエピソード多数。あと課題曲を間違えてて、1日でスコアの勉強したってのもあったな・・・。それで優勝できるんだから、すごい)、一気に時の人になっていきます。世界のオザワは若い頃からすごかったことがよく分かる。

    音楽の話だけでなく、当時のフランスやパリ、アメリカの話も色々あって今と比べながら読むと面白い。
    あとこの当時(1950〜60年代)から小沢は「日本みたいな小さな国は、これから音楽や芸術などに力を入れていかないといけない」と思っていたことが、印象に残りました。文化的なものを大切にしない国はダメだよ、やっぱり。

  • 今も変わらず柔軟な小澤さんの青年時代。
    まだ20代、しかもいろいろ状況も整っていなかったであろう50年も前のことだというのに、おじることなし。
    音楽はもちろん、遊びも文化も時間も空気も、とにかく何でも吸収してやろうというのびのびと向かう姿が頼もしい。

    何かと縮こまりがちな私としては、ちょっと爪の垢でも煎じて飲ませていただきたいところです(笑)

  •  先日の水木しげる「ほんまにオレはアホやろか」と一緒に買った本
     こちらも「本は人生のおやつです!」の店主に勧められたもの
     どちらも自伝的内容だというのは面白い
     将来についての悩みだったせいからかな

    ***

    著者について

     まず著者について述べる

     著者・小澤征爾は、世界的に著名な日本人指揮者の一人である
     僕はクラシックに関する知識はほとんどなく、あったとしても「のだめカンタービレ」くらいで、つまりは全くの素人なのであるが、ウィーン・フィルやベルリン・フィルの定期演奏会に毎年呼ばれる日本人指揮者が彼だけ(wikipedia出典)であることを考えるときっと物凄い人なのだろう

     きっと天才なのだと思うが、そんな人の自伝を読ませて元気なんて出るのかと正直この本に関しては「本おや」店主のことを疑っていた(すいません)

     だが、その疑念はすぐ晴れることになる

     キーワードは「どんな巨匠も若造だった」

    ***

    著者の履歴

     本書は、書名の通り、著者の武者修行時代を綴った日記風の自伝であるが、どこに修行しに行ったかといえばもちろんクラシックの本場ヨーロッパである

     話は著者の生い立ちから始まる(「そんなにオレはアホやろか」と同じだ)
     満州で生まれ、小学校入学と同時に東京に行き、中学時代にピアノを習う
     その内、レオニード・クロイツァーの指揮を見て指揮者を目指すようになって成城学園高校から東邦学園高校音楽家に再入学
     やがて、短大に進み、そのときヨーロッパで演奏できるはずが資金付属で断念したのをきっかけに自分だけでもヨーロッパに行くことを決意する

     それからが本書の本編である「音楽武者修行」のはじまりである

    ***

    著者の人間性 

     本書を読んでいると著者の人間性が素晴らしいことが分かる
     まあ、自伝なので嫌な思い出をそんなに書く訳もなく、マイペースな著者のことだろうから、他人がどう思っているかはあまり気かけてはいないのだろうけれども、全体に漂う爽やかさは素晴らしい
     どこにいっても人と仲良くなることにかけて著者は一流なのだと思う
     武者修行の出発は港から貨物船に乗って長いことかけてヨーロッパに向かうのだが、その間、船員たちや立ち寄った場所の人びとに気に入られているのだ

     指揮者ってコミュニケーション能力が事の他重要だと思うけれど、名指揮者と呼ばれる所以ってこういうとこにもあるのかなあ

    ***

    スクーター旅行と金の無心

     そんな爽やかな著者、コンクールに出て入選して、有名指揮者たちに指導されて本人の有名になっていく
     正直、コンクールの話や日本時代の友人なんかの話は才能と生まれの話でそこは全く違う世界なので、特に思うところはなかったのだが、何の当てもないままヨーロッパに乗り込んだことだけは本当に凄いことだと思う

     自分がやりたいと思ったことをただやることにかけては水木しげるとも通じると思う(小澤征爾の場合はもっと社会適合者で目的志向もあったが)
     
     当てもなくヨーロッパをさ迷って音楽を聞いていく中で、知人の紹介からたまたま出たコンクールで入選したのは、これはもう偶然なのか元々の能力なのか
     本文では能力については述べない(述べたくてもできない)のでこれ以上は書かないが、この乳腺に至るまでも、奔放な著者の性格が滲み出ているようで読んでいて気持ち良い

     著者が家族に金や物の無心をしているのは面白かった
     入選はしたものの給料を得るまでには時間がかかるため、その間の生活費が必要なのだ

     今は有名指揮者の著者にもまた苦難の時代があったのだと思うと不思議なものである

    ***

    音楽愛

    ... 続きを読む

  • 指揮者小澤征爾さんの自伝です。

    優れた自伝を読むと元気が出るのはなぜでしょうか。

    自分が持っているのは文庫版なので棚には並べていませんが、オススメの一冊です。

  • 満州の奉天生まれ

    もっとも仮入国だろうがなんだろうが、入国させてもらえさえすれば後は同じことだ。

    たとえ落選したところで、フランスのナマのオーケストラを一回でも指揮することができれば、それだけでも十分意義がある。

    それまで市中をいかにも自信なさそうに歩いていたぼくだが、その時からは急にみなに注目されだしたようで、もうあんまり不景気な顔もできなくなった。

    「この程度のことは、日本の音楽教育の過程ではほとんど基礎的なことにすぎない」と言ってやった。 記者たちは驚いていた。

    力を完全に抜ききるということが、どのくらいむずかしいことか。

    ミュンシュの棒で自分の声を出した時の感動は今も忘れられない

    バーンスタイン  CBSの番組 自分で解説演奏演出全てをやる  青少年向け

    ベルリン 戦争で痛めつけられた町

    日本にいたら十年も交際しなければ生まれないような親身な友情が、外国では数日で生まれる。

    面白いもので、ある国に入ると、その国の匂いというか、風習というか、気質というものが、すぐにピンと旅行者に感じられる。

    その雰囲気、匂いというものは深い歴史や伝統から生まれるもので、それをアメリカや日本のオケに求めるのは酷である
    もっと自由な、広い可能性を持っているからそっちで伸ばすべき

  • 最初の方は成功談。
    最後の方は国によるオーケストラの違いなど面白かった。

  • 無名指揮者だった若き日の小澤さんが欧州に旅立ち、ブレイクし、欧州とアメリカとで経験を積み成熟していくまでの間、日本の家族に送りつづけた手紙集。
    小澤さんの家族への愛情、音楽への情熱、自信と謙虚さが伝わってくる。
    こんな手紙が息子や兄弟から来たら嬉しいだろうな。

  • なんというか、とてもカッコいい生き方をしている。
    外国へ行って、そこの文化を否定するでもなく、ひどく感銘を受けて日本に劣等感を抱くでもなく。実に自然に溶け込み、自分のものにしていく。
    同じように海外に出た藤原正彦とはまた違う感性である。
    p. 144 の「若いんだから、あばれるだけ、あばれるつもり」という言葉が彼の考えを端的に表していると思う。

  • よく遊びよく学べということを実感しました。特に若い時には。でも「学び」の方は、あまり書かれていません。それは慎みであるほかに、努力を苦痛と思わないから、本当に好きなことなら勉強も楽しみであるからでしょう。特に前半はのんびりゆっくり、旅を楽しみ、目いっぱい遊び、いろんな刺激や感動を受けて、心と体をはぐくんでいる様子が目に鮮やかです。若くて時間のある時は回り道しても遊ぶべきだし、年取ってからでも時間があればそうしたほうがいい。それが人生を豊かにするだけでなく、仕事にも活きてきますから(芸術家なら特にね)。

  • 大学新入生に薦める101冊の本 新版 (岩波書店/2009) で気になった本。

  • 世界的な指揮者である小澤征爾の自伝的作品。若き日のヨーロッパ、アメリカを巡った紀行文。時代は1959年~1961年。筆者の「音楽の本場を旅することで、感じることがあるはず。それによって音楽の実力を高めたい」という決意に胸が熱くなる。船で、スクーターで、未知の世界に飛び込んでいく小澤の姿を目にすればまるで自分がヨーロッパに行った気分だ。

    正直、僕には音楽のことはよく分からない。でも小澤氏のいう、「音楽に国境はない」とか「大切なのは心」というぐらいはどうにか分かる。実際に音楽を通して、異文化との交流を進めていく小澤。今更ながら「音楽っていいな」と思う。
    異国から家族に宛てた手紙など、小澤氏の若き日の肉声が伝わってくるような紀行文。

    旅に出ずとも、旅には出られる。
    通勤電車でも、部屋でもカフェでも旅に出られる。

  • 小澤氏若かりし頃の文章です
    相当昔の話なので、最初はピンときませんでしたが
    読み進めていくうちに、とても好感が持てました
    あの小澤氏にも、若い若い頃があって頑張っていたんですよね
    名だたる名指揮者に直接師事したりしていて
    カラヤンとバーンスタインの人間らしいエピソードがよかったです

    お国柄の印象のところが面白くて、特にアメリカの自由な描写に感心しました
    家族にあてた手紙も優しい気持ちがあふれていたなぁ

  • 若き日の小澤征爾は破天荒だがとても魅力的だ。彼が世界的な指揮者になるべくヨーロッパはフランスとドイツ、そしてアメリカと渡り歩いた自叙伝。

    (ま) 手紙が文面ままで記載されており、本人の人柄が滲み出ている。行動がモノを言う。

  • 二十代の小澤征爾が書いた手紙を元にした随想録。
    そのバイタリティたるや!
    エネルギーにこちらまで引っ張られて、一息で読んでしまった。
    完敗!
    読み終えて清々しく、私もぶつかっていこうという気持ちに素直になれた。

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